異人"老婆" -後編2- | 探偵言いたい放題 パート2

異人"老婆" -後編2-

 入った瞬間、生臭いにおいが私の鼻を直撃した。「ウェッ なんだこの臭いは」
 部屋は古い木造作りで、湿気が多い感じがした。それにこの臭い。「ウェッ」
 更に、奥へ案内された。そこは、老婆の寝室であった。この寝室もまた、不思議であった。一階の部屋にもかかわらず、何故、こんなに天井の高さが低いのか?まるで、屋根裏の部屋である。ここで老婆がミカンをくれ、お茶を入れてくれた。
 しかし、老婆を含め、この屋敷は本当に不思議なところである。驚きと吐き気の連続である。様々な疑問が再び脳裏をよぎったその瞬間
 「ウェッウェッウェッ」得意の推理をする前にこれである。まさしく、自身のDNAまで犯される"老婆ウイルス"の潜入といったところである。
 寝室で老婆が指差した。「ココココ。この畳を持ち上げて、盗人が侵入してくるのです。ほら、盛り上がっているでしょう」そこを見ると確かに畳が盛り上がっているが、この湿気では、畳も盛り上がるだろう…。
 寝室の検証が済んだ時、「これで検証は終わり。とにかく盗人を捕まえてほしい」と老婆が言うと、私は「そちらの奥の方の部屋はいいんですか?検証しますか?」と話すと、老婆の表情が変わった。「いい。余計は禁物」と怒鳴った。外へ出ることにした。
 私は脳裏がリンクした。その奥の部屋と番犬横の細い通路の奥はもしかしてつながっているのでは?通路奥を左へ進めるとしたら確かに家屋の裏に回れる。先程行くことができなかった部屋の方向と一致する。
 そんな時、私の携帯が鳴った。原松である。現着のようである。「ヨッシャ!」
 玄関前で老婆に原松を紹介した。老婆は、笑顔で機嫌がよさそうであった。

 すると、家の電話が鳴った。老婆は、ちょっと待っててと言って先程の裏口から家屋へ入っていった。私は"今だ"と思い原松へ指示をした。
 「私が犬へミカンを与えるからそのスキに、そこの細い道の奥へ潜入してくれ。後は携帯で連絡をとろう!」原松は「はい!」と返事をしてそのまま潜入した。上手くいった。優秀な新米探偵である。また、番犬もエサには弱かった。
 すると数分後原松から携帯へ連絡が入った…
 「せ、先生。ギャァ~~」
 それは、恐ろしい現実であった。
 数ヵ月後、原松は亡くなった………