ということで、千葉県の龍角寺古墳群を巡ってあれこれの古墳を見てきたわけですが、隣接する、というか敷地を同じくするというか、「体験博物館 千葉県立房総のむら」の有料エリアに入り込んでみることに。有料と言いましても、すでに見た(ということは入場料を払った)房総風土記の丘資料館の入場券は有料エリアと共通券になっておりましたよ。

 

当初は古墳を巡って時間に余裕が無ければ(何しろ成田駅に戻るバスの本数が少ない…)パスしてもいいかなと思っておったのですけれど、ちょうど頃合いはお昼どきとなって周辺に食事施設など無さそうでしたので、園内唯一のお食事処を目当てに入り込んだような次第です。

 

 

ちなみに左手に見えている擬洋風建築は「明治44(1911)年まで使用された第2代目の千葉県会議事場を、当時の写真や銅版画によって外観を再現し」たものということですが、博物館の管理事務室として使われているらしく見学対象では無いと。内部まで再現はしていないのでしょうかね。ともあれ、入口はこちらです。

 

 

 

「むらのお正月」などと掲示されてますが、出かけたのは12月のうちで園内は至って静かなものでありましたよ(それは最初のうちだけだったことに、のちほど驚かされますが…)。受付のある左側の建物は、成田山新勝寺門前にあった旅館をモデルに外観を再現したということですけれど、園内に入ってすぐ、この建物を左手に回り込みますと、ちょっとしたタイムスリップ感が味わえるという。

 

 

「県内に残る佐原などの古い町並みを参考に、めし屋・そば屋などの飲食店から鍛冶屋までの16軒の店先」などを再現していると。佐原を意識したせいか、街並みの先には水路も設えてありましたですよ。

 

 

と、それはともかく昼めしです。商家の並びの入り口にすぐ「めし處 かどや」とあるものの、残念ながらここは実際の営業はしておらないようで。お隣にある「そば屋 いんば」こそが園内唯一の食事処であるということですな。

 

 

そば屋の看板の下、そば・うどんを食せるわけですが、どうやら一押しメニューは入口にひと際目立つ看板のかかっている「房総のむら名物 かみなりうどん」であるらしい。店内で尋ねてみますと、豆腐やきくらげの油炒めがうどんにのっかっているのであると。あったまりそうですなあ。

 

 

早速出て来た「かみなりうどん」に、菜飯のおにぎりを添えて。見事に湯気が立ち上り、予想通りにすっかり体が温まりましたですよ。これに気を良くして?寒さ除けに締めてあった二階座敷の窓を開けて、商家の町並みを覗き見ればこんなふうに。

 

 

人通りの無い町並みは至って静かで…と思っておりますと、実は向かいの建物(先に見た旅館の再現建物です)の2階にはぎっしりと席を埋め尽くした人の姿が。何やら体験博物館らしい講座か何かが開催されていたようでして、さらにはこの後、入口からわさわさと小学生の団体が乱入してくるのですな。これはもう喧騒の巷と化すこと必至とあって、食後のひと息も早々に、団体と動きが被らないようにも少し見て回ろうと立ち上がった次第。そのあたりのお話は次回にもう少し触れてまいろうと思っておりますよ。