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少し間が空きましたが、これより熊本市電を探訪した記事をお届けします。

 

これもまた、株主優待券を用いて熊本県まで足を運んでの旅です。

時期は本日より少し前の2023/10/29(日)。

この日は快晴で、鉄道探訪には持ってこいの好天でした。

自分が「日本っていいな」と思える数少ない瞬間は、路面電車に乗車している時です。

日本、鉄道が斜陽になっているだの何だかんだ言っても、アジアでは路面電車が最も多く運行されている国ですから。

 

ここで何時ものように、Wikipedia先生をカンニングして熊本市電について予習しましょう。

 

熊本市内には、明治期より軽便蒸気鉄道が運営されていました。

しかし、蒸気機関車故に煤煙問題には市民も悩まされており、路面電車を求める声も強かったそうです。

そこで、大正時代に「電車期成会」が設立され、他の都市を視察しては電車運営のシミュレーションが行われてきました。

熊本市電を運営する熊本市交通局の前身・熊本電車株式会社は、1921年に発足。

当時は電気会社「熊本電気株式会社」の別会社サイドビジネスという性格が強かったのですが、会社設立の翌翌年・1923年には市営化される運びとなりました。

そして線路は敷設が進み、1935年に全線開通。

市内には「熊本電気軌道」という別の路面電車路線もありましたが、この会社は1945年に熊本市に買収されました。

戦後はモータリゼーションの進展に伴い路線縮小が相次いだものの、起死回生の手を次々と打ち出しては難局を打開しています。

現在に至るも、この路線は時代の最先端を征く技術・仕様・制度を貪欲に取り入れて、市民の通学・通勤・通院を支えています。

 

それではお待ちかね・私が今回撮影しました写真をご覧ください↓!

 

先ずはJR熊本駅。

装いも刷新されて、なかなか瀟洒な建物に生まれ変わっています。

 

そして「昭和」を感じさせる路面電車の車両。

何度も書いているように、自分は車両の型式には疎いです。

しかしよくよく見ますと、右と左の車両では形状が微妙に異なる?ことは私にも判ります。

 

「鉄道むすめ」のキャラクターの広告が車内に貼ってありました。

「辛島みく」という名前です。

自分も「彼女」のアクリルフィギュアでも購入しようか?

...と思ったのですが、生憎販売している熊本市交通局の店舗は日曜日のため休業でした

 

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車両内部。

懐かしい内装で、電車内が溢れかえっていますね。

 

早速足を運んだ場所が、熊本市電の最南端の電停・田崎橋。

この辺りは、おそらく昭和の40年代あたりまで長閑な田園風景が拡がっていたと思われます。

確証は持てませんが...。

しかしながら実のところ、農村地帯を抱える大都市は、バブル期以前でしたら当たり前に見られたのだそうです。

 

五福町電停で下車。

この辺り、古い商家や戦前のビル・そして最新でありながらレトロ感たっぷりの建物も所在しており、観ていて飽きません。

 

『チャギントン』ラッピング電車。

『きかんしゃトーマス』と並ぶ有名鉄道擬人化コンテンツですが、TVデビュー当初からフルCGで描かれていた点が特徴と言えます。

 

交通局前電停。

運転手さんは、この電停で電車の運転を交代する模様です。

 

 

 

交通局構内。

事務所の門扉のすぐ外が線路だったり、奥に電車の格納庫があったりと、なかなか変化に富みますね。

 

JR新水前寺公園駅のりば。

高架駅ですが、路線も高架化されています。

まぁ、階段の昇り降りは必要ですが...。

 

 

今回の鉄道探訪のハイライトは、こちらのレトロ車両です。

いわゆる「軽快電車」をレトロ調に改装したもので、明治期の路面電車の気分を満喫できます。

実のところ、私はバブル期に流行した「軽快電車」というタイプの路面電車が、あまり好きではありません。

しかしこの電車を眺めていると、軽快電車に特有の無機質感が払拭されている感じがしますので、好感を覚えます。

 

通町筋電停。

熊本市随一の繁華街です。

 

洗馬橋電停。

この辺りで、線路は併用軌道から一旦専用軌道に切り替わります。

童謡『あんたがたどこさ』の発祥の地とも言われており、電停界隈にはかわいらしいタヌキのオブジェが安置されています。

 

そしてコチラがそのタヌキのオブジェ。

オブジェは大小2体安置されており、どちらも地元の皆さんに大切にされています。

 

 

 

いよいよ終点。

上熊本電停。

この終点の前身はJR上熊本駅で、駅舎自体は明治期に建てられたものをガワだけ遺して再利用しています。

このような駅の保存方法も「アリ」でしょう。

 

最後に「まとめ」の文を。

 

熊本市交通局の路面電車ですが、この運営事業体は数多くの「日本で初めての試み」を敢行しています。

 

1982年:VVVFインバータ方式軽快電車の運行開始

1992年:戦後初の女性運転士採用

1997年:超低床電車運行開始

2010年:市役所前~通町筋間を軌道緑化

 

その他、様々な「日本初」の記録を熊本の路面電車は有しているのです。

オイルショックからの不況~バブル期の日本経済回復の時代は、同時に「路面電車冬の時代」でもありました。

この時期、日本の数多くの都市で路面電車が姿を消して、バス路線や地下鉄に置き換わったのです。

そんな「路面電車の逆風の時代」に、熊本市交通局はあらゆる手立てを尽くしては、従業員の暮らしと市民の通学・通勤・通学の足を確保してきたのです。

私の考えですが、熊本の路面電車事業体が民間企業ではなく「市営事業」だったからこそ、このようにモータリゼーションの時代にも奇跡的に生き残れたのでしょう。

 

次回のブログ更新は、テーマ:フードポルノにて今回の熊本で味わった食のあれこれをご紹介します。

 

皆しゃん、次回んブログ更新ば楽しみに待ってはいよ!

 

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