とにもかくにも日本航空407便は成田空港
を出発して、これまで乗ったどのフライトよりも
揺れが長く続いたのでは(必ずしも大揺れではありませんが)とも思う時間を過ごした後、
事無くフランクフルト空港に到着したのでありました。
今回は6泊8日の旅程の中で、真ん中の2泊分をフライブルクに当てる前提があったため、
フライブルクに辿りつく前の2泊、そしてフライブルクを訪ねた後の2泊をどこの町にするか、
これが結構ポイントだったわけですが、前の2泊をマンハイム、後の2泊をカールスルーエとは
先にも触れたとおり。〆て6泊8日になるのですな。
いずれもフランクフルト空港からフライブルクを往復する際の経路上に位置する町になりますが、
敢えてマンハイムを選択したのは、交通の便もひとつの要素でして。
ごのDB路線図(ちと古いものですが)で、上の方の飛行機マークがフランクフルト空港駅で
その真下にマンハイム駅のあるのがご覧いただけようかと。
フランクフルト空港駅から直接乗り換え無しでマンハイム中央駅には辿りつけるわけです。
そしてフランクフルト空港駅のすぐ右側に「Frankfurt(Main)」とありますが、
こちらがフランクフルト中央駅で、そこからも(空港を経由することなく)
マンハイムに向かっている線があることが見て取れましょうか。
つまり、マンハイムからフライブルク(一番下の左寄り)へ向かう際に、
フランクフルトの空港駅を経由する列車でも中央駅を経由する列車でも利用できるので、
列車の選択肢が多くなり、利便性が高まる…とまあ、こういうことなのですね。
ドイツではICEという高速列車が走っていますけれど、
行き先と通る経路が多様である反面、個々の路線の列車本数は少なくなりますので、
マンハイムにいれば利用できる列車数が倍増する(とはざっくりですが)のでありますよ。
もっとも「それだけの理由でマンハイム?」ということでもありませんで、
シュパイヤーという町に30分ほどで行って来られるということもまたひとつの理由。
昨年はヴォルムス
を訪ねてラインラント・ロマネスク様式の大聖堂
に立ち寄りましたけれど、
シュパイヤーの大聖堂も同様の様式である以上に「世界遺産」なのですなあ。
マインツ
、ヴォルムスと訪ねたならばシュパイヤーの大聖堂にも寄っておこうというわけでして。
ということで、フランクフルト空港に到着してマンハイムに向かおうとしたところ、
(基本的に今回はかなり準備不足であったと反省しきりなのですが)ちょっとした戸惑いが。
昨年は全日空で到着してそのままターミナルの目の前にある地下駅から近郊列車で
マインツにいともすんなり移動できていましたので、マンハイムに行くのは地下駅のちょっと先で
高架になっている遠距離列車用の駅へ行けばよいと安直に考えていたですが、
これはルフトハンザや全日空が発着するターミナル1だったから楽ちんだったのですなあ。
ところが日本航空の発着はターミナル2だったですが、それを意識していなかった。
出口の目の前に駅があったはずなんだが…しばし、きょとんとしてしまいましたですよ。
やおら「ターミナルが違うか」と思い至ってターミナル間移動のモノレールみたいなのに乗車。
それをターミナル1で降りて鉄道駅に行くまでの間が、何度も何度も階段を上ったり降りたり。
(実際にはほとんどエスカレータですけれど)
荷物の大きくない方はさほどに思うこともないかもしれませんし、
予備知識なくターミナル2を使われた方もそんなものだと思われるやもですが、
フランクフルト空港に到着してそのまま列車移動にかかる方は
ターミナル1発着のフライトをお薦めしたくなるところです。
ま、とやかくは言いましたが、空港到着から1時間弱で
シュトゥットガルト行きICEをつかまえることがきました。
こうした行き先表示を見てしまうとシュトゥットガルトも捨てがたかった…とは思ったものの、
それはともかく特急での乗車時間は30分ほど、マンハイム中央駅へと到着ということに。
そうそう、特急で30分くらいの移動に普段なら日本では普通列車を使いますが、
ドイツの列車事情を考えると確実に早くホテルに入るためには致し方なしかと。
このドイツの列車事情というやつには、今回もまた後々痛い目にあわされるのでして…。