最近何度も書いてるけど、今、塾は最終目標の公立入試に向けて、
1年間で最も忙しい時期に突入している。
そのせいでブログも休みがちになってしまうのだが
いくら忙しいといっても、トーゼン主役は生徒様、親御様であるから
進路に関しての突然のご相談なんかが入ってくると
できるだけ塾長である自分が時間をあけて、ご対応させていただくようにしている。
で、一昨日・・・・
私はその日も全授業に予定が入っていたのであるが
中3のK君という男の子のお母様から、
「今から緊急にどうしてもお話をしたい。」っていうご連絡があって
急遽、1時間授業をあけてもらったのである。
ま、普通なら、私に授業が入っているときは
授業前や授業後にお越しいただくのだが、今回は
「今すぐ、緊急に!」って言われたらから、そうもいかないのである。
ただ・・・・
実は、このK君っていう子は、昨年末他の塾から
うちの塾に移ってきたっばっかりで、まだうちの塾に来て
1ヶ月かそこらなのである。
しかも、入塾の面接の時に、お母様が前の塾の悪口を
さんざん言われて、さらに息子はその横で一言も発しないっていう、
典型的なママゴン様であったので、正直あまり良い印象はなかったのである。
確かに、このあたりではうちの塾が一番って思って商売してるけど
やっぱ前の塾の悪口を言いまくる親御さんは好きになれないし
たいていは、親御さん側のご家庭に問題があることが多いのである。
で、このお母様、面談を入れてくれっていうのは今回が初めてではなく
入塾して1ヶ月あまりの期間にすでに3回も塾にお話に来られているのである。
もちろん、そのお話の全ては、息子の進路に関するご相談なのであるが
その内容がご来塾ごとにコロコロ変わるから面倒臭いのである。
初めて塾に来られた時は、何もしゃべらない息子をヨコにおいて
「うちの息子は、実は〇〇高校でサッカーをしたいと言っていまして
そうなると家からは通えなくて、寮に入ることになると思うのですが
いかがでしょうか?」
ってご相談であった。
いかがでしょうか?・・・・・って言われても、
それは完璧にあんたの家族の事情次第であり
私はアンタの家族ではないから、正直知った事ではないのである。
ただ、この寡黙な息子が希望する〇〇高校のサッカー部っていうのは
全国的にも有名な高校で、全国大会でもたびたび優勝するような学校なのである。
かたやこの子の所属する中学のサッカー部は、
毎年地区大会で確実に初戦負けする脅威の実力を持つ部活で
その高校入学を希望するってこと自体がお門違いなのである。
こりゃメンドーだなぁ~って思っていたら
今度は私立高校の受験前に、お母様だけが再びご来塾・・・
「実はうちの息子、今度は□□高校でサッカーを
やりたいと言い出しまして・・・だから・・・・
□□高校に合格したら、もう公立は受けないかもしれません。」
そんなこと電話かメールで知らせろヨ~!!
忙しい塾長の時間を、そんなくだらん報告で潰すなよぉ~!
ただ、ま、この□□高校っていうのは、私立にしては珍しく
ボーダーがある高校で、偏差値が40を超えないと合格は難しい。
この子はまだ偏差値40を超えたことがない・・・・・
で、こないだの私立高校の合格発表日・・・・・
もちろん、この夢多きサッカー少年は□□高校には合格出来なかった・・・・。
で、もう一つ、犬でも合格できるレベルの△△高校にだけ
かろうじて合格できたのである。
で、この私立の発表から数日後・・・・
冒頭の「緊急にお話があります!」っていうお話に戻るのである
わざわざ緊急に1時間授業をあけて私が事務室で待っていると・・・・
当たり前のように10分ほど遅れて、ナントお父様、お母様、息子の3人でお越しになった。
で、「遅れてスミマセン・・・・」なんて言葉は一言もなく、お母様が勝手にお話を始めた。
「今回私立の発表も終わりまして、お陰様で
△△高校に合格することが出来まして・・・・」
もちろん、第一志望であったはずの□□高校の話は全く出てこない・・・・
「で、息子と今後の進路を話し合いましたところ・・・
実は、息子は・・・
前々から△△高校でサッカーをしたかったということが
わかりまして・・・・」
なんという正々堂々とした
素晴らしき変わり身の早さなんだろう!!
不覚にも私はチョット吹き出しそうになり、多少のツッコミも
入れてやりたかったのであるが、次の授業時間も迫っているし
もうドーデもいい気持ちになってたんで
「じゃ、夢がかなったんだ!がんばれよ!」
って、若干なげやりだったかもしれないけど、
緊急のお話をそこで打ち切らせていただいたのである。
この間、一緒に来られていたお父様と息子様は、まるで
お母様の背景絵のように固まった状態で静止されていて
一言も発することはなかった。
塾にはいろんなタイプの子がやってくるけど
それと同じくらいいろんなタイプの親御さんがおられる。
もし子育てが、今回のように、端から見ていて
明らかにおかしい(オモシロイという意味ではない・・・)方向に
進んでいたとしても、それって子育てをしている親御さん本人には
やっぱ分からないもんなのだろう。
子育てってものに、絶対にこれが正しいとか間違っている
なんてことはないんだろうけど・・・・
少なくとも、今のこの時期は・・・・・
自分の子供が、
妥協せず希望した進路に進むことができるよう
全力でフォローしてあげるっていうのが
今、親御さんの選択すべき雄一の正しい子育て
だと思うのである。
ブログランキングに参加しています。
ワンクリックして頂ければ励みになります。
↓よろしくお願いいたします。m(_ _ )m