探偵言いたい放題 パート2 -35ページ目

なんだ!あれは?

 調査業を行っていると、実に様々なことに出くわすものである。時には、調査と全く関係がないことに遭遇することもある。だから、刺激があり辞められないのかもしれない。
 思えば、あれはそう1989年の秋のことであった。
 自動車販売店(地方で田舎)の営業課長Z君(36歳、既婚)とその部下Pi子(30歳、未婚)は、不倫の関係にあった。依頼人は、Z君の会社からであった。
 このZ君、少々頭の切れるトップセールスマンで仕事はできる男であるが、どうやら、不正行為をしているようであった。
 その不正内容は、単純なものであるが、その手口は実に巧みであった。簡単に説明するとこうである。
 課長Z君が独自に取引をしている中古車ディーラー(A商会)がある。
 課長Z君は、A商会の弱みを色々と握っており、自分のお客様からくる下取りの中古車を伝票上では安く買わせ、実際の買取額との差額を自分のふところに入れるという仕掛けであった。
 つまり、もし、この事実をおおやけにしようものなら、それ以上に打撃を受けてしまうA商会(事業主)の弱みを握っているZ君という関係であった。
 しかも、Z君は、A商会の事業主の弱みに漬け込んで、車を買ってくれる客を紹介するよう暗黙のノルマを与え、紹介してもらっていたのであった。つまり、仕事をしなくてもトップセールスができる仕組みを作っていたのである。A商会は、とんでもない男にはまってしまったものである。「ちなみに、弱みは、人のいいA商会の事業主は、見た目は人柄が良さそうなZ君と酒の付き合いから知り合い、1年間の酒の付き合いの中で巧みに弱みを聞き出され握られてしまったのである。」
 更に、Z君は、そのブラックマネーでアパートを借り、部下のPi子と仕事中も頻繁にアパートでラブロマンスを繰りひろげていたのであった。
 しかも、アパートも人目に付きにくい山々が近くにある場所であった。
 依頼人であるZ君の会社は、A商会との不正について証拠をつかみ、会社に被害がこうむらないうちにZ君を解雇したいようであった。しかし、このような不正の事実を証拠としてつかむには、それなりの手間もかかり、費用もかかってしまう。会社側の予算にも限度があった。そこで、私は、提案をした。


つづく

牛との格闘!

今日はK県に出張である。

日中はまだまだ暖かいが夜はすっかり冷え切ってしまう。


今日のお仕事は浮気調査であったが、これがまた大変な山奥であるガーン

市街地から山道を車で移動したのだが、何とも気味が悪くセンターラインもなくホントに山のアップダウンが厳しく真っ暗であった汗

いつ熊やタヌキが出てきてもおかしくないような道はさすがの私も都会生活になれちょっと怖い!

そう思いながらもターゲットの自宅に何とか到着。

やっと落ち着きを取り戻し、いざターゲット車輌確認へ…

なっビックリマークなんとえっそこには牛たちが…

牧場であった。強烈な匂いと横たわる牛を横目に車輌に近づいていくと、突然「モ~モ~」と…

「ギャァァァァァ~」と思ったとたん自分の車に戻っていたあせる

さすがに周りには明かり一つなく真っ暗闇のなかかすかに見える牛…

間近で見る牛はでかい。しばらく落ち着くまで車で待機車


数分後、再度牛を横目に忍び足で…

見事に成功にひひ

浮気相手が女の家に車を止めているのを確認。写真を撮り一旦引き上げようとしたその時・・・

今度は犬であるしっぽフリフリ ワンワン吠えているのであった。すかさず一目散に走り去ったその時、

先程の牛である。数頭が立ち上がり、鼻息が荒いのである…


やっとの思いで車に戻った私はホッと一服したのであったタバコ

異人"老婆" -後編2-

 入った瞬間、生臭いにおいが私の鼻を直撃した。「ウェッ なんだこの臭いは」
 部屋は古い木造作りで、湿気が多い感じがした。それにこの臭い。「ウェッ」
 更に、奥へ案内された。そこは、老婆の寝室であった。この寝室もまた、不思議であった。一階の部屋にもかかわらず、何故、こんなに天井の高さが低いのか?まるで、屋根裏の部屋である。ここで老婆がミカンをくれ、お茶を入れてくれた。
 しかし、老婆を含め、この屋敷は本当に不思議なところである。驚きと吐き気の連続である。様々な疑問が再び脳裏をよぎったその瞬間
 「ウェッウェッウェッ」得意の推理をする前にこれである。まさしく、自身のDNAまで犯される"老婆ウイルス"の潜入といったところである。
 寝室で老婆が指差した。「ココココ。この畳を持ち上げて、盗人が侵入してくるのです。ほら、盛り上がっているでしょう」そこを見ると確かに畳が盛り上がっているが、この湿気では、畳も盛り上がるだろう…。
 寝室の検証が済んだ時、「これで検証は終わり。とにかく盗人を捕まえてほしい」と老婆が言うと、私は「そちらの奥の方の部屋はいいんですか?検証しますか?」と話すと、老婆の表情が変わった。「いい。余計は禁物」と怒鳴った。外へ出ることにした。
 私は脳裏がリンクした。その奥の部屋と番犬横の細い通路の奥はもしかしてつながっているのでは?通路奥を左へ進めるとしたら確かに家屋の裏に回れる。先程行くことができなかった部屋の方向と一致する。
 そんな時、私の携帯が鳴った。原松である。現着のようである。「ヨッシャ!」
 玄関前で老婆に原松を紹介した。老婆は、笑顔で機嫌がよさそうであった。

 すると、家の電話が鳴った。老婆は、ちょっと待っててと言って先程の裏口から家屋へ入っていった。私は"今だ"と思い原松へ指示をした。
 「私が犬へミカンを与えるからそのスキに、そこの細い道の奥へ潜入してくれ。後は携帯で連絡をとろう!」原松は「はい!」と返事をしてそのまま潜入した。上手くいった。優秀な新米探偵である。また、番犬もエサには弱かった。
 すると数分後原松から携帯へ連絡が入った…
 「せ、先生。ギャァ~~」
 それは、恐ろしい現実であった。
 数ヵ月後、原松は亡くなった………