しぶりにムットーニ のオートマタを見てきたのでありますよ。

この前に見たのが2013年(ブログ内検索ですぐ分かりました)ですので、

その後の新作なぞも展示されていようと出かけていった世田谷文学館 でありました。



これまでの作品も含めてごちゃごちゃっと配したフライヤーの写真は

「天空の城ラピュタ」のようでもあり、「ハウルの動く城 」のようでもあり。

宮崎アニメの一部に窺えるレトロSF感はまさにムットーニの世界と通ずるものであるだけに、

フライヤーを見る限り高まる期待ということになるわけですが、その実…。


近年作を中心に見ていきましたですが、

どうも従来あったようなストーリー喚起性に乏しいといいますか。


要するに凝ったオルゴール の(音楽が鳴って、小さなバレリーナが動き回る)ようなふうで、

確かにそうした作品は以前にもありましたけれど、それに交じって見る者に

例えばノーマン・ロックウェル の絵を見たときのように物語を思い描かせる作品が

あったのですが、今回は手の込んだオルゴールふうばかりかと…。


と、それだけならば旧作の大がかりなものに再開して溜飲を下げることもできたでしょうけれど、

輪を掛けて残念なことには展示コーナーごとにパーテーションでの区切りがしっかりしておらず、

展示コーナーを跨っていろんな音が入り混じって聞こえてきてしまうという点は致命的ですなあ。

これは展示設営の際に気にかける人がいなかったのですかねえ。


まあ、来年2月から3月にかけて八王子夢美術館 で4度目になるムットーニ・シリーズが

開催されるので、それを雪辱戦ということにするとしますかね。


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