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e-julian let-it-be

日々、徒然なるままあるがまま。




最初にこの本の企画が持ち上がった頃からもう7年がたとうとしています。

何となく閉塞感がある日本、元気のない日本人を励まそう!
ということで出来上がったインタビュー集、8刷が出ることが決まりそうです。

私たちの周りに普通に生活している外国人に、
「日本ってどんなとこ?」と問いかけてみたら、
世界各国出身の外国人54人が
ステキな話を聞かせてくれました。

私がインタビューしたのは2人。

イラン人のビージャンは
「日本は本当に差別のない国だと感じます」
と欧米人とは異なる日本人の心の温かさを語りました。

ペルー人のリリアは
「学びたい意志があって努力さえすれば、
誰でもすばらしい教育環境で学ぶことができます」
と自国ではどんなに頑張っても学べない環境にいる人が
たくさんいることを教えてくれました。

この本、もともとは臨時増刊号だった『文芸春秋・特別版』の特集として
掲載されたものの単行本化です。

その雑誌では好評を博しましたが、すんなりと単行本にはならず、
編者の加藤先生が奔走しました。

ほんわかあったかいお話が詰まっていて、
日本人でよかったなと思える一冊。

続編もあります。


私は日本のここが好き!―外国人54人が語る/著者不明
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続 私は日本のここが好き!  外国人43人が深く語る/著者不明
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6月30日、「横浜アートサイト2012」の
研修+キックオフパーティーに参加しました。

横浜アートサイトとは、
横浜市芸術文化振興財団がとりまとめる市内のアートイベントの連携事業で、
公募により、
今年は17団体が選ばれました。

昨年より6団体増え、ますます活気を帯びている模様。

この日の研修は、
横浜トリエンナーレグループ長の帆足亜紀さんによる
「アートプロジェクトの意義と今後の継続性について」
と題する講義でした。

茨城県守谷市のアーティストレジデンスや
ベルギー・ヘンク市の実例に触れられる貴重なお話。


この講義で私が受け取ったものを一言で表すなら、
「街の人たちが何を望んでいるかに思いを馳せながら、企画することが大事」

街には自分と同じ種類の人間だけでなく、
いろいろな世代や立場の人がいます。

自分のやりたいこと=みんながやりたいこと
では必ずしもないことを、今さらながら考えさせられました。

アーティストは自分を表現することが仕事だから、
それはそれでいいんだけれども、
企画する立場にいるものは、そこに肩入れしすぎず、

みんなに何が必要とされているかをも考えないといけないのかも。

街の人たちの「思い・資金・資源」を預かって形にしていき、
豊かな社会を作る一助にというお話でした。


さて、講義の後は交流パーティー。

アーティスティックな料理に心が弾む。

我が金沢文庫芸術祭の参加は5年目なので、
顔見知りの人たちもたくさんいて話がつきない。

もちろん、新しい出会いにもわくわく。

個性豊かな「横浜アートサイト2012」17団体の詳細はこちらです。
  ↓  ↓  ↓
 http://artsite.yafjp.org/2012/













パンを焼こうね!と約束した友人とのパン焼きが先月1年ぶりに実現し、

そのときとても楽しかったのです。

第2回もやろうということになり、今回はピザの会となりました。

女子たち10人ほど集まり、わいわいがやがや賑やかなこと。
ピザ屋勤務歴3年のAちゃんに、ピザ生地の伸ばし方を教えてもらうのが本日の目玉です。

昨日の夜、生地を2キロこねておきました。
生地には粉の1割ほどなたね油を入れています。

いい具合に発酵した生地を200グラムずつ分割してベンチタイム。
そして、伸ばします。


手順は・・・

1、手の平で丸い生地を平べったくする。中心は厚いまま残しておく。
2、人差し指の側面を使いながら、周りに土手を作る。外側は直角に、内側はなだらかに。
3、生地を手の平に取って、一方の手からもう一方の手に生地を上下に返しながら
  伸ばす。表現が難しいけど、両手をすりすりする感じでね。


的確なAちゃんの指導で、お店に売っているよう(より美味しそう)なピザができました。

定番に加えて、キムチ納豆やシナモンバナナなどは、びっくりな美味しさ。

天然酵母パン・・・
たくさん作ってお店で売るのもいいんだけど、
私はやっぱり焼きたてをみんなに食べてほしいな。
同じパンでも焼きたてこそがおいしさの秘訣だと思うのです。

アメリカから一時帰国中のKちゃん(私は初対面)やフェイスブックで友達なりたてほやほやのYちゃんなど、サプライズな人たちも来てくれて嬉しかった。

次は何の会にしようかな。












もうすぐ夏だぁという季節になると、
夏が永遠に続くような気がしてた幼い頃が懐かしくなる。
そして必ず『おっきょちゃんとかっぱ』を開いてみる。

小さいおっきょちゃんが、かっぱのガータロに連れられて、かっぱの世界で過ごしてまた戻って来るという、一言で書いてしまえば浦島太郎のようなお話だけど、
まだ夢の中で過ごしている子ども時代を、柔らかに描いていて読んでいる方も夢見心地になる。

私が気に入ってるのは、そのストーリーよりも子ども目線のまわりの描写かな。
きゅうりが自分の目の前になってたり、すいかが体が入ってしまうほど大きかったり。

なんかもう自然とたわむれていたあの頃の夏を鮮明に思い出させてくれるんだ。
縁日の雰囲気もよいね。

長谷川摂子・降矢奈々コンビは『めっきらもっきらどおんどん』の方が有名だけど、
今の季節、断然こちら。




おっきょちゃんとかっぱ (こどものとも傑作集)/長谷川 摂子
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約1年ぶりにブログを再開するにあたって、ホントは『永遠のゼロ』で始めたかった。
でも、諸般の事情からそれは次回にゆずり、本日はまほかるのご紹介。

もともとミステリー好きではない私は、誰が人気でどんなのがよくて・・・というのをあまり知らない。が、「このミス」を愛読している夫に、どうしてもこれを読んでくれと押し付けられる本が時々ある。

まほかるもしかり。
呪文のように「まほかるまほかる・・・」というもんだから、続けて3冊読んでみた。

デビュー作の『九月が永遠に続けば』は、
ちょっと女性にとっては後味の悪さが残るかも。亜砂実と雄一郎がからみあうところが妙に印象に残る。でも、ホラーサスペンス大賞受賞作なんだからそんなもんなのでしょう。

二作目の『彼女がその名を知らない鳥たち』は、
3冊の中で一番好き。恋愛ミステリーと呼ぶべきものか。でも男性にとってはどうなんだろう。夫は、恋愛はいいやと読まなかった。でも男女間の真実が随所にちりばめられてるような。

そして、三作目の『猫鳴り』をとばし四作目の『アミダサマ』。
のっけからぐいぐい引き込まれて、終始気味悪い。現実ばなれした設定がそれに追い打ちかける。でも怖いだけじゃなくて底に流れる深いものがあるんだな。

どの作品も、緻密に練られた構成が読む人を離さず、一気に読めるんではあるが、まほかるさんミステリーじゃなくてもいいんじゃないの・・とか思ってしまうのは、やっぱり私ミステリーが何たるかを分かってないのかも。


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