『キャロル』 | ジョニー暴れん坊デップのA部屋

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・eiga.com 作品情報 『キャロル』

■解説

 「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットと「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラが共演し、1950年代ニューヨークを舞台に女同士の美しい恋を描いた恋愛ドラマ。「太陽がいっぱい」などで知られるアメリカの女性作家パトリシア・ハイスミスが52年に発表したベストセラー小説「ザ・プライス・オブ・ソルト」を、「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督が映画化した。52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズは、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロルにひと目で心を奪われてしまう。それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。テレーズ役のマーラが第68回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。

/2015年製作/118分/PG12/アメリカ/原題:Carol/配給:ファントム・フィルム/劇場公開日:2016年2月11日

 

 

■スタッフ

監督  製作 エリザベス・カールセン スティーブン・ウーリー クリスティーン・ベイコン 製作総指揮 テッサ・ロス ドロシー・バーウィン トーステン・シュマッカー ボブ・ワインスタイン ハーベイ・ワインスタイン ダニー・パーキンス ケイト・ブランシェット アンドリュー・アプトン ロバート・ジョリフ 原作 パトリシア・ハイスミス 脚本 フィリス・ナジー 撮影 エド・ラックマン 美術 ジュディ・ベッカー 衣装 サンディ・パウエル 編集 アフォンソ・ゴンサウベス 音楽 カーター・バーウェル

 

■キャスト

■受賞歴

第88回 アカデミー賞(2016年)

ノミネート

主演女優賞 ケイト・ブランシェット
助演女優賞 ルーニー・マーラ
脚色賞 フィリス・ナジー
撮影賞 エドワード・ラックマン
作曲賞 カーター・バーウェル
衣装デザイン賞 サンディ・パウエル

第73回 ゴールデングローブ賞(2016年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演女優賞(ドラマ) ケイト・ブランシェット
最優秀主演女優賞(ドラマ) ルーニー・マーラ
最優秀監督賞 トッド・ヘインズ
最優秀作曲賞 カーター・バーウェル

第68回 カンヌ国際映画祭(2015年)

受賞

コンペティション部門
女優賞 ルーニー・マーラ

出品

コンペティション部門
出品作品 トッド・ヘインズ

 

■映画評論

眼差しや控えめな身のこなしに秘められた、ふつふつとした思い

 トッド・ヘインズの作品はしばしば、外観と中身のギャップというか、上辺からは想像もつかない、その奥で静かに進行しているドラマを描いている。平凡な郊外の主婦が薬に溺れ神経を病んでいく「SAFE」(1995)、華やかなロック・ミュージシャンの屈折と孤独を描いた「ベルベット・ゴールドマイン」(1998)、50年代のブルジョワの主婦が夫の秘密を知ったことで、黒人の庭師と禁じられた恋愛に踏み込む「エデンより彼方に」(2002)。彼(彼女)らは、社会やコミュニティの足枷のなかで感情を押し殺し、内側から徐々に崩壊していく。パトリシア・ハイスミスが50年代を舞台に書いた原作をもとにした「キャロル」も例外ではない。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラという二大演技派を起用し、当時はタブーだった女性同士の恋愛を語る。

 デパートのおもちゃ売り場に勤めるテレーズ(ルーニー・マーラ)の前に、クリスマスのギフトを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)が現れる。あでやかな金髪、すらりとした体躯にゴージャスな毛皮を纏った彼女に、テレーズはたちまち目を奪われる。だがその奥にわき起こった気持ちが何なのか、すぐにはわからない。ただこの人に再び会いたい、と彼女はキャロルの後ろ姿を見つめて思う。キャロルが忘れていった手袋を自宅に返送したことで、テレーズはキャロルから昼食に誘われる。

画像1

 こうしてふたりの逢瀬が始まる。キャロルは夫と離婚調停中なのを語り、その謎めいた視線でじっとテレーズを見つめる。その興奮はテレーズにとって、結婚を迫るボーイフレンドからは得られないものだった。だが同性同士の付き合いはもちろんおおっぴらにできず、特に上流社会に身を置くキャロルにとってそれは、娘の親権を剥奪されかねない危険なことだ。だからすべては内に秘めたまま、その思いの丈が眼差しや控えめな身のこなしによって伝えられる。こうした繊細な感情を捕らえることにおいて、トッド・ヘインズほど相応しい監督もいないかもしれない。たとえばキャロルがテレーズの肩にそっと手を置く、それだけのことがなんと熱っぽく、エモーションを喚起することか。

 もっとも、「エデンより彼方に」がダグラス・サーク的総天然色の世界だったのに引き換え、今回の50年代はもう少しくすんだ、緑がかった色調がベースになっている(撮影監督はヘインズの盟友エド・ラックマン)。それはソフトフォーカスを多用したショットと相まって、詩情に富み、まるでおとぎの国に迷い込んだアリスさながら、異世界に足を踏み入れたテレーズの夢心地を表現するかのようだ。

 カメラマンを目指すテレーズはキャロルと出会ったことで初めて、人間を被写体として撮りたいという欲求が生まれる。つまりこれはテレーズが愛を知り、人間としてもアーティストとしても成熟する物語でもあるのだ。「心に従って生きなければ人生は無意味よ」と、キャロルは言う。それを実践することがいかに困難を伴うか。だが、だからこそ得難い境地に至るのだということを、時代を超えてこの映画は訴えかけてくる。

(佐藤久理子)

・ムービーウォーカープレス コメント

◎みるみる 評価:3.0

・・・ケイト・ブランシェットが大好き。とにかく美しい。クリスマスシーズンの小雪の舞う映像はとても素敵でした。理想と現実とか理屈や偏見。自分の事が自分でも分からなくなったり何を選べば正解なのか、頭ん中がぐちゃぐちゃになる感じ。舞い上がってるだけなら冷静になればいい。でもそうでは無いならこんな結末もありです。ラストのキャロルの静かな微笑みはグッとくる。

◎barney 評価:4.0

・・・お飾りの妻を10年間続けてきたキャロルが、デパートでアルバイトをするテレーズと出会い、お互い偽りの自分を捨て走り出す。ケイト・ブランシェットの大人の魅力と、ルーニー・マーラの少女のようなあどけなさがとても美しい。惹かれあっていくふたりの姿にドキドキし、引き離され苦悩するふたりの姿が切なかった。テレーズがキャロルとの関係を通して、成長していく様が素敵だった。

◎YO99  評価:5.0

・・・カミさんのお供で観賞。
 これほどまでに光を美しく撮った、陰影を巧みに活かし女性の内外面の美しさを表現した作品は類い稀です。ジェンダーレスの純愛が光の抒情詩のように描かれています。ケイトさん演じるキャロルの大人の女性のゴージャスで気高く孤高で自己を貫く苦味をも伴った美しさ。ルーニーさん演じるテレーズの初々しく儚げでいて真っ直ぐ気丈で痛みをも伴った美しさ。あらゆる面で異質な女性二人の美しさの競演に圧倒され続けてしまいました。特にルーニーさんはオードリー似の仕立てで出来すぎです。


 二人の女性に徹底的にフォーカスし、光の強弱、昼夜、夜とライト、ガラス越し、水滴、湿気曇り、煙越し等々素晴らしい陰影のコントロールが成され、ズームアップは勿論、隙間撮り、鏡面撮り等の技法が駆使されていて、映像美術の集大成とも言えます。化粧、衣装、セット、ロケーション全てが緻密で重厚且つリアルな時代感を与えてくれます。特にこの作品では、“女性が嗜む煙草”があらゆる場面で心象表現の重要なポイントになっています。
 正にフェルメールの精緻な光と複雑な青の表現の様な、底知れぬ女性の美しさを堪能できる極美作品です。

※ポスタ-は外国版のほうが断然センスが良いー。日本のヤツは全部似たような構図でツマラン。

 

●映画『キャロル』予告編

 

・瀬戸あゆみ オフィシャルブログ CAROL

 3連休の最終日、映画【キャロル】を観に行きました。対照的な役のふたりの演技がすごすぎる。言葉よりも、表情や間の取り方で 心情を伝えるシーンが多かった気がします。

 女性同士の恋愛、というのが目に付きやすいですが、この映画はただ純粋に、【普遍的な愛】がテーマの映画だなと思いました。

 映像も素晴らしかった。まるで絵画みたいに綺麗。ふたりのファッションも、らしさがでている。ファーコートに真っ赤な口紅や赤が基調の、体のラインに沿ったワンピースのキャロル。ネイビーや青緑などの寒色が基調、優等生のチェックスタイル、化粧っ気もあまりないテレーゼ。

     

 この映画を観た後、きっと、「自分らしく生きよう」と、思うのではないでしょうか。わたしは思いました。

※「自分自身とはどういうものか」アイデンティティがテーマでした。

 

・シネマトゥディ ルーニー・マーラ、ラブシーンにうっとり「ケイトの肌は柔らかかった」

 同性同士の恋愛が認められていなかった1950年代のニューヨークを舞台に、離婚調停中の孤独な人妻・キャロルと、恋人との結婚に躊躇するテレーズの女性同士の運命の恋を描いている本作。ケイトとルーニーによる演技のぶつかり合いが本作の見どころであり、とりわけ二人のラブシーンの美しさに称賛の声が相次いでいる。

 

     

 男性とのラブシーンとの違いについて尋ねられたルーニーが「ケイトの肌は男性と比べて柔らかかったから、とてもドキドキしたわ」と話すと、ケイトは「あなたのためだけに、胸毛をワックス脱毛したからよ」と冗談を言う。それを聞いたルーニーは顔を真っ赤にしていた。劇中と同じくケイトにぞっこんなルーニーは、「ケイトはまるで女神のようですばらしかった! 13歳で『エリザベス』を観てからケイトのファンだから光栄だったわ。でも彼女のことを尊敬しすぎて共演するのが怖かった」と話すほどの惚れっぷりを見せた。

 メガホンを取ったトッド・ヘインズは二人の絡みについて、「初めてのキスシーンで、僕はしばらく“カット”と言わなかったんだ。二人はずっとキスを続け、僕は興奮してそれを見ていた。カットと言えなかったのさ」と監督も我を忘れてしまうほど、二人は役に入り込んでいたそう。キスシーンは撮影の序盤だったそうで、「気まずい感じはしなかったけど、キスをするのはまだ恥ずかしくて、笑っちゃいそうになっちゃった。すべてが新鮮でワクワクして、だから彼もカットと叫ばなかったんだと思う」とルーニーは撮影時をうっとりと振り返っていた。(編集部・石神恵美子)

※町山さん曰く、ケイト・ブランシェットの体はがっしりしてて逞しく、何ら違和感のないベッドシーンなんだそうで。。。↓↓↓

 

●町山智浩 映画「キャロル Carol」 たまむすび

※淀川長治さんの凄さもついでに解説する町山さん! カタツムリ=デビッド・ボウイ笑タw

 

 

      

 

・コダックジャパン

 多くの映画批評家から称賛を得た『キャロル』は、犯罪小説家パトリシア・ハイスミスの『The Price of Salt』(1952年出版)が原作で、恋に落ちた時の感情的な孤立感やなまめかしい気持ちを女同士の恋という設定で描いています。ケイト・ブランシェットが演じるキャロルは不幸な結婚をした女性で、ルーニー・マーラが演じる若いデパート店員テレーズと関係を深めて行くことになります。最初、この設定は犯罪小説のジャンルからかけ離れているように思えますが、ハイスミスは同性愛の愛情そのものを罪であるかのように捉え、その欲望を一種の犯罪行為のように描いています。

 

 「我々は、第二次世界大戦以降となる40年代後半から50年代初期にかけて展開された自然主義写真の重苦しくて、汚れていて、抑圧されたルックを見ました。また、の映画だけではなく、世紀半ば当時のフォトジャーナリストも見ました」とラックマンは説明します。「映画を通して過去を過度に美化するつもりはありません。その時代のフォトジャーナリスト、芸術写真家による考証文献を通して、当時を眺めたのです」

  鍵となる視覚的なリファレンスとして、二人は、コダックフィルムを使った当時のフォトジャーナリストに注目しました。「彼らは都会の風景を記録し、初期のカラー写真を試しました。その多くは女性で、エスター・バブリー、ヘレン・レヴィット、ルース・オーキン、そして後にビビアン・メアーが続きました」とラックマンは語ります。これらの写真家は、カラーが“芸術的な”メディアと捉えられなかった時代に、コダックのエクタクロームフィルムで撮影をしていました。 

  写真はまた、本作のストーリー展開の一部にもなっています。「テレーズは新進の写真家です。私たちは、犯罪者が抱くような内省的でなまめかしい彼女の気持ちを表現しました。彼女のすべての身振りや様子から、彼女なりの愛の運命を読み取れることでしょう」と述べています。「我々は彼女の映像を通して、広がっていく彼女の世界を垣間見ます。私たちのアプローチは、誰かが恋に落ちるという内省的な視点を、キャロルに熱をあげる彼女の変化として取り入れることでした」 

 ラックマンとヘインズは、HBOのTVミニシリーズ『ミルドレッド・ピアース幸せの代償』(2011)でスーパー16を経験していました。ラックマンはこう振り返ります。「我々は『ミルドレッド・ピアース』をヴェネツィア国際映画祭で上映することになりました。40年代の写真からフィルムが映像をどう捉えるかという感じをつかんで、DIを通したフィルムの粒子構造を感覚的に得ることができました。 (後略)

※後半、専門的な解説になりすぎて解らんかったとこは略させてもらったー。

 

●ケイト・ブランシェット、シースルーワンピで登場!共演・ルーニー・マーラとアカデミー賞ノミネートに「素晴らしいこと」 映画「キャロル」ジャパンプレミア

 

★感想:私だけだろうか?ケイト・ブランシェットを見てると美輪さんを思い出す・・・。

 

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1月は【アン ミカさん♪】

 

★1月14日(日)

 

『人との違いはおもしろがる』

~人は十人十色、千差万別

ハプニングすら面白がって受け入れよう!~

 

●白って200色あんねん

※アンミカすげえ!を決定づけたのがこの一言でしょうねえー。

 

☆細かすぎて伝わらない○○○○

●【ダウンタウンなう】「アンミカ」 どんだけ可愛いか ! 結婚したハゲがさ

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