10月4日、松江市内のホテルで島根原子力発電所周辺環境安全対策協議会(「安対協」会長;丸山達也島根県知事)が開催され、島根県、松江市、出雲市、安来市および雲南市の行政、議会、各種団体から選出された委員と事業者の中国電力の関係者など約100名が出席しました。丸山知事は「島根原発に対する住民理解は立地や華道の前提で、安対協は極めて重要な機会と考えている」とし、中国電力の長谷川千晃島根原子力本部長が「島根原子力1号機の廃炉に向けたスケジュールについて、完了時期を2049年度とする計画変更にご理解をいただきたい」と挨拶しました。この日の会議では、使用済み核燃料の再処理が不透明であることや法定基準値を下回る廃棄物のリサイクル方針などについて意見があり、青森県の使用済み核燃料の受け入れ施設については2024年度の完成を見込むことや廃棄物のリサイクルについては原発の施設内での活用にとどめたいとする回答がありました。計画変更には立地自治体である松江市と島根県の事前了解が必要であり、島根県は、県議会や原子力安全顧問の意見、周辺自治体である出雲市、雲南市、安来市、米子市、境港市および鳥取県の意向を聴取した上で結論を出す方針としています。
10月3日、日本で経済活動を展開する中国企業で組織する在日中国企業協会(王家訓会長)の役員一行が島根県内の経済団体関係者と懇談しました。2003年に設立された在日中国企業協会は、日本の商工会議所にあたる機関で、500を超える大手企業のほとんどが参画しているとのことで、この日の訪問には中華人民共和国在大阪総領事館の薛剣総領事などが同行し、午前の島根県庁での丸山知事の表敬や夕刻に玉造温泉で開催された交流会にも参加しました。薛剣総領事は「日中間には難しい問題もあるが、両国は2000年の交流の歴史がある世界中で漢字を使う2つの国であり、在日中国企業協会役員の美しく清浄な島根県との経済交流の拡大を企図した訪問を機に結びつきを深めてほしい」と述べ、王家訓会長は「中国企業は日本での社会貢献が第1で、コロナパンデミックにおける寄付は100億円を超えている。島根には10月に全国のリーダーが集まると聞いており、今日を契機に、島根県内の企業の皆さんとの結びつきを深めたいと考えている」と挨拶しました。参加者は県内産食材での料理に舌鼓を打ち、酒を酌み交わしながらも、石見神楽の舞台に釘付けとなる一幕もありました。
9月30日、東京都墨田区の両国国技館で、本年1月の大相撲初場所で引退した島根県隠岐の島町出身の隠岐の海改め君ケ浜親方(本名;福岡歩)の引退相撲が開催され、正午から始まった断髪式では8,000人の相撲ファンが見守る中、後援者など約300人がはさみを入れ、師匠の八角親方が大銀杏を切り落としました。断髪式に先立って行われた「隠岐の海最後の取組」は、同郷の三段目の隠岐の富士と隠岐の島に伝わる「隠岐古典相撲」の形式で行われ、土俵に大量の塩が投げ入れられる様に館内からは大喝采が上がりました。幕内在位75場所を務めた関取の引退相撲は、十両や幕内力士の取り組みや横綱照ノ富士の綱締めや土俵入り、相撲甚句、櫓太鼓などフルコースの内容でした。打ち出し後のパーティでは、隠岐の島町の池田町長が「15年近くNHK-TVの相撲中継で『隠岐郡隠岐の島町』とのアナウンスをいただいたことは島民の誇りで感謝の言葉しかありません」と挨拶し、調髪、タキシード姿の君ヶ浜親方が「今後は八角部屋の親方(指導者)として精進し、強くて立派な関取を育てたい」と述べ、八角部屋の後援者や隠岐の島町の皆さんと交歓しました。