Leon
ゲーリー・オールドマン演じる(悪役)スタンフィールドがエレベーターを降り立ち止まる。元々イッてる雰囲気が滲み出ているのだが、彼はポケットから使い古したピルケースを出し薬を手に取る。天を仰ぎ、薬を歯で噛み砕き、息を吐く ・・・ そして銃の引き金を引く。このシーンの後、「リュック・ベッソン監督新作-来年公開」と予告編が流れたパリ・レアールの映画館には拍手と歓声が起こった(=正直驚いた)。
フランスの若者に絶大な人気があるリュック・ベッソン監督の「グラン・ブルー」、「ニキータ」そして「アトランティス」に続くこの作品はジャン・レノが主人公で、またナタリー・ポートマンのデビュー作なのだが、ゲーリー・オールドマンの怪演が何とも良い。
フランス語の先生だったトマは「グラン・ブルーのロザンナ・アークェットが最高だよ」と熱く語っていた(同感)。
映画に愛をこめて 308
L'empire Des Sens
L'empire Des Sens (邦題:愛のコリーダ)、大島渚監督のこの映画は公開当時大変話題になったものだ。私は銀座並木座の狭い館内で見た記憶がある。実際の阿部定さんは小柄な方だったそうだが、映画の中の松田英子はそうではないように感じた(そんな印象があった)。
何年か後パリを旅した際、日本人向け情報誌(名前は忘れた)にこの映画が公開されるとの記事を見つけ、翌日サン・ミッシェルの映画館へ足を運んだ。もちろんフランス語字幕の付いたノーカット版だ。日本でみた時よりも素晴らしい映画だと感じた。大島渚恐るべし! パリの歴史ある館内は地元フランス人(おそらく)ばかりだったが、彼らに昭和初期の日本の風景は、阿部定の衝撃的な行動はどう映ったのだろうか。
映画に愛をこめて 307


