ジルヴァーナでひと休み
大阪は昨日梅雨明け宣言も出て、いよいよ夏本番である。
ひと仕事終えた後、その真夏の強い日差しの下、慌しく友人の歯科医院にまで車を走らせる。
リースリング飲みは歯が命。歯の定期的なお手入れと、例の知覚過敏対策の処置を施してもらうためである。
驚いたことに処置中あれほど染みた症状が消失し、そう言えば最近殆ど気にならなくなっていた事に気付いた。
フッ素入り歯磨き粉にフッ素入り洗口液。「日々のフッ素ケア」は偉大なり、である。
担当の歯科衛生士さんに褒められ、すっかり気を良くして帰宅。さぁ、2010年の強烈な酸でも何でも来やがれ。
ラブワインさんに先を越されたアルテ・レーベンの比較飲み でもやってやるか、とすっかりその気になったものの
肝心のブツがセラーにスタンバってなかったので、良く冷えていた手頃なボックスボイテルを開けることにした。
ホルスト・ザウアー醸造所 の2010年産ジルヴァーナ・カビネット辛口。畑はエッシェルンドルファー・ルンプ。
ま、今日のところは酸のマイルドなジルヴァーナで許しといてやるとするか。
スクリューキャップ。色は僅かに緑が入ったレモンイエローで、意外と濃い。
冒頭からいきなりビタミン剤みたいな香りに驚くが、すぐに淡白な果実香と入れ替わる。香りは総じて閉じ気味。
口当たりは非常に丸い輪郭の果実と、青っぽくてある種の清涼感と言えなくもない洋梨ドロップ味が印象的。
酸はコンパクトに凝縮されているが、もちろんリースリングのようには伸びない。
サッパリとした仄かに苦いミネラル味。余韻もアッサリ。んーこれは残念ながら普通なジルヴァーナだなぁ。
冷えると味わいも若干引き締まるが、温度が上がるとマッタリし過ぎで締まらない。
翌日。初日より香りは開いて、赤リンゴや洋梨。小ぶりながらもポチャッとした果実味、そして旨苦いミネラル味。
初日よりもいくぶんまとまり良く、それでも見事に洗練されていた2009年産
よりはかなり落ちる。83/100
2010 Escherndorfer Lump Silvaner Kabinett trocken
Weingut Horst Sauer (Escherndorf/Franken)
A P Nr 4397-008-11,Alc 12%vol,13.10€