ちょっと硬めのアプツベルク
今夜はマキシミン・グリュンハウスの2022年産アプツベルク・リースリング・トロッケンGG。
実は3月上旬に1本開けてみたのだが、あろう事かこれが痛恨のブショネ。
カビっぽい香りの背後に辛うじて感じ取れる、肉厚な果実味、凝縮された酸、重厚なミネラル感とその余韻...
ポテンシャルの高さが窺えただけに返す返すも残念であったが、健全なボトルでありさえすればさてどうか。
僅かに緑色がかった明るいレモンイエロー。注いだグラス壁に比較的大粒の気泡が斑状に付着。
トップはパイナップル系の果実香で、仄かにSchieferwuerze。
スワーリングするとマンゴーや花梨、黄桃、完熟リンゴなどのフルーツが顔を覗かせる。
肉付き豊かで旨味たっぷりの果実味。口当たりは穏やかだが程好く凝縮された酸はアフターへと長く持続する。
柑橘の薄皮系の収斂味と、舌の上に残るミネラリッシュな余韻。
果実味が頭一つ抜けたバランスで、甘夏を思わせる柑橘の味わい。
徐々に桃の風味が前に出るが、旨味に富み過ぎていてやや甘く感じるぐらい。2杯目はやや鉱物が主張を増す。
抜栓2日目は蜜蝋の香り。果実味がやや引っ込んだせいかミネラル感が前に出て
モーゼル(ザール・ルーヴァー)産のリースリングにしては珍しく、ちょっと硬い。89/100
(過去のヴィンテージ→2021年産、2020年産、2019年産、2018年産、2017年産、2016年産、2015年産)
2022 Maximin Gruenhaus Abtsberg Riesling trocken Grosses Gewaechs
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)
A P Nr 3 536 014 14 23,Alc 12%vol