世間はゴールデンウィークが終わり

大人も子どもも、けだるいムードが漂いまくっているようであるが・・・


そんな、ダレダレの世間を横目にして、もう塾では

この時期から、もう本格的に中間考査対策に入る。


そもそも考査の問題は、教師がそれぞれ独断と偏見で作る物であるから

問題の内容もダサくて貧祖で、しかも偏った問題も多く出題されるので

子供たちに本当の学力を付けけさせたい塾としては

あまり対策のしがいがないのである。


しかし、子供を塾に通わせる親っていうのは、

やっぱ定期考査の順位が上がってナンボの世界なんで

ウザッ・・・・って思いながらも、各学校の進度を聞き取り

それぞれの教師の出題傾向にあわせた

考査対策を行って行かなくてはならないのである。


ま、塾にはそれなりのデータの蓄積があるので、

「この教師は教科書内容を全く無視して偏った問題を出す。」

なんて傾向も、ある程度は対応できるし、バカ教師のなかには

同じ範囲の時には同じ試験問題を使い回すヤツがいるモンだから

なおさら対策のしがいがなくなってしまうのである。


ただ・・・・とはいうものの・・・・


能力のない教師が、徹底的に手を抜いて

他力本願で問題を作るのには、正直まいってしまう。


その最たるものが・・・・


3年生になると、手抜き教師達が、高価な3年間の総まとめ的な市販の参考書を

副教材として生徒に購入させる学校が多いのであるが・・・・

手抜き教師は、この参考書をドサッと試験範囲にしちゃうのである。


もちろん、3年生は受験生なんだから、今、授業でやってる範囲外・・・・

つまり1,2年生内容の復習範囲を試験範囲にするのはかまわない。


でも・・・・・


試験範囲には指定しても、その部分は当事者の教師達はノータッチなのである。

試験範囲に「社会総復習の範囲P20~P100」ってな感じで

膨大な範囲を指定するだけで、あとは勝手に勉強しなさい・・・ってコトなのである。


イイヨなぁ~学校の教師は・・・


塾は、それらテキトー教師がテキトーに決めた膨大な試験範囲

全てカバーして試験対策を行わなければならないのである。


しかも、そんな手抜き教師って、その問題集をダイレクトにコピーして、

切り貼りしてパッチワークのような試験問題をお作りになるので

参考書の範囲のページは1ページたりともスルーできないのである。


手抜きもイイトコだけど、そもそも著作権ってどうなってるのヨ?


その問題集の出版社が

「これはうちの会社で作った問題です。訴えます!」

って言ってくれたら、小心者の教師達はビビリまくって

こんな手抜き問題作るヤツもいなくなるんだろうけど・・・


それやると、学校がその会社の問題集を買わなくなるから

結局見て見ぬふりをしてるんだろうなぁ・・・・


で、塾ではその無謀な試験範囲全てに対応すべく

教材を作成し対策授業を開始するのであるが・・・・


ま、範囲は広いが、もちろんどの子も1,2年生の時に

すでに一度は習っているはずの内容である。


でも・・・・授業が始まって

「では、今日は奈良時代から江戸時代までの総復習をします!」

って言うと・・・・


生徒達は恥ずかしげもなく、元気よく

「そんな昔のこと、覚えてませ~ん。」

 とオジサン、オバサンのようなことを言うのである。


あ~また、ゼロからのスタートである。


こうして我々塾の教師は、考査前に教師達の気まぐれな試験範囲が

発表されるたびにビクビクしてしまうのである・・・・


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