7月19日、出雲市西田コミュニティセンターで、平田西部地区治水対策協議会(西部治水協)が開催され、関係者20名が出席しました。西部治水協は、斐伊川水系の平田船川と湯谷川の上流域である西田、国富、平田の3地区の代表と河川を管理する島根県出雲県土整備事務所と出雲市役所の関係者が治水事業の進捗や河川環境の保全などを協議する場として開催しており、主催者挨拶で西尾康弘西田地区治水対策協議会長は「昨年の7月豪雨では湯谷川上流部の閉塞区間で大きな溢水が生じ、平田船川上流部で本川、支川の沿川家屋が床上、床下の浸水や田畑の冠水が発生するなど、甚大な被害が生じたが、治水は住民生活の安全を確保するもっとも基本的な行政課題であり、関係機関皆さんと協力して課題の解決にあたる考えだ」と述べ、3地区の自治会や土木委員の代表が意見陳述しました。質疑応答のコメントで高橋洋二出雲県土整備事務所長は「湯谷川は平成8年度末までの整備を見込む糸川屋橋から本田橋までの約1,000m区間の事業が順調に進展しており、上流部の鳶巣美談境の地域についても今年度から応急対策に着手する。平田船川の西郷山付から大日橋区間の900m」については国土強靭化の交付金を活用して令和4年度に設計、令和5年度に用地取得、6~8年度で河川の拡幅や橋梁の架け替えを実施する予定」と述べ、河川環境の保全について米原出雲県土整備事務所工務部長は「雲洲平田船川の小断面化については令和4年度の事業実施を行う」と言明、平田船川の支川となる大谷川や水谷川、深山川などの堰堤掘削や流路のせいびについて三代正幸出雲市都市建設部次長は「令和3年7月の災害復旧については50%の事業発注を終えており、年度中にはすべての事業個所の対応を行う予定」とし、栂出雲県土整備事務所維持管理部長は砂防ダムと治山ダムの役割について説明を行いました。大雨洪水警報や避難指示の解除をうけての開催となり、昨年の豪雨災害が頭を過る中での開催でしたが、地域の治水の進展について有意義な話し合いの機会となったと感じます。