9月12日、松江市秋鹿町の秋鹿公民館で出雲杜氏組合(上濱智信組合長)の第74回出雲杜氏自醸清酒品評会褒章授与式が開催され、酒造関係者など約30名が出席しました。今年は島根、鳥取の9醸造場から大吟醸酒24点、純米酒23点などが出品され、8月7,8日の2日間、田畑光正島根県産業技術センター主席研究員を審査長に6名の審査員で厳正に行われ、最優秀賞に吉田酒造㈱の「月山イ号(足立孝一朗杜氏)」、優秀賞に富士酒造(資)の出雲富士イ号(今岡稔晶杜氏)など3点、優等賞に隠岐酒造㈱の隠岐誉ロ号(小島修一杜氏)など5点が選ばれました。田畑審査長は「近年は、高温のため山田錦などの酒造好適米が軟質で高い醸造技術を要するが、程よい酸味と薫り高い酒に仕上がっている」と講評を述べ、松江税務署の若井勝吾鎌署長から吉田酒造㈱に優勝旗が、足立孝一朗杜氏に島根県知事賞とJAしまね組合長賞が贈られました。島根県産業振興課によるとコメ価格の上昇により、令和7年産米の買い入れ価格が昨年比で70%高となり、酒造場のコスト高と酒造好適米の作付け確保の観点から令和6年買い入れ価格との差額の1/2を支援することとし、約1億1千万円余を盛り込んだ補正予算を9月定例県議会に提案したとのことであり、上濱組合長は「たくさんの方々に『しまねのお酒』を味わっていただきたい」と挨拶し、吉田酒造㈱の足立杜氏は「さらなる研さんと技術の向上を目指す」と答辞を述べました。

 9月10日、第496回島根県議会9月定例会が開会しました。初日の本会議では会期を10月9日までの30日間とし、令和7年度島根県一般会計補正予算(第3号)など予算案17件と使用料及び手数料の額の改定等に関する条例など条例案3件および令和5年度決算の認定など一般事件案11件の知事提出議案31件を上程し、令和6年度決算の審査を行うための決算特別委員会(中村芳信委員長)の設置を決定しました。補正予算の主な内容は、省力化投資に関わる支援の追加に3億円や半島部の震災対策に8億3,300万円、県産の酒米確保支援に1億1,100万円、国民スポーツ大会の競技力向上事業に4,590万円などのほか公共事業費の追加に19億8,300万円、決算剰余金の活用による県債の繰り上げ償還や基金積み立てに115億5,200万円など、総額152億円が計上されています。丸山知事は、提案説明に際し、退陣を表明した石破首相への労いを述べた後、参議院選挙の結果による国政への懸念に言及し、物価高騰や最低賃金の引き上げに伴う国の支援策の遅れを指摘しました。9月11日には全員協議会が開催され、知事提案の議案内容に対する詳細説明と8月に開催された全国議長会の報告がありました。今期定例会の県政一般に関する質問および提案に対する質疑は、9月18日に各派代表質問、9月19日から9月29日までの6日間が一般質問および一問一答質問で、園山繁議員は、物価高騰対策や公立病院の経営状況などについて質疑を行う予定にしています。

 自由民主党島根県支部連合会(絲原德康会長)は、党本部総裁選挙管理委員会から令和7年9月2日付文書において「党則第6条第4項に基づく総裁選挙実施の要求に関わる意思の有無について」の意見照会を受け、9月5日に開催した役員会では県連所属の国会議員から意見の披歴があり、9月8日午前10時から常任総務会を開催し、参議院選挙の総括を行った上で、総裁選挙の実施に関わる協議を行うことしました。組織内には、「結果責任を問うべき」との『理』を説く意見と「隣県で参議院の合区選挙を進めた同志として擁護すべき」とする『情』を説く意見が交錯し、容易に結論を得ることは困難で、組織の軋みを憂慮する事態となっており、組織の分断を招きかねない党本部の意見照会は甚だ迷惑な事態と感じます。自民党では、過去、国政選挙の敗北には、時の総裁が責任の一切を背負って辞任し、出直しすることが通例でしたが、衆参の選挙の敗因が派閥の政治資金をめぐる問題に端を発した国民の政治不信にあり、必ずしも総裁に責任を求めるべきではないのとの意見が根強く、石破総裁は物価高やトランプ関税の対応など国政の課題に遅滞なく取り組まねばならないとして続投を明言されました。しかし、昨秋の衆議院総選挙での与党の過半数割れという結果は、自由民主党が掲げる政策の主軸と主体性を失わせ、今夏の参議院選挙で新興勢力を含む野党に惨敗を喫した一因とする総括があり、総裁交代を求める意見の高まりもあって、9月7日、石破総裁は、議院内閣制の下で政権を構成する責任を有する第一党の党首として「国政の推進に不可欠な組織の一体性を維持すべき」として総裁辞任を決断をされました。こうした石破総裁のご決断には満腔の敬意を表するところであり、この間のご労苦を心からお労いする次第です。島根県民としては、望むらくは再び官邸の主として復帰し、政治信条とされる「地方創生2.0」の推進に力を発揮していただきたいと思うところです。