探偵言いたい放題 パート2 -34ページ目

警部補"村田"登場! 2

 村田刑事と会うのは、1年ぶり位であった。相当キレ者の刑事であるとは聞いていたが、随分、目付きが鋭くなり、風格が感じられた。そんなことを考えながらふとあることを思い出し、頭に電撃が走った。
 「そうだ、この刑事現れるところ逮捕近し」ということを思い出した。
 すると、村田刑事は、「ちょっと話しましょうか?名誉探偵イッちゃん」
 やはり、私のことは全てお見通しか、しょうがないと思い話すことにした。
 話しをしてみるとやはり売春容疑でパクリ、覚せい剤の事実関係の調査をしたいようであった。つまり売春は別件逮捕、本筋は、覚せい剤のようだ。
 しかし、村田刑事は、一段と鋭さを増している。彼と話すと、他の刑事が隙だらけなのがよく分かる。「本当に村田刑事とは関わりたくないものだ。時間が減る。睡眠時間が減る。多くの調査依頼がこなせなくなる。」しかし、その反面このような男と話し関わるのは、本当面白いものだ。「あなたも経験してみる?違った刺激を求めたい方はどうぞ!!」
 村田刑事との話しの中で、大体のガサ入れ、逮捕の期日を推測することができた。「逮捕の日、尚近し」おそらく、2~3日中の逮捕であろう。
 となると、バーコードの愛人、韓子の家のガサも近いはず。早く本依頼を終了させなければ、警察のただ働きをしなければならなくなってします。なかんずく、村田刑事…こりゃ面倒だ!
 依頼人に売春パブの情報を伝へ、このパブと韓子のアパートには、絶対行かせないようにして早く別れさすことを勧めた。依頼人も納得し、「早急に対処します。有難うございました」と依頼契約は終了した。
 2日後、夕方のニュースを見ていると、韓子のパブが売春の容疑でガサが入り、経営者と外国人5名が売春の容疑で逮捕された。
 間一髪であった。もし、この逮捕現場で何も知らずにバーコードの浮気調査をしていたら…調査上、店に入り込んでいたら…「ぞぉぉぉ~~~”””」
 しかし、村田刑事は手ごわい男だ。そして、バーコードと韓子の行方は……

警部補"村田"登場!

 依頼人は妹のことを心配する52歳の男性であった。内容は妹の旦那の浮気である。「とにかく妹が悩んでいるのでお願いします。証拠をつかんでください。」という一般的な浮気調査であった。
 妹の旦那である被調査人(A氏)は、市役所に勤務する50歳で、バーコードヘヤーの総務課長という典型的な公務員である。
 早速、A氏を調べたところ市役所から車で10分位のところにあるアパートで一人暮らしをしている韓国人女性(韓子)28歳が浮気相手であることが判った。
 韓子は、A氏の市役所と同じ市内にある外国人パブに勤めていた。
 これも典型的なパターンである。日本人女性に比べると、とにかく尽くしてくれる外国人女性は、特にこのような日本人女性には相手にされにくいバーコードヘヤータイプのおやじは、夢を見てしまうようである。しかしながらA氏のようなおやじ層は家族のために働き、家では邪魔扱いされ…ほんと同情してしまう。夢を見るのも分かる気がしないでもないが…
 これらの事実を依頼人へ報告すると依頼人は「この女の勤めているお店についてもっと詳しく調べてほしい」と要求してきた。やはり、旦那が公務員ということもあり非常に心配なので調べたいとのことである。
 その後、韓子の勤める店について調査を開始した。するとやはり色々な裏事情が判明してきた。
 この店は、中国、韓国、台湾の外国人専門のパブであり、売春の事実、更には、覚せい剤に関する情報まで浮上してきた。
 私は、嫌であった。売春などは、このような店では、ごく当たり前な情報であるが、覚せい剤となると厄介である。何故ならば、警察が絡んでくるからである。我々営利企業にとっては、警察と絡むと時間のロスが大きく、更には、面倒くさいのである。
 そんな中、現場付近をうろついていると嫌な物を見てしまった。
 刑事である。K警察署の刑事2名が現場で張っていたのである。これは本当に厄介になるぞ。関わらないうちに「帰~えろ」とした直後、ある男とバッタリ会ってしまった。K警察暑のキレ者警部補“村田刑事”であった。「ついてねぇ~」
 この刑事は、私の知っている警視正の以前の部下であり、何度か顔を会わせたことがあった。しかし、私は気づかぬふりをして通り過ぎようとした時、
 「よっ。久しぶり」と様子を伺うように声をかけられた。私もすかさず切り返した。「何してるの。こんなところで」。


つづく

なんだ!あれは? 2

 このケースの場合で目的を達成させるためには、Z君とPi子の関係の事実を証拠としてつかみ、解雇させるのがベストであることを話し、この作戦で行うこととなったのである。
 結果は、見事的中し、先程も触れたが"秘密のアパート"まで借りて、しかも、ここで仕事中にラブラブブラブラしてるとは…。事実を報告すると、依頼に関する窓口となっていた油系の巨漢専務は、顔面に天然オイルをギラギラさせながら「許さぁ~ん」「あの野郎~」「ぶつブツブスゥ~」とすごい剣幕であった。
 ところで、この秘密のアパートだが、実に環境のいい山々の緑に囲まれ、空気も美味しい所であった。都会のビジネスマンでは決してこのような不倫は味わうことなどできない。まして、このZ君、時間あり、金あり、女あり。確かに専務がヤカンが沸騰したように怒るのも無理はない。
 このZ君とPi子は、お互いの車で、それぞれこのアパートへ来ていたので、証拠写真の一つとして、この2台の車が山々をバックにしたアパートの駐車場に止まっている証拠写真を撮ることにした。私とパートナーのジェー(撮影のプロフェッショナル)は、「綺麗な景色だ。芸術的な写真が取れるぞ!」と冗談を言いながら撮影を行った。その時である。時計は、18:00頃の薄暗い時であった。とんでもない現象が我々二人の眼に飛び込んできた。
 まず始めに、ジェーが気づいた。そして、私も即気づいた。二人は口を開けたままぼう然と眺めていた。
 現在地から500mも満たない距離にある山の上に、とてつもなく大きなオレンジ色の発光体が、現れ、そのまま横に水平移動した後、静かに山の中へ沈んでいったのである。二人は、まばたきもできないような拡がりきった眼で顔を見つめながら一言も言葉が出なかった。こんな驚きは、東京サマーランドのフリーホール(垂直落下式の乗り物)に乗って以来の驚きであった。
 しばらくしてからやっと二人は、言葉を交わした。「「何だ!あれは?・・・」」
 思わず二人で同じ言葉を第一声に発してしまった。
 二人は、やはり探偵であった。今の現象を色々と検証したが…
 判らない。判りはしない。初めての経験であった。この謎解きは難題であったが、写真に証拠となるものがたまたま写っていることに後日気づくのであった。
 我々二人は、後に計画を立てることになった。その計画とは・・・