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e-julian let-it-be

日々、徒然なるままあるがまま。


サタデー・マーケットを一通り見終わった頃、
ちょうどティアと待ち合わせの正午になっていた。

ティアは、私より10くらい年上の女性。

この島に着いてすぐ、ホストファザーとマザーが連れてってくれた
ご近所のパーティー(リタイアした人や夏だけこの島に来るという夫婦たちの集まりで大人な感じの)で仲良くなった女性で

ぜひ私のところに遊びにおいでと言ってくれたので
お言葉に甘えることにした。

途中のスーパーで食べ物を調達し
向かった先は湖のそばのトレーラーハウス。

彼女が「家(house)」と言わないところは少し気になっていたので
やっぱり。と思った。


いろいろ探して、5年くらい前にやっと理想のこの場所を見つけたそう。

30歳くらいの独立してる子どもがいて、
その子が小学生くらいのときに
福岡にホームステイした経験があって、
それで、ちょいと日本贔屓のようだった。

ティアはアーティストで、
絵を描いたりモノを作ったりしている人だったけど、
どうもそれで生計を立てているようではなかった。

ま、そんなことはさておき、
もう、ただただ大自然の中で
きらきら素敵な午後のひとときを過ごしました。

彼女みたいな人に出会うと
「うーん、人生って素晴らしい」
歳を重ねるごとに素敵になれるんだ
とやる気出る。

別れた元夫のことを
「『いい人』だからぜひ会いなさい」
と紹介してくれたので、

私は後に、その元ダンナと
ビクトリアのホテルの最上階でディナーを食べることになるのでした。








◆マーケットで売られている野菜


娘のステイ先は、オーガニックりんご農園だけあって
気持ちのよい自然に囲まれた素敵なところでした。




B&Bもやっているので部屋は広く、
私は娘の部屋に泊めてもらった。

さて、この島で絶対はずせないと思っていたのが、
サタデー・マーケット。
初夏から晩秋にかけて、
毎週土曜日に街の公園で開かれます。

街までは車だと5分くらい。
ステイ先のママが送ってくれた。
お天気もよかったし、ウキウキ。


おもに手作り品を置いているお店が所狭しと並んでいる。

アーティストが多い島なので、
アート作品もいろいろ。

雑貨もいろいろ。
もちろん食べ物もいろいろ。

「4、5年前までバスがなかったから留学生は大変だったのよ」
なんて、売り子のおばちゃんとのおしゃべりも楽しい。

私は、島の粘土で作ったというカップを買いました。

ちょっと肉厚のそのカップでコーヒーを飲むたびに
この日のことを思い出します。






◆ステイ先からは海が見える


バンクーバーのダウンタウンに2泊した後、
目指すは、最終目的地のソルト・スプリング島。

出発の朝(ちなみに2013年8月28日)、
いまだかつて持ったことないほどの大荷物とともに、
カナダライン(電車)のバンクーバー・シティセンター駅へ。


小雨にも関わらず、「もうお金は使いたくない」ので、
ホテルから駅まで歩いていきました。
前日下見したにも関わらず、なぜか道を間違え、遠回りしてしまう不運。

カナダラインに20分ほど乗ってバス乗り場へ。
1時間弱バスを待った後、40分ほどバスに乗って
フェリー乗り場のあるトゥワッサンへ。
(注:時間の記憶はかなりあいまい)

ホストファミリーとの待ち合わせの時間もあるし、
ホントにたどりつくのかドキドキだったので、
無事ソルト・スプリング島行きのフェリーに乗れたときは
心底ほっとした。

バンクーバー島をはじめ、その界隈の島々へ行くにはBCフェリーに乗るんだけど、
ソルト・スプリング島行きは直行なら1時間半。

ただそれは、曜日と時間が限られていて、私たちは3つの島を経由する
3時間かかる船に乗ることにしていた。

ロング・ハーバーに着いたのは、お昼すぎだったかな。
小さな島ゆえ、降りる日本人は私たちだけなので
すぐに、ホストファザーとその娘が私たちを見つけてくれた。

自然豊かな島での生活のはじまりです。

◆荷物重かったなぁ・・・(フェリー内)

◆BCフェリー


◆ソルト・スプリング島への入口にある

「クラム・シェル・ロック(あさり岩?!)」

◆こんなに多くいるのは珍しいと船員さんが教えてくれた




「バンクーバーに本当にたどり着くんだろうか」

という主に精神的に疲労困憊した娘は、
翌朝起きたものの、座ったままウトウトしてしまう状態だったので、
私は彼女をもう一度寝かせました。

そして、一人で車を返しに行った後、オーガニックスーパーへ。

ここバンクーバーではダウンタウンでのんびりしようと
カルマナプラザというコンドミニアムに2泊。

基本的には自炊したいタイプなので、
ウチよりキレイなキッチンがうれしい。

オーガニック好きの娘が、
しっかり目覚めた午後に「私も行きたい」と言うので、再度。

そういえば、昨日のまともな食事はタコベルだけだったと思い出し、
ご飯を炊き、サンドイッチを作り、サラダを盛り、スープを温め、
フレッシュフルーツを食べ・・・。

翌日は、スタンレーパークで過ごし、
ダウンタウンをそぞろ歩き、夜景を楽しむ
のんびりした一日でしたが、

なぜか今ひとつ面白みがなかったのは、
GAPあり、ZARAあり、石を投げればスタバに当たり・・
という街がトーキョーともシアトルとも
そんなに変わらないからか。

ま、あまり遠出もせず、
半径1km内でうだうだしてたせいかもしれないけどね。

さて、明日はいよいよソルトスプリング島へ。  (つづく)










◆入国審査待ち中



アメリカでの運転は大丈夫なの?
とよく聞かれるけど、

私はむしろあちらの方がラク。
道は広いし分かりやすいし。

でも、運転しながら、前の車が赤信号でも右折しているのを見て
そうかと学習するあたり、国際免許ってアバウトな制度だなと思う。
その国の法律を知らなくても運転できるんだから。
道路の決まりは州によっても違うのだそう。

途中で立ち寄ったのは、シアトルのダウンタウンから1時間ほど走った
巨大なシアトルプレミアムアウトレット。
100以上のお店があり、駐車場もただっ広い。

やたらと中国人が多いそこで冬服を調達した後、
I-5に戻り1時間ほど走ったら、もう国境だった。近い。

日本の高速の料金所みたいなところで、一旦停止しパスポートを見せる。
どうしてカナダの高校で勉強したいのか聞かれ、
彼女がそうしたいと言うからとかいう小学生みたいな受け答えをする。

普通はそのまま通過なんだろうけど、
娘は就学許可証をもらわないといけないので、
案内されたところに車を止め、
車を降りて建物に入って再度審査官とお話した。

さて、無事入国し、ひゃっほーとテンション高くカナダの道を走る走る。

カナダへ行くには、I-5をひたすら北へと走ればいいんでしょと思っていたので、
地図などは持ってないし、カーナビもなしにしたんだけど、
バーンクーバーの地図はシアトルで買っておいた・・・つもりだった。

街が近づいた頃、スーパーの駐車場に車を止めて、
地図を取り出して眺めること15分。

何かよくわかんないこの地図としばらく眉間にシワをよせて、
気がついたことは、
それ、カナダのバンクーバーではなく、
アメリカ・ワシントン州のバンクーバーの地図でした。

もう、紛らわしいなぁと思いながら、ダウンタウン方面へ向かい
さんざん道に迷って、グランビルアイランドにも足を踏み入れ、

息もたえだえ、やっとホテルに着いたのが
21時をまわったころでしたとさ。 (つづく)


◆借りたのは赤いカローラ



◆シアトルプレミアムアウトレット


◆カナダに入国してすぐの道


◆そろそろバンクーバーかなと地図を・・・


◆暗くて案内が見えない~