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日々、徒然なるままあるがまま。


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5月29日、横浜アートサイト懇親会がありました。

第1回の今回は私たち金沢文庫芸術祭がホスト。

横浜アートサイトの11団体が連携して何ができるか・・・
そのためにはまず飲み会っ!
という感じで決まったこの会。
予想以上に盛り上がりました。

アサバアートスクエアに集まったゲストは
各団体2~5名の参加で合計30名くらい。

我がスタッフ&カフェ土曜日担当Yちゃんのおいしい料理と
みなさん持ち寄りの品々で賑やか華やかになりました。

横浜市芸術文化振興財団の方もいらっしゃり
真面目な話もちらっと。

私はつい「アートサイト便り」を作るっと手を上げ、
めでたくアートサイト便りチームが発足。

団体のPRというよりは、活動NOWみたいなのを
発信できればなぁ・・・と思います。

「寿オルタナティブ・ネットワーク」「さかえdeつながるアート」
「AOBA+ART2011」などのスタッフの方たちと
作ります。乞うご期待。

今回を皮切りに、各団体が持ち回りでホスト役になり、
懇親会は続く予定です。

だんだん進化する横浜アートサイト楽しみですね。


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 かんぱ~い

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被災地に飾るピースフラッグも描いてもらった






5月27日、4人展に行ってきました。
ちょうど近くに用があって都内に出ていたので
ついでに行こう行こう~と思って。

「多摩美術大学造形表現学科4人展 GENOMICA」
と題する展覧会。とってもよかったです。

毎日次から次へと新しいモノを追いかけて
息切れする昨今、ゆっくり絵と対話する時間は
愛おしい。

ちょうど面識のある辻本くんに会えてかな~り
長い間しゃべってしまったけど(おじゃましました)、
でもいろんなことを教えてもらってよかった。

辻本くんのテーマは「エクトプラズム」

エクトプラズムとは
霊能者などが、口や鼻から一種のエネルギーのようなものを出して
霊を物質化したり視覚化したりするもの・・・
らしいが、難しい話はさておき
辻本くんの日本画は心に残像が残る印象的な作品。

ヤシャの実を煮出した液体を和紙に塗って古紙風にした地に
天然の鉱物などからとった絵の具をのせた独特の雰囲気。

私は、中国の昔話『聊斎志異』をふとイメージした。

他3人、おがぴーと遠藤くんと鈴木さんの作品も
それぞれのよさがあり、
若きアーティストたちの息づかいが聞こえるよう。

29日(日)までです。
行ってみてね。

聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)/蒲 松齢
¥945
Amazon.co.jp

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5月3日、「鎌倉こどもチャリティ」で出展しました。

金沢文庫芸術祭のブースでピースフラッグ☆ワークショップ。

ピースフラッグとは・・・
簡単にいうと、26㎝×31.5㎝の旗にpeaceな絵を描いてもらうこと。

私が企画して勝手に命名した「アートでつながる子どもたち」
の第1弾ワークショップなのでした。

この旗を被災地に持って行って、被災地ワークショップで
現地の子どもたちが描いたのとつなげて、また9月18日の芸術祭
には持って帰ってこっちでも飾る・・・という
壮大な(?)プロジェクトなのです。

絵を描いてくれた子どもたちは未就学児が多かったけど、
みんなかわいかったなぁ・・・。

「地震で大変なことになった人たちのこと知ってる?
その人たちに持って行くから何か描いてね」
って最初に一人一人お話すると、
みんな真剣な顔で深くうなずく。

あぁ、子どもってまっすぐでいいなぁ・・・と心が震える瞬間。

このワークッショップ、無口な男性S郎とMタケが手伝ってくれ、
わざわざ千葉からSさんとMさんが来てくれ、
久しぶりに会ったMりこさんが筆を洗ってくれ、
そして、Yちゃんはじめとするいつもの芸術祭女子スタッフの
強力なヘルプもあって、無事終了!

51枚のステキな旗ができました。

そうそう、旗に使ったキャンバス地はプロのアーティストが使うもの。
捨てちゃうという端切れをいただいて切っているのです。

大きさはF03という絵画用木枠に合わせたもの。

いっぱいもらえるから・・とYすが電車で担いで持ってきてくれた。

Sちんも切るの手伝ってくれたし。

ほんとにほんとにいろんな人の力が集まるとすごい。

みんなで作ったワークショップだね。


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 Dち&Y子ちゃんが作ってくれた看板




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全国から集まった絵本など。
キレイに整理してたのが、4月7日の余震でまたぐちゃぐちゃに
なってしまったそうです。
「絵本って一人一冊しか持ってないってことないでしょ。だから、たくさん
必要なんです。
息の長い支援をしていきたいです」とは小柳さん(女性です)




8日、宿泊先の仙台市内のホテルでのんびり朝食をとっていたら、
「地球の楽好」(ちきゅうのがっこう)の理事・杉本さんから電話がありました。

前日、副理事の小柳さんから会えそうです、というメールを
いただいていたのですが、はて、事務所は立ち入り禁止らしいし・・・
と思っていたところでした。

「地球の楽好」は仙台に拠点のある子育て支援を中心としたNPO法人で、
今回私たちが集める絵本と文房具の託し先です。

さっそく昨日と同じ仙石線に乗り、中野栄まで行きました。
駅まで、杉本さんと小柳さんが車で迎えにきてくれました。

事務所までの道のりの光景は私が今まで見たこともないような
ものでした。

幹線道路の国道45号線にまで、津波が押し寄せ、
車がたくさん流されてきたそうです。
逆さになったトレーラーやぐちゃぐちゃになったものが積み重なっていました。

事務所のある「夢メッセみやぎ」の被災もすさまじいものでした。

建物の入り口のガラスはこなごなに割れ、
入り口の上の方には、流された車がぶつかって
炎上した跡が黒コゲになっていました。

その2階に、全国から寄せられた絵本を始めとする子どもたちへの
物資が集められていました。

杉本さんは
「必要なところへ必要なものが届くようにしたいので、
届け先としっかり話をして届けています。
せっかくみなさんから送られてきた絵本が、あまり見向きもされないところに
積まれているのはしのびないので。
あと、読み聞かせなんかも子どもが我慢して聞いている状況は
避けなければなりませんね」
とおっしゃっていました。

私も押し売りだけは嫌だと思っていました。

もう10年以上も前になりますが、河合隼雄さんのお話を身近で
聴く機会があり、そのときの言葉を思い出しました。

「困っている人や悩んでいる人がいたら、言葉をかける必要は
ありません。何もいりません。ただ共感してあげて、だまってそばに
いてあげるだけでいいんです」

そうすることができたらなと思いました。

6月4日には、集めた絵本と文房具を「地球の楽好」の人たちに
直接手渡します。

被災していない方、絵本と文房具よろしくお願いします。

被災された方、必ず届きます。待っててください。
(もしくは、連絡ください)


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「線路は途切れていますが、つい一時停止してしまいます」と小柳さん

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こんな風景はある意味日常的になっています


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トイレです。タイルについているスジが津波の来た高さです


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「夢メッセみやぎ」会議棟の入り口です。入り口の左上がコゲています






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5月7日と8日、仙台へ行ってきました。

7日、朝8時に新宿発の高速バスに乗って出発。
高速バスに乗るのは学生時代以来のような・・・。

今回の旅の手配はすべて友人のSさんに任せたんだけど、
このバスは、片道3800円でリーゾナブルながら快適。
この間乗った飛行機より、ずっとゆったりシートで、
手作りバナナマフィンをほおばりつつ、おしゃべりに花がさいた。

途中休憩の安達太良SAは、ちょうど原発の双葉町から真西へ60キロ。
やっぱこの辺はマスクは必要かも・・・
と思ったけど、マスクしてる人は二人くらい。

報道で見る福島は何となく暗いイメージがつきまとうんだけど、
実際、車窓から見える風景は、のどかで穏やかで緑が輝いてて
毎年くり返されているだろう普通の田植えの風景。

自然のあまりの当たり前さに、今回人間が起こしてしまった事の
重大さがぐっと胸をつきあげてくる。

那須を越えたあたりから、道路に亀裂が入っていたり、
瓦が落ちている家があったり、地震の痕が見え始めてきた。

13時10分、仙台駅到着。
連休で渋滞を心配してくれた友人もいたけど、
車自体それほど多くなかったんじゃないかなぁ・・・。

予定は決めないで来たので、気の向くままに・・・
ということで、松島に行ってみることにした。

仙台から、東塩釜までJR仙石線。
そこから先はまだ復旧していなくて、JRの代行バス。

松島自体は被害がそれほどひどくなかったようすで、
風光明媚はたぶんそのまんま。
でもやっぱり、津波の跡はなまなましい。

シャッターが壊れ、営業再開がままならないお店の横を、
ずんだ餡の薄皮たいやきを食べながら歩いた。

帰り、東塩釜の漁港の方を歩いてみた。
こちらは松島と違って、ヒドい被害。

船もひっくり返っているし、倉庫みたいなところはぐちゃぐちゃ、道路も陥没。
そして、無人。

見かけはもう普通に戻っている仙台市街地とこの沿岸部とのギャップに驚いた。

でも、翌日会ったNPOの人は
「もう、仙台市内の人なんかは普段と変わらないように
見えますけど、でも、みんな被災者なんです。
身近な人を亡くした人もいるし、傷ついています。
だから、首都圏や被災地でない人の支援が必要なんです」
と言っていました。

翌日訪れたその団体の事務所がある「夢メッセみやぎ」の被害は、
それはそれはすさまじいものでした。

つづく


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営業ままならないお店。こんなお店がちらほらと

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ずんだ餡のたいやき。初めて食べた

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東塩釜。後ろの建物のガラスもめちゃめちゃに