CX500 Turbo:その1 | YBR125で行こう!

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ブラジル産まれ、中国育ち、欧州向けの世界戦略車、YBR125!,
22台目のマシンに選んだYBR125に関するあれこれを書き込むブログです。

先日、相模原TAMTAMで購入した、CX500 Turboである!
まんたらめ さんが苦労しながらも楽しそうにバイクのプラモデルに向き合っている姿を見て、Jokerも久しぶりに本気でバイクのプラモデルを作ってみたくなったのだ…
 
で、チョイスしたのがCX500 Turboである。
実は40年くらい前のプラモデルの復刻であり、40年前のJokerも一度制作しているのだ。
その頃は、バイクに対して特に思い入れも無く、何となく作ってしまっていたのだ…
 

 

今回はモト・グッツィと同じ縦置きVツインエンジンであること、OHVエンジンであること、シャフトドライブであること等で選んでみた!(笑)
更には二輪車世界初のTurbo搭載車としてのメカニズムも見逃せない。
 

実車のCX500 Turboが発表されたのは、1980年のケルンショーでの出来事。
1980年のケルンショーと言えば「ケルンの衝撃」と言われたKATANAと同時に発表され、当時のケルンショーの話題を二分したのがCX500 Turboなのだ。
デザインは野暮ったく、元のエンジンはOHVと言うこれまた旧式のエンジンではあるのだが…
世界初二輪車に搭載されたTurboが話題となったのだ。
ヨーロッパでは高く評価されたのだが…
日本での人気は…ねぇ。
 
復刻版のプラモデルらしく、ホンダのウィングマークは新型の物に変更されているぞぉ?
(キットの中のウィングマークは古い物が採用されている)
 
そして価格が2,700円。
当時は1,000円程度だった記憶があるのだが…
恐ろしく高騰したものである。
 
さて取り掛かるぞ…
Jokerの場合、バイクのプラモデルはフレームとエンジンから先に作る。
ここで作成したフレームとエンジンに各種パーツを取り付けていくイメージで作成する。
 
先ずはじっくり説明書を読み込む。
作る順番や、塗装する順番を頭の中で組み立てるのである。
で、気になる箇所は改造するのだ!
今回、最も気になったのは…
プラグケーブルがフレームを跨いで、反対側のプラグと繋がっているだとぉ〜?
ちゃんとイグニッションコイルの造形までされているのに勿体ない…
 
と、言うことで…
フレームの下にイグニッションコイルが再現されているので、プラグとイグニッションコイルを接続できるように改造するのだ。
 
ピンバイスでプラグケーブルのビニールチューブが差し込める穴を、イグニッションコイルに開けてゆく。
 
ビニールチューブが差し込めれば、イグニッションコイルとプラグを接続できるようになるのだ!
簡単な改造ではあるが、この辺りはライダーの拘りだな。
完成させてしまえばタンクの下に隠れてしまい見えなくなってしまうのだよ…(笑)
 
フレームのバリ取りだけで3日間以上費やしているが…
金型の古いキットなので、パーツの接着面はかなりのガタがあるな…
このパーツはフレーム下部ステッププレートの裏側の部品だが、合わせ目が酷く残るのだ。
金ヤスリでも消せないくらいの合わせ目なんて久しぶりだなぁ〜(笑)
 
金ヤスリで形を整えたら、合わせ目にパテ盛りを行う。
 
パテが乾燥したら、#400→#600→#1000の耐水ペーパーで水研ぎしてゆく。
小さなパーツでも3種類の耐水ペーパーを使用するので時間は掛かるが仕上がりも美しくなる。
中央の接着線に白っぽく残っているのがパテの部分である。
水研ぎが終了しているので表面はトゥルットゥルになっているぞ〜(笑)
この作業をランナーから切り出した全てのパーツに対して行うのだ!
 
フレームもランナーから切り出した状態では成形時の合わせ目にバリが残っているので、丁寧に#400→#600→#1000の順に耐水ペーパーを掛けて表面を仕上げるのだ。
フレームのネック部分は左右張り合わせなので、ここもパーティングラインを完全に除去してやるのだ。
実車にはフレームのネック部分に謎の合わせ目なんて無いだろぉ〜?(笑)
 
エンジンも組み立てて載せてみた。
とにかく、ランナーから切り離したパーツ、全ての表面加工に時間を掛ければ掛けただけ、車両の完成度が高くなるので、手は抜けないのだ…
 
エンジンの水冷パイプの作成に入ろうか…
このキットではメッキパーツが付属するが、メッキのまま使用できる部品は少ない。
この水冷パイプはメッキを活かす数少ないパーツなのだ。
 
メッキの場合、塗装も接着もできない。
塗装前にゴム部分の箇所は耐水ペーパーで磨いて、メッキを落とす必要があるのだ。
メッキを落としたら、マスキングテープを貼って塗装の準備だ!
 
つや消しブラックを筆塗りで塗装する。
マスキングテープを剥がせばこの通りの仕上がりとなる。
メッキのパイプの両端にゴム製のチューブが再現されたのだ!
 
ハンドルクランプの様なパーツは、この水冷パイプをエンジンに取り付ける為のパーツである。
よってエンジンと同色のセミグロスブラックを塗装する必要があるのだ。
マスキングテープを1mm幅くらいにカットした極細のマスキングテープを作成し、貼り付ける。
あ、ちなみにマスキングテープはダイソー製だぞぉ!(笑)
 
流石にこの細かい場所のメッキを剥がすのは、Jokerのスキルを持ってしても無理なのである。
そこで登場するのが「メタルプライマー」だ!
メタルプライマーは本来、金属製パーツにプラカラーを食いつかせるための下地塗料だが、メッキパーツに対しても応用が効くのである。
 
クランプパーツにセミグロスブラックを筆塗りし、最後にボルトをクロームシルバーで塗装すれば出来上がり〜!
クランプパーツの半光沢と両サイドのゴムパーツのつや消しのブラックの表現の違いがお分かり頂けるだろうか?
 
この水冷パイプだけで1週間掛けているな…
特にバイクのプラモデルはパーツ1つ1つが「バイクパーツのプラモデル」だと思って丁寧に時間を掛けて工作する事が重要なのである。
 
現在は毎晩、ブレーキペダルを磨いたり、リアサスペンションを磨いたり、マフラーの合わせ目処理をしているぞぉ〜