子宮がん検診でやることを文字と画像で説明してみる(2)検査方法の変化ー従来法 | いのち、だいじに。

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ヒーリング女医☆かんなのブログ

おはようございます。

文章で書くのってめっちゃ大変っすね、と思いはじめた 辛口ヒーリング女医☆かんな です。

おかげで間あきまくってます。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

この記事の続き。

読んでないひとは読んでね。

 

 

実はね

子宮がん検診で細胞をとるために使う器具は

もう長いこと

「綿棒一択だったんす。

 

 

医療用の綿棒は

100均とかで売ってるヤツとは違って

軸が「木」でできてて長いです。

 

 

 

 

それがここ数年(10年くらい??覚えてない)で

シリコンブラシがどんどん増えてきました。

 

 

 

 

なんでそうなったのか。

 

 

それは、

検査方法が大きくかわったから。

 

 

もともとずっとやってたヤツは

今では「従来法」っていわれます。

 

 

 

子宮がん検診って

 

子宮口とか子宮腟部とか子宮頚部とかいう場所の細胞をとる検査

 

ってかきました。

 

 

じゃあ、

その細胞をとって

なにをしてるのか

  ↓

がん細胞があるかどうかのチェック

をしてるんす。

 

 

 

 

がん細胞って顕微鏡で見ると

独特のかたちをしてるんだよね。

 

 

だから

病気ができるとしたらココだよね!ってとこから

直接細胞をとってくれば

がんがあるかどうかわかるでしょ。

 

 

 

他のほとんどのがんって

がんがある程度の大きさにならないと

わからないんだよね。

 

 

画像でみつけられないし。

 

 

 

でも、子宮頸がんは

子宮の出口という結構狭い範囲だけ

チェックすればいい。

 

 

 

だから

子宮の出口全面の細胞を

綿棒でこすりとって

それをスライドグラス(プレパラート)に塗りつけて

 

 

見えやすいように色つけて(染色っていいます)

顕微鏡でみる。

 

※イメージ画像

 

 

ってのをやってるわけです。

てか、今も原則はそれです。

 

 

 

だがしかし。

 

 

綿棒でとってスライドグラスに塗りつけるのには

いくつか欠点がありまして。

 

 

 

(1)とれる細胞の量や質に個人差がある

 

これは綿棒以外でとってもそうなんだけど、

例えば

腟や子宮の出口のところが

めっちゃ乾燥しちゃってるひとの場合

綿棒でこすっても

ほんの少ししか細胞がとれなかったりするんです。

 

 

腟の中はもともと「粘膜」。

口の中とかと同じで、

原則的には湿り気がある状態。

 

 

でも、年齢を重ねて

閉経したりすると

おりものが減るんですよね。

 

女性ホルモンが出なくなると

腟のうるおいが低下するひとが出てきて

そういうひとに対して

綿棒でこすっても

細胞がカサカサになってて

本来の形をしてなかったり

量がとれなかったりする。

 

 

そうすると、

「この形の変化はなに?乾燥?それ以外?」

みたいになって、

 

『判定不能』なんてことも。

 

 

綿棒を湿らせたり

腟の中を生理食塩水で湿らせたりなど

工夫して検査するにしても、

 

どういうひとにその工夫が必要なのか

ってのは現場判断だし

検査をする医者の技量に左右されちゃったりするんです。

 

 

 

(2)血がまじると見えなくなることがある

 

綿棒でとって直接スライドグラスに塗りつけるので

もし「血液」が混じってると

見たい細胞の上に「赤血球」が乗っかったりするんです。

 

赤血球って文字通り「赤い」ので、

向こう側の細胞がみえなくなります。

 

結果、「わかりづらい」「見づらい」から

下手すると「見落とし」が出てきたりする。

 

 

 

(3)せっかくとった細胞が綿棒に残る

 

イメージしてもらいたいんですけど

綿棒でなにかをこすり取るとするじゃないですか。

 

例えばそうだなー

口紅とか。

口紅をほんのちょっとつけてみる。

 

 

で、それを別のところに塗りつける。

綿棒で口紅を塗ると思ってみて。

 

 

 

 

そのとき、

綿棒に

口紅が残るでしょ?

 

 

細胞をとるときも同じ。

綿棒に細胞がくっついたままになっちゃう。

 

 

細胞がたくさんあればいいけど、

こすり取った量が少ないのに

さらに綿棒に残っちゃったりしたら

そのせいで『判定不能』になるかも。

 

 

 

(4)綿棒でこすり取れる範囲が限られる

 

綿棒の先は細い。

だから、面をこすってるつもりでも

線でとってる感じになるのよね。

こんな感じでこすり取ることしかできないから

(多分これちゃんとやったらめっちゃ時間かかる)

とりもれあるかも、ってなるよね。

 

 

 

(5)塗りつけた細胞が乾いて変形したりする

 

細胞が乾く(イメージとしては『干からびる』)と

形が変わっちゃいます。

見え方も変わります。

 

これ↑がパイナップル?ってなるよね

 

がんかどうかわかんなくなります。

 

 

だから、スライドグラスに塗りつけた直後に

スプレーや専用の液、アルコールなどで

『固定』するんです。

 

 

 

スライドグラスから剥がれ落ちないように、

乾いて形が変わっちゃったりしないように。

 

 

でも、とれる細胞がそもそも乾燥してたりすると

ちゃんと判定できる細胞の数が減っちゃう。

 

 

 

…というように

「うまいこと検査できないひとがそこそこいた」

「不適切検体(ちゃんと検査できない)がそこそこあった」

から

「もっといい方法があればいいのに」

だったんです。

 

 

 

そこに登場したのが

液状検体化細胞診(LBC)

なんです。

 

 

 

 

続きます。

 

 

 

 

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