つらつら長崎の話を続けてきまして、ついに落穂拾い段階まで到達していながらまだ続くか?というところでもありましょうけれど、長崎話はこれで本当に最後になります(笑)。

 

前回、これまでに出てこなかった写真などを配してこぼれ話を記したですが、その際、黄檗文化に端を発する普茶料理に関わって、長崎名物のひとつに卓袱料理を挙げたものの、こたびの訪問では食しておらず…と思い出しまして。ならば、何を食しておったかといえば、これまでのところ中華街で蝦多士(ハトシ)を買い食いした…くらいのことしか触れておりませなんだ。ということで、最終回は締めくくりの長崎グルメ?編と言う次第。ここで「?」が付いておりますのは、いわゆるグルメ・レポートの類いとは異なる貧しさ(うまいまずいでなくして、量的な点で)だからということで、ご了承を。

 

とまれ、長崎名物らしき食べ物については基本的には押さえたとは思っておりまして、まずはちゃんぽん、皿うどんでありますね。ちなみにちゃんぽんは大浦天主堂にもほど近い「四海楼」というお店が発祥ということで、気に掛けてはいたものの、昼時には入口に大きな「満席」の看板が出されていましたですね。発祥というアドバンテージからガイドブックにも取り上げられ、また団体予約がどばっと入ったりもするせいでありましょう。つうことで、新地中華街の外れにある「福寿」というお店でもって、ちゃんぽん、皿うどんともどもいただくことに。

 

 

 

ここではこちらのお店特製という「そぼろちゃんぽん」、「そぼろ皿うどん」をオーダーしましたが、「そぼろ」というのは「具だくさんな」という意味であるらしいですなあ。

 

 

でもって上の皿うどん、すぐさま思い浮かべるぱりぱりの細麺ではないところからして、皿盛りのちゃんぽんでもあろうかと。太麺ですしね。所謂「皿うどん」らしい(と個人的に思う)方も別の機会にしっかりと押さえておきました。長崎ではこれにご当地ソースの「金蝶ソース」をたっぷりとかけまわして食するようです(ほどほどにしておきましたが…)。

 

 

ちなみに、この細麺皿うどんは長崎空港の麵どころ「つばき・牡丹」のもの。ちゃんぽん・皿うどん専門の「牡丹」というお店と五島うどん専門の「つばき」というお店がひとつの店舗を構えている格好でして、そうなりますと食べてしまいますなあ、五島うどんの方も。

 

 

関東では考えられない透き通ったうどんつゆには、細身の麺が。Wikipediaには「讃岐うどん・稲庭うどんと並び、「日本三大うどん」の1つとされる」と記載されておりますけれど、そこまでの認識はなかったですなあ。アオサがいい味出してましてねえ、おいしくいただきましたですよ。

 

 

どうも麺類ばかりが続きますが、土産物として購入した「ド・ロさまそうめん」、「長崎スパゲッチー」(パスタもまたド・ロ神父ゆかりですな)も帰宅後にこれまた早速平らげてしまいました。やはり土産にした長崎老舗洋食店監修のパスタ・ソースでしみじみ長崎滞在を振り返りつつ…。

 

 

土産の話ついでにやはり長崎空港で購入し、帰宅後すぐの夕食に食したのがこちら、大村ずし二種でありまして。

 

 

 

錦糸卵の細かさで決めるわけではありませんですが、右側はさすがに「元祖」を謳うだけあって?どちらかと言われればこちらをとりますなあ。長崎県としては名物の大村ずしながら、やっぱり大村のもので長崎市内ではついぞ見かけず、買って帰るということになりましたが、細かくご当地性のあるものとしてはこちらも。帰宅翌日の朝に食した「佐世保バーガー」でありますよ。

 

 

冷蔵扱いで入っているミートを自分であっためて挟んで食べてね!というセルフメイドの土産用ハンバーガー。こんなのも売っておるのですねえ。かなりボリュームがありましたなあ。と、話が洋食に戻ったところでもひとつ、長崎名物であるというひと皿を。まったく名物と知らなかったですが、「トルコライス」というものでして。

 

 

手元のガイドブックに曰く「1枚の皿にピラフ、スパゲティナポリタン、ポークカツの3つの味が集結した長崎生まれの洋食」であると。「トルコライス」の語源は不詳ながら、毎度のごとく諸説あるようですな。また盛り合わせるものも、店によってポークカツがハンバーグになったりステーキになったり。ピラフもドライカレーになったりするケースもあるようで。

 

三品盛り合わせという基本線はあるも、バリエーションは多数ということですので、一点突破でこれを食べ歩くということも無いではないであろうものの、何せボリュームがありすぎて…。上の一品は長崎歴史文化博物館に併設されたミュージアムレストラン銀嶺で。1930年創業と、長崎でもわりと老舗の洋食店がオリジンであるようで、王道ともいえる盛り合わせのトルコライスでありました。

 

お次は打って変わってデザートを。「長崎だけでメジャーなケーキ」を自称?する「シースクリーム」というケーキになります。

 

 

明治27年創業とはこれまた老舗中の老舗になりましょうか、観光通りのアーケード内にある梅月堂という菓子司(今は和洋両刀の菓子を製造販売している)。そこの2階にあるカフェ・フィーヌでいただきました。甘いものといえば、「桃かすてら」にも興味はありましたが、これはまた別の機会に。

 

 

ということで、「食った、食った!」の状態(いつもよりも話が長くなっていて)ですが、最後にひとつだけこれも長崎名物の買い食いネタの写真を載せて、長崎話のあれこれ、全巻の読み終わりといたしましょう。