11月20日、出雲市斐川町の斐川文化会館で、ミュージカル「あいと地球と競売人」が上演され、小学生から大人まで100名を超える出演者が客席を埋めた満員の観客のカーテンコールに応えました。このミュージカルは、1991年に当時、小学校6年生だった坪田愛華さんが書き上げた漫画「地球のひみつ」が原作で、本の好きな女の子が、地球の誕生や生命の進化、食物連鎖、水質や大気の汚染、気候変動などの問題を取り上げ、みんなで協力して地球の環境破壊に立ち向かおうとするメッセージを発信するストーリーで、出演者は、1994年の初演から毎回、オーデションで選ばれた県内に住む多くの小、中、高校生で構成されるのが特徴で、今までに60回を超える公演実績があります。原作者の愛華さんは、漫画を描き上げた直後に亡くなりましたが、翌年の1992年、ブラジルで開催された地球環境サミットに出席した澄田信義島根県知事(当時)がこの漫画を紹介したことを契機に、英語や中国語など多くの外国語に翻訳されています。30年前の少女のメッセージが、カーボンニュートラルや資源保護など、現代社会で提唱されているSDGsの取り組みとなって、まさに、いま世界中で取り組まれていることには驚きさえ感じます。島根県の丸山達也知事は、9月定例会で「漫画『地球のひみつ』やミュージカル『あいと地球と競売人』については『島根県が取り組むSDGsのバイブルとして広報したい』と述べており、『あいと地球と競売人』が市民参加のいわば市民ミュージカルとして永く続いていくことを願っています。

 11月18日、祝日法で「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝し合う」と規定されている11月23日の「勤労感謝の日」に先立ち、出雲市内のホテルで平田商工会議所(石原俊太郎会頭)の主催による第63回永年勤続従事者表彰式が執り行われ、40年勤続の大谷鉄工所㈲の福間敏和さんなど21事業所の39人が石原会頭から表彰状を受けました。石原会頭は、「コロナ禍や原油高など困難な局面にあるが、企業は従事者の皆さん無くしては成り立たず、健康に留意をしていただき、今後も事業の発展と後進の指導・育成に力を尽くしてください」」と式辞を述べ、 井上夏穂里出雲市副市長や伊藤繁満出雲市議会副議長などが祝辞を述べました。ところで、このところ『全国旅行割』などもあって、人の往来が感染前の令和元年並みに戻る勢いを見せており、出雲空港発着の航空路線にも満席の表示が目立つようになってきました。一方で、欧米で急速に置き換わりが進んでいる「ケルベロス」と呼ばれるBQ・1・1系統などの新たな変異ウイルスが国内でも確認され、年末にかけてコロナ感染の第8波が現実のものとなりつつあります。できることなら、『マスク』『手洗い』『距離の確保』『換気の徹底』『ワクチン接種』といった感染予防を意識しつつ、『WITHコロナ』に向けた社会の構築を期待するところであり、現在開会中の臨時国会で『令和5年の暮らし方』についてしっかりと議論して、国民に明確なメッセージを発信していただきたいものです。

 

11月16,17日、宍道湖西岸地区土地改良事業促進協議会(会長:飯塚俊之出雲市長)および島根県土地改良事業推進連盟(会長:生越俊一島根県議会議員)による土地改良事業や農村の防災・減災および荒廃防止に関わる要望活動が行われ、関係者が財務省主計局や農林水産省農村振興局の高官を訪問しました。意見交換では、ロシアのウクライナ侵攻や燃油の高騰、円安の進行などにより国内農業、とりわけ畜産や施設園芸などの採算悪化に懸念の声が高まる一方で、食糧安保の観点からは国内自給を図る取り組みが急務で、採算性や多様な作物生産を可能とする圃場の汎用性の確保、水利施設の高度化などはその必要条件となるものであり、島根県の状況を説明し、土地改良予算の総額確保とを要望しました。また、輸入粗飼料に依存する畜産業の体質強化のためには拡大する耕作放棄地を活用した飼料用作物の生産を促進することが有効で、農村の荒廃防止に資する地滑り対策やため池整備の必要性に言及するとともに、5か年とされている国土強靭化事業の継続を要望しました。財務省の前田努主計局次長は「稲作中心の農業形態から水田を活用した園芸作物への作付転換を図る島根県、とりわけ宍道湖西岸地域の取り組みには財務当局も注目し、期待している」とし、青山農村振興局長は「農村振興局は土地改良関係予算の総額確保に注力し、所要の事業推進にしっかりと対応したい」などと述べました。