やな事する時間
去年の夏頃に経済的な事情で
近くのクリニックで看護師の
パートを始めた事がありました。
面接の段階では、優しい先生でした。
が、いざ働き始めると、働いている
スタッフや患者さんに対しても怒る
先生でした。
その怒るポイントが先生の勝手な
思い込みで、相手の気持ちを
聞かずに終了するという。
よく患者さんを含め、周りのスタッフの
方々、耐えていけるな…。という程です。
働き始めて2日目。
心が痛くなって、明日の出勤の
事を考えただけで今日がブルーな
1日になってしまう状況でした。
本心は辞めたい。
でも経済的には続けた方がいいかも。
と悶々と考えてました。
考え込んでる横で長男が来て、
「どうしたのママ?」
8歳の息子に状況を説明して
悩んでる事を打ち明けました。
すると淡々とした言い方で、
「ママ、人生は短いんだよ。
やな事してる時間なんてないんだよ」
と。まるで100歳のおじいさんが
言ってくれてるようでした

それでも、その言葉のおかげで
ストンと落ちた気がしました。
主人に相談しても、
経済的な事はどうにかなるはず。
それよりも日々を気持ちよく
生きる方が大事なんじゃないの?
と言われ。
その日に病院に電話して辞めます。
と告げました。
電話口では、先生がものすごい怒って
ましたが、私の心はとても軽く、
気に留める所まで行きませんでした。
心がワクワクしながら毎日を
過ごすだけでも、少なからず、
私の周りの人々にとっては
いい影響を与える事ができる。
そこにお給料は発生しないけど、
きっと手のひらに貯金してるはず!
神様から与えられた身体と心で
今、私にできることをしていけば
いいんだって。そう思えたのでした。
なので、今回は悪役?で登場してくれた
先生にもこんな大事な事を気づかせて
くれて、今はありがとう!と言えます。
その人、その人がその人なりに
一生懸命、生きてる。
ただそれだけの事ですよね。
臨床に戻りたくない看護師3
外来で毎日毎日、患者さん達は
大量の薬を処方され、
先生達も時間内に診療を終わらせ
なければならないので、1人1人
話をゆっくり聞く時間もありません。
そういう光景を見ていて、
あれ?私、こういう仕事が
したかったんだっけ?
患者さんの気持ちに寄り添い
たかったのに、そんな時間も
余力もない。
この患者さん達は、ここまで
ひどくなる前に何かもっと
できなかったのかな?
人が病院にくる前の段階で
気づきや治療が必要なのかも。
もう、この真っ白い、
肌触りの悪いナース服
着るのやだな。
と今まで、心の中に貯めてきた
言葉が溢れ出してきました。


