マレーシアにたどり着いたものの腰痛に苛まれたクアラルンプール停滞の後、些かの小康を得てマラッカ観光に及び、クアラルンプールに戻った翌々日にはもう帰国ということになりまして、前泊まで含めると都合10日間の旅行期間はあっと言う間に過ぎ去って…。
帰国前日はもう一日、クアラ滞在があったわけですけれど、ちょろっと昼飯に外へ出たくらいで大事にしておりましたよ。出かけた先はパビリオンという大きなショッピングモールでしたが、折しも旧正月を迎える前日とあって、モール内の飾りつけも賑々しい限りでしたなあ。夜中まで花火がばんばん鳴り響いて…と、以前触れましたのはまさにこの日の晩ということになります。
ところで余談ながら、マレーシアは赤道近くに位置するとあって、一年中夏なわけですね。かつて何度か出向いていたのはもっぱら日本の夏休みでしたので、暑い中から暑い中へ移動していたところが、今回は旧正月直前の1月となりますと、「年中夏といっても、やっぱり気温はやや控えめ?」と感じたりも。
さりながら、先に訪ねたスリアKLCCにしてもこのたびのパビリオンにしても、実に強力な冷房が効いていたのでして。まあ、東南アジアを訪ねますと各所で強力冷房の洗礼を浴びるのは常ではあるも、何故にかくもがんがんに冷房を効かせるのであるかな…とは思うところかと。
モール内を歩きながらふと思い至ったのは、マレーシアはイスラム教国なだけに女性は肌の露出を極力控えているわけですね。さすがにアフガニスタンのブルカのようではありませんですが。ともあれ、身体を覆っている部分が多いということはそれだけ暑いであろうと想像するわけで、強力冷房の理由にはそんなこともあるのであるか?と思ったり。傾向的に男性はそもそも暑がりだったりすることがありますし。
と、そんなことを考えたものの、仏教国のタイでも冷房ガンガンは変わりがないとなると、関係ないかと改めて。どうも無駄な思い巡らしとともに、パビリオン内のレストラン(マレーシアのファミレスとも言われるらしいマダムクワンズ(Madam Kwan’s))で昼食をとっていたのでありますよ。
とまあ、いかにもなマレー料理を食して得た「らしさ」を思い出として、翌日には早朝からKLIAへ移動、帰国にかかることに。帰路も日本航空…といってもコードシェア便ですので、実質的にはマレーシア航空なのですけれどね。
またまた7時間ほどのフライトになりますので、さてと今度は何の映画を見るかなと思えば、今では英語等がオリジナルの映画に日本語字幕が付くことは無くなる傾向なんですかね。確かにVODで選べる映画には日本映画もありますから、サービスとしてはちゃんと提供していますよとはなりましょう。さりながら、数少ない日本映画のラインナップでは「どれもこれも…」という(個人的)印象が。結果、選択したのは、こちらなのでありました。
『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』とは…。ですが、たまたまにもせよ、昨秋の温泉行では鳥取砂丘コナン空港に降り立ってコナン・ワールドに接したこともあり、またかなり以前(1997年公開でしたか…)劇場版第1作であった『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』を見て「そういえば、ペトロナスツインタワー」を思わせる超高層ビルが出てきたっけ」と思い出したものでして。
フライヤーに見える角ばったツインタワーはむしろ東京都庁舎のようではありますが、確か中層階あたりに二本のタワーを結ぶ渡り廊下が造られていて、これがまさにペトロナスツインタワーでもあるか?!と。
そんな経緯があるも、些かネガティブチョイスで見た感のある『名探偵コナン 黒鉄の魚影』ではあったものの、「なんとはなし、「007」シリーズか何かで見たような…」という設定とは思いながらも、思いのほか真剣に見てしまいましたですよ(笑)。
てなことで、あれこれの波乱含み?であって最後は余談ばかりのようになりましたが、これにて今回のマレーシア紀行は全巻の読み終わりにございます。