過度の期待は禁物、ザウアー
ここ数日、寝違えた訳でもないのに頸が痛くて往生している。
特に昨朝は痛みで目が覚めたほどで、右側頸部が伸ばせないので頸が回らず左後方を見る事が出来ない。
非常に危なっかしい運転でなんとか出勤し、湿布を貼って誤魔化しながら業務をこなしていたら
昼頃からやっと最低限の動きは出来るようになり、今日になってようやく痛みも和らぎなんとか事なきを得た。
とはいえ大した原因も無いのに突然頸が回らなくなるとは何という体たらく。益々健康に自信が無くなってくる。
それはさておき喉元過ぎれば何とやら。痛みが楽になった途端に飲みたくなる、いや、アルコールのお陰で
頸の筋肉がほぐれて動きが良くなるような気がしないでもない。少なくとも悪化はしないからまぁいいか。
とにかく昨晩のアンスガーがすこぶる美味かったので、この良い流れを妨げないように行きたいものである。
フランケンのホルスト・ザウアー醸造所 、2010年産リースリングのカビネット・トロッケン。
同じ畑ではあるが先月開けたジルヴァーナ がやや不発気味だったので、俄然期待は高まろうというもの。
スクリューキャップ。微かに緑がかったレモンイエロー。香りは爽やかな梨系で、仄かに土臭く燻製感がある。
しつこくスワーリングすると洋梨やリンゴが出て来る。口当たりフワッとした果実味、柔らか過ぎてやや緩いか。
酸は口当たりが穏やかなのでそれがやや締りの無さに通じるのか。
それでも中盤から舌を刺激する密度の濃い酸は悪くない、歯も沁みるし。
軽やかで、乾いた砂を噛むようなザラザラとした感覚のミネラル味。全体にはそれほどインパクトは無い。
翌日。香りは青バナナやパイナップルっぽく変化している。
当たりは相変わらず柔らかで中盤以降も大人しくなった酸のせいで、より果実がふっくらとした印象を与える。
ミネラル味は埋没気味。マッタリとしたジルヴァーナチックな味筋。
んー、ザウアーにとって2010年というのは難しいヴィンテージだったということになるのだろうか。
でも2009年産カビネット もこんなもんだったっけ?シュペートレーゼが美味過ぎた ので期待し過ぎたか。85/100
2010 Escherndorfer Lump Riesling Kabinett trocken
Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)
A P Nr 4397-009-11,Alc 11.5%vol,13.90€