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自分を取り戻すためのファスティングという選択

ファスティング指導歴14年。食・体・心を切り離さず整える視点で、無理なく健やかに生きるヒントを発信。100歳まで動ける身体づくりと心の整え方もお伝えしています。




今日は、特別なことはしていない。


新しい決断をしたわけでもないし、

大きな変化があったわけでもない。


ただ——

気づいたら、

ずっと入っていた力が、少し抜けていた。


「ちゃんとしなきゃ」

「失敗しないように」

「早く良くならなきゃ」


そうやって、

体のためにと思って入れていた力が、

いつの間にか、

体を緊張させていたことに気づいた。


今日は、

無理に整えようとしなかった。

変えようともしなかった。


ただ、

体の感覚をそのまま受け取ってみた。


すると不思議と、

呼吸が自然に深くなって、

頭の中が静かになっていた。


「あ、任せてもいいのかもしれない」


そう思えた瞬間、

回復は“頑張るもの”ではなく、

起きていくものなんだと、

体の奥で理解した気がした。


今日という日は、

前に進んだ日でも、

何かを達成した日でもない。


でも確かに、

戻ろうとしている自分を、邪魔しなかった日。


それだけで、十分だった。


正直に言うと、

この日も、体調がずっと良かったわけではありません。


軽い日もあれば、

「あれ?今日はちょっと重いな…」

そんな日もありました。


でも、

ひとつだけ、前と明らかに違うことがありました。


それは、

体に対して、疑わなくなってきたことです。


それまではずっと、

「また悪くなるんじゃないか」

「無理したら戻るんじゃないか」

そんな目で、自分の体を見ていました。


でもこの頃から、

少しずつ思うようになったんです。


「体は、ちゃんと戻ろうとしてるんじゃないかな」

「問題だったのは、体じゃなくて、

体の声を無視して生きてきた自分だったのかも」


そんな考えが、

ふっと浮かぶようになりました。


信じたから良くなった、

というよりも、


信じるのをやめた時から、

体はずっと頑張ってくれてた


あとから振り返ると、

そんな気がします。


何かを変えよう、

正そう、

コントロールしよう、

そうするのを、少しやめてみた。


「任せてみようかな」

それくらいの気持ちです。


この日から、回復は『何とかしようとするもの』ではなく、『ただ、委ねるもの』になりました。




正直に言うと、

ファスティングを伝える仕事を長くしてきた自分でも、

「ここまで変わるんだな…」と驚くことがあります。


体が軽くなる、とか

お腹がすっきりする、とか

そういう分かりやすい変化もあるんですが、


それよりも先に来るのが、

「あ、なんか違う」

っていう感覚だったりします。


頭の中が静かになる感じ。

余計なことを考えなくなる感じ。


頑張ろうとしてないのに、

「今日はこれやろうかな」って

自然に動ける瞬間が増える。


ファスティングって、

我慢とか、根性とか、修行みたいに思われがちですが、

実際はその逆で、


本来の感覚に戻っていく時間

なんだと思っています。


何かを足す前に、

いったん、余計なものを手放す。


そういう日は、

「変わろう」としていないのに、

もう変わり始めている

そんな地点です。


もし今、

言葉にできないけど

「何か違うかも」と感じていたら、


その感覚、

たぶん合っています。