9月2日は第2次世界大戦終結後に東京湾上に停泊した戦艦「ミズーリ」甲板で、ソ連代表も参加して、日本が降伏文書に調印した日ですが、この日、竹島領土権確立島根県議会議員連盟(会長;福田正明島根県議会議員)の北方領土視察が行われ、9名の県議会議員と山根健太郎竹島対策室長が北海道根室市を訪問しました。航空機のバードストライクによる遅延などにより当初の旅程は大幅に変更されたものの、早朝、根室市役所に石垣雅敏市長を表敬し、意見交換したことをはじめとして、納沙布岬の北方館・望郷の家や歯舞漁業協同組合、道立北方四島交流センターなどを視察しました。、前日の雨が上がった日本最西端となる納沙布岬では、眼前に歯舞群島や国後島、択捉島を望むことができ、北方館・望郷の家では、江戸時代に幕府とロシアの国境画定交渉や樺太千島交換条約、日露戦争後のポーツマス条約、第二次大戦時のヤルタ協定やポツダム宣言受諾後のソ連による北方領土への侵略などについて説明をうけました。歯舞漁業協同組合では、僅か1.8km沖が国境線のため、60年ほど前から先人の努力によってコンブ漁を行うための民間協定が締結されて現在に至っていることや道立北方四島交流センターでは、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻で旧島民の墓参や北方4島住民と道民のビザ無し交流が中断されているとの説明がありました。北方領土については、政府に北方対策本部が設置され、返還要求運動や広報啓発活動に一定の取り組みがされていますが、さほどの進展はありません。竹島問題に政府の関与はほとんどされておらず、外交交渉による解決への道筋は極めて困難ですが、あきらめることなく、かつ、臆せず、粘り強く国内啓発と世論喚起を続けることが肝要と感じました。

 

 8月31日、午後1時過ぎから電気工事のための停電がありました。今回の工事停電は、7月下旬に続いて2回目で、コンクリート製の電柱の更新のためだと思われますが、夏休み最後の日曜日の午後、水銀柱が32℃を超える時間帯に家庭内で過ごすことは厳しい状況でした。しかし、炎天下の中を高所作業車で工事の施工や交通整理をにあたっている方のことを思うと不平・不満を口にすることはできませんでしたが、事前の停電情報を知らなかったため、警備会社に事前連絡をしておらず、余計な手間をかけてしまいました。真夏の停電に備えるためには、直射日光を避けつつ、窓を開けて空気の通りを良くすることや風上に水を貯めたたらいを置くなどの対策が必要ですが、クーラー生活に慣れ、打ち水や団扇、すだれ、蚊帳といった涼味を味わう習慣や用具に昔の人の知恵を思い出しました。停電の復旧後、隣保で、前自由民主党平田支部女性局長の石原夏代様のお悔やみに妻とともにご自宅を訪問しました。つい最近まで、90歳の年齢を感じさせない華道、茶道、日本舞踊など、多芸・多趣味の女性としてエネルギッシュに活動されており、親しくお付き合いをさせていただいてきただけに残念でなりませんが、心からご冥福をお祈りいたします。

 8月25,26日、島根県議会農林水産商工委員会(岩田浩岳委員長)の所管事項県内調査が実施されました。今回の調査は、県東部地域の新事業展開や人材確保などの実態について、出雲市の㈲藤増、雲南市の㈱アルプロン、㈱熟豊ファーム、安来市の秦精工㈱、松江市の㈱ERISAおよびJAしまねの6か所を訪問・視察し、意見交換しました。㈲藤増は、生産、飼養、加工、販売を自己完結する経営で業績を伸長させており、一昨年の鹿児島全共に自社牧場で飼育・出品した和牛が肉質日本一を達成しました。プロテインの製造・販売の㈱アルプロンは主力製品のWPCなどの出荷がこの5年間で2.7倍に達し、現在は農業分野に特化したJクレジット事業にも取り組んでいます。経産牛の飼養、販売の㈱熟豊ファームは、コロナ禍を機に欧州市場への輸出を図り、美味しまね認証の効果もあって現在は28か国に取引が拡大、国際品評会でグランプリを受賞するなど業績を上昇させています。金属加工の秦精工㈱は近隣メーカーとSUSANOOを結成し、航空機部品の供給を可能にする技術力と品質管理を保持しており、島根大学(NEXTA)との新素材開発にも取り組んでいます。㈱ERISAは島根大学医学部が蓄積した脳ドックの臨床データを解析し、AIを活用した認知症ツールを開発して世界市場への進出を企図しています。JAしまねは、県内コメ生産農家の生産経費を60kg当たり17,000円程度と試算し、25日の理事会で令和7年産米の買い入れ価格を昨年の1.7倍となる28,000円程度とする方針を決定しました。いずれの視察先でも若年者の雇用には一定の賃金水準確保が不可欠であると同時に事業所の「働きやすさ」「地域貢献」「話題性」「将来性」などの要素が必要と感じました。