8月25,26日、島根県議会農林水産商工委員会(岩田浩岳委員長)の所管事項県内調査が実施されました。今回の調査は、県東部地域の新事業展開や人材確保などの実態について、出雲市の㈲藤増、雲南市の㈱アルプロン、㈱熟豊ファーム、安来市の秦精工㈱、松江市の㈱ERISAおよびJAしまねの6か所を訪問・視察し、意見交換しました。㈲藤増は、生産、飼養、加工、販売を自己完結する経営で業績を伸長させており、一昨年の鹿児島全共に自社牧場で飼育・出品した和牛が肉質日本一を達成しました。プロテインの製造・販売の㈱アルプロンは主力製品のWPCなどの出荷がこの5年間で2.7倍に達し、現在は農業分野に特化したJクレジット事業にも取り組んでいます。経産牛の飼養、販売の㈱熟豊ファームは、コロナ禍を機に欧州市場への輸出を図り、美味しまね認証の効果もあって現在は28か国に取引が拡大、国際品評会でグランプリを受賞するなど業績を上昇させています。金属加工の秦精工㈱は近隣メーカーとSUSANOOを結成し、航空機部品の供給を可能にする技術力と品質管理を保持しており、島根大学(NEXTA)との新素材開発にも取り組んでいます。㈱ERISAは島根大学医学部が蓄積した脳ドックの臨床データを解析し、AIを活用した認知症ツールを開発して世界市場への進出を企図しています。JAしまねは、県内コメ生産農家の生産経費を60kg当たり17,000円程度と試算し、25日の理事会で令和7年産米の買い入れ価格を昨年の1.7倍となる28,000円程度とする方針を決定しました。いずれの視察先でも若年者の雇用には一定の賃金水準確保が不可欠であると同時に事業所の「働きやすさ」「地域貢献」「話題性」「将来性」などの要素が必要と感じました。