
全国から集まった絵本など。
キレイに整理してたのが、4月7日の余震でまたぐちゃぐちゃになってしまったそうです。
「絵本って一人一冊しか持ってないってことないでしょ。だから、たくさん必要なんです。
息の長い支援をしていきたいです」とは小柳さん(女性です)
8日、宿泊先の仙台市内のホテルでのんびり朝食をとっていたら、
「地球の楽好」(ちきゅうのがっこう)の理事・杉本さんから電話がありました。
前日、副理事の小柳さんから会えそうです、というメールを
いただいていたのですが、はて、事務所は立ち入り禁止らしいし・・・
と思っていたところでした。
「地球の楽好」は仙台に拠点のある子育て支援を中心としたNPO法人で、
今回私たちが集める絵本と文房具の託し先です。
さっそく昨日と同じ仙石線に乗り、中野栄まで行きました。
駅まで、杉本さんと小柳さんが車で迎えにきてくれました。
事務所までの道のりの光景は私が今まで見たこともないような
ものでした。
幹線道路の国道45号線にまで、津波が押し寄せ、
車がたくさん流されてきたそうです。
逆さになったトレーラーやぐちゃぐちゃになったものが積み重なっていました。
事務所のある「夢メッセみやぎ」の被災もすさまじいものでした。
建物の入り口のガラスはこなごなに割れ、
入り口の上の方には、流された車がぶつかって
炎上した跡が黒コゲになっていました。
その2階に、全国から寄せられた絵本を始めとする子どもたちへの
物資が集められていました。
杉本さんは
「必要なところへ必要なものが届くようにしたいので、
届け先としっかり話をして届けています。
せっかくみなさんから送られてきた絵本が、あまり見向きもされないところに
積まれているのはしのびないので。
あと、読み聞かせなんかも子どもが我慢して聞いている状況は
避けなければなりませんね」
とおっしゃっていました。
私も押し売りだけは嫌だと思っていました。
もう10年以上も前になりますが、河合隼雄さんのお話を身近で
聴く機会があり、そのときの言葉を思い出しました。
「困っている人や悩んでいる人がいたら、言葉をかける必要は
ありません。何もいりません。ただ共感してあげて、だまってそばに
いてあげるだけでいいんです」
そうすることができたらなと思いました。
6月4日には、集めた絵本と文房具を「地球の楽好」の人たちに
直接手渡します。
被災していない方、絵本と文房具よろしくお願いします。
被災された方、必ず届きます。待っててください。
(もしくは、連絡ください)

「線路は途切れていますが、つい一時停止してしまいます」と小柳さん

こんな風景はある意味日常的になっています

トイレです。タイルについているスジが津波の来た高さです

「夢メッセみやぎ」会議棟の入り口です。入り口の左上がコゲています