住まい周辺地域で開催されるローカルなフードフェス的なるものに
たびたび覗きに出かけて行っておりますけれど、
もっぱらその土地々々の「地元力」を応援したいてなところからきておりまして。
全国区の大規模店舗を一概によろしくないというつもりはないものの、
必ずしも地域地域の商店や生産者などが個性を持って元気にしているというのは
望ましくもあるような気がしているものですから。
そんなことで、東大和市のイベント「第8回うまかんべぇ~祭」に行ってきたのでありますよ。
前回 同様に今回もなかなかの賑わいでありました。ほどなく立川の昭和記念公園では、
「まんパク」なる巨大イベントが始まろうとしている時期ですが、
つくづくかちあわなくてよかったねえと思いましたですよ。
東大和市で採れる農産物を課題食材として用いたさまざまな料理、デザートが
市内の専門店はもちろんのこと、市民グループも独自レシピで競い合うコンテストが行われ、
ちと昼飯どきから遅れて到着したときにはすでに「完売」の品もあちこちに。
そんな中で調達できた品々がかようなものでありまして。
ひと品はみなコンパクトな分量で200円ほど。
いろいろとつまみ食い的に試せるところが(大食漢でないものにも)ありがたいところでして。
個人的には、何の変哲もなく見える左下の揚げ物が一番おいしかったですかね。
そんな「食」のイベントでは、東大和市と友好都市であるという福島の喜多方市が
自慢の品々を並べるテントを出していたりして、これはこれで喜多方も頑張れ的な気に
なったりするものです。
ところで会場になっている都立東大和南公園ですけれど、
公園のほぼ中央にこんなにぼろぼろになった建物が残っているのですよね。
以前にも紹介したことがあったやに思いますけれど、
これは旧日立航空機株式会社の変電所だった建物でして、
ぼろぼろに見える壁面は第二次大戦中に米軍機から受けた機銃掃射などの痕なのですね。
東大和市のお隣、武蔵村山市にあった東京陸軍少年飛行兵学校跡 を訪ねたりしたことも、
また立川市には軍用飛行場 があったりしたこともちょいと前に記しましたですが、
多摩地域にはかつて軍関係の施設がたくさんあり、この変電所もそのひとつというわけですね。
旧陸軍の飛行施設の近くで日立航空機が飛行機を製造していた。
いわゆる軍需工場ですから、戦争となれば攻撃の対象となるのは致し方ないとしても、
戦争では建物もこんなふうになってしまうのだということをこそ記憶として語り継ぐ建物と
言えそうです。
フードフェス期間は特別公開として内部を見ることができますけれど、
何気なくフードフェスに来た方には「こんな建物もあったのか」と知ってもらうにはいい機会としても、
まかり間違ってもこの建物を通じて単に被害者意識を募らせるようなミスリードには
つながらないようにしてもらいたいものだと思うのでありますよ。
ともすると「被害者になっては遅い」みたいな煽りでもって、
この建物が稼働していた頃のように自己都合の拡大解釈で他国を巻き添えにするような、
そんな国には逆戻りしてもらってはいけませんのでね。
無理無理、ローカルのフードフェスと結び付けるわけではありませんが、
地産池消ではあれも足りない、これも足りないとなりますけれど、
それぞれがそれぞれのところである程度「足るを知った」過ごし方をしたならば
大きな枠組みでもいさかいも減るだろうと思ったりもしたものでありました。