㊴のつづき

 

 令和5年1月26日の口述試験を終え、最終合格者の発表を待つばかりとなったもみじくん。 日々淡々と実務に関する学習を行いました。

 

 口述がマズくて、落ちてないかな…?とかは殆んど考えませんでした。沢山の先輩方が普通にしてたら落とされないよ、と教えてくれてたからです。

 

そして、 あっという間にやってきた令和5年2月17日の最終合格者発表。

 法務省のサイトにいざ、アクセス!!

 

………?ないっ!?

 

 途端に心臓がドキドキとしてきて、頭の中がまっ白になりました。

 

 ちょっと一旦落ち着いて…よーく考えてみると、口述試験の受験番号ではなく、記述試験の受験番号を探すのだと気づきました。

 

 よしよし…落ち着いて…記述試験の受験票を取り出し、上から順に確認…?

 

ない!!無い!!

 

わ〜っ!!!っと叫びだしそうになりながら気が付いた。

左上の若い番号から縦に確認していたのですが、横に進むのが正解なのでした…

 

 再度気を落ち着かせて確認すると
 
 あった、有りました!
 
 無駄にドキドキしてしまい、一人冷や汗をかいたのであります。
 ふう〜…疲れた。
 
 その後数日して、簡易書留にて合格証書が届きました。
 
 
 
 
 という訳で、もみじ君の土地家屋調査士受験は終わりを迎えた訳です。
 
 思えば令和3年10月から、一気に駆け抜けた感がありますが、私の数々の失敗が、今後の受験者の方々の参考になれば幸いです。
 
 最後に、一年間何も言わずジッと支えてくれた妻と子供たちに感謝致します。
 
 それでは皆様、サヨウナラ、いつか又お会いできる日を楽しみにしています。
 
 

㊳のつづき

 

令和5年1月26日木曜日、法務局での口述試験に臨むもみじ君。

あらかじめプリントアウトした想定問答集、受験票、ボールペンを用意し、スーツを着込んでいざ出発。

 

道すがら、目当ての店で軽めの昼食を採りました。

うどん。それも定番のごぼ天をセレクト。

う~ん、丁度良い麺のヤワさ。一味にネギで完成される完璧な一杯。

雪散る街の冷えた体に染み渡りました。

 

一路法務局へ。

 

集合時間前に到着すると、

12時半受け付け開始予定との張り紙が…

12時30分になる頃には長蛇の列ができていました。

受験票を示し、体温測定。

封筒を選ぶと中の紙に番号が書かれている。

待合室の席番及び口述試験の順番を示していたのでした。

待合室に入ると、ほどなくして法務局の方から口述試験に関する説明があったり、各支部からの入会案内やADR研修のお知らせを受け取りました。

 

その後は、自席で想定問答をひたすら諳んじました。

 

やがて、もみじ君の順番が回ってきた!!

 

係りの方に案内され、同じフロアの小部屋へ…

ノックと挨拶をし、入室。

 

6畳程度の部屋に2人の試験官がいらっしゃいました。

 

問われた内容は概ね

・筆界の意義について述べよ

・合筆制限について述べよ

・筆界特定を申請できる者は誰か述べよ

・建物として登記する為の要件は何か述べよ

・土地家屋調査士の職責を述べよ

・土地家屋調査士が守らなければならないことを述べよ

でした。

 

にこやかではないものの、問い詰める感じでもなく、淡々とした問い方で、もみじ君も程よい緊張感の中お答えする事ができました。

どんな調査士になりたいか?は問われませんでした。

 

口述が終わると速やかに退庁し、駅へ向かいます。

 

途中の洋酒店で記念のシングルモルトウイスキーを購入しました。

冷暗所で保管し、調査士でメシが食えていると感じられた時に開けようと思っています。

 

緊張していたのか、腹が減った為、気に入った往路の店へ再訪。

この徳利で温められる出汁が最高なのでした。

お昼はごぼ天うどん。3時のおやつは丸天うどん。

もみじ君は幸せを感じました。

 

こうやって、もみじ君は口述試験を終えたのでした。

 

次回はいよいよ最終回。

 

令和4年度土地家屋調査士試験 最終合格者発表!!

 

おたのしみに

 

㊵につづく

 

㊲のつづき 

 

令和5年1月11日の土地家屋調査士 筆記試験合格者となったもみじ君に、1月13日 合格通知が書留で届きました。 

合格通知(おもて)

口述試験受験票(うら)

 

 

そして、週が明けて1月16日に成績表が普通郵便で届きました。

成績通知表

 

御覧の通り、択一式47.5点、土地19.5点、建物20.0点の合計87.0点でありました。 

 

自己採点が、択一式47.5点、土地22.5点、建物21.5点の合計91.5点でしたので、不安だった自己採点も案外シビアに算出できていたのかなあ、と思いました。 

 

もみじ君の予備校の答練では、土地建物の配点基準が詳しく示されており、それに従って自己採点を行うため、講師による採点は無かったので、一抹の不安があったのです。 

 

ところで、本試験受験日から1月11日の結果発表まで、実務家になるための勉強をしたりして、試験結果については意識的に考えないようにしていたもみじ君でしたが、深層心理ではやはりかなりストレスだったらしく、結果発表翌日に寝込んでしまいました。 

2~3日おとなしく禁酒していたら快復したのですが、やはり気が張り詰めていたんだなあ、と感じました。 

 

さて、これからは1月26日の口述試験にむけて学習したいと思います。 

次号では、その口述試験の顛末についてご報告します。 

 

㊴につづく 

 

㊱のつづき 

 

10月の死闘、本試験を終えたもみじくん。 

 

筆記試験の合格発表まで、どう過ごすか思案しました。 

 

せっかく身に着いた学習ルーティンを維持し受験学習を継続する? 

 

これは無理と考えました。

 

ラストスパート的に異常に高いテンションで3か月間やってきた。

そのテンションはとても継続できないと考えたのです。 

 

ではペースを落として受験学習を継続する? 

これも良くないと思いました。

キンキンに張り詰めたテンションを徐々に緩める事も難しいだろうと。 

 

そこで、こう考えたのです。 

 

落ちてたら、そこから10か月で、徐々にテンションマックスに持って行けばいいじゃない。 

 

もみじ君の経験上、いったん上がったテンションを徐々に緩めつつ維持していくことは困難で、いつかプッツリと切れてしまいます。 

 

ならば、発表のある1月11日までは別の事に取り組もうと決めました。

もし落ちていたら、そこから再度しっかりと計画を立て、ペース配分し、最高のテンションでリベンジしよう!と考えたのです。 

 

ではこの3か月間何をやっていたのか? 

 

調査士の実務家になるための学習をしていました。 

 

調査士六法の読込みや、CADの練習、報酬額の積算、事務所経営にかかる収支計画書の素案をつくったり…実務のための模索であり、新しい事だらけで刺激的で、密度の濃い3か月でした。 

 

これは当然これからも継続・発展していきたいと思います。

 

そして・・・ 

 

ついに結果発表の1月11日を迎えます。

 

結果発表の前々日位から、ソワソワドキドキ。平静を装ってましたが、妻に言わせれば

ここ数週間上の空だったそうです。 

 

午後4時、一つのピリオド土地家屋調査士筆記試験の合格者発表がありました!! 

 

法務局の掲示板を見に行くのは、あまりに心臓に悪いと思い、法務省のサイトにて確認する事にしました。 

 

震える手でPDFファイルをダウンロードします・・・ 

 

結 果 ・・・

 

 

合 格!!!! 

 

 

※緊張でうまく操作できなかったため、鋲はあらぬ所を指しています。私の番号は51●●です…悪しからず。

 

 

㊳につづく 

 

【頂質答】もみじみてーに1日6時間も学習時間とれねーよ! 

 

こういった趣旨のご意見を頂きました。 

 

もみじ君も、昼間仕事をしながらの受験生したので、学習に割ける時間は限られています。 

 

最初の学習計画策定時、ネットで土地家屋調査士試験合格に必要な学習時間を調べた所、1000~1500時間が必要である事が分かりました。 

 

なので、最初は1000÷365日

 

2.7時間/日 

 

程度学習すれば何とかなるやろ・・・ 

 

という安易な考えで進めていた所、前述の通り7月の全国公開模試Ⅱでコテンパンにやられたのです。 

 

これではイカン。 

 

という事で、単年合格する為には何が必要か熟考し、学習3本の柱を定めました。 

 

そこから1日6時間程度(詳細は過去のブログを参照してください)の学習を強行したのでした。 

 

つまり、(2.7H/日×30日×9ケ月)+(6H/日×30日×3ケ月)

1269時間程度学習したことになります。 

 

必要に迫られて、最後の3か月のみ無茶なスケジュールを強行した訳です。 

 

たまたまその3か月間、生業の繁忙などの妨害要因が無く、なんとかやり切ったのですが、そのあたりは正直運任せだったというのが本音です。 

 

以上、もみじ君の場合 でした!!

「予備校はどこがいいか?通信か通学か?」


との趣旨の質問をいくつか頂きました。


予備校選びについては、もみじ君はあまり色々考えずに、テキストの作りと講師の親しみやすさで選びました。


2社に資料請求したら、どちらも実物のテキストの一部とか、講師の紹介とかを送ってくれましたので、多分どこの予備校もテキストの一部などは公開していると思います。


本格的に学習を始めたら、テキストは毎日見るし、当然講師の先生ともやりとりが必要になってくるので、フィーリングの合いそうな所にしたのです。


学習の過程で、他校の講師の先生の見解を確認したりする事があったのですが、あまりにも敷居が高い解説であったり、クセの強いルックスの先生だったりしたので、フィーリングで選んで正解だったと思いました。(個人の見解です笑)


また、ブログ本編でも書きましたが、もみじ君は地方在住者なので、移動時間や移動手段の問題があり、通信一択でした。


当然、近くに予備校があったなら、通学したと思います。

なぜなら、学習を始めたら、先生に聞きたいことが沢山出てくるからです。

テキストの内容に関するものはもちろん、学習の進め方や、記述式の書き方の細かい部分など、対面でないと分かり辛い事も多いです。


また、一人で学習していると、どうしても自分の立ち位置が見えにくくなります。学習の中盤あたりになると、まるでトンネルの中で明かりが消えたようになり、進んでいるのか戻っているのかわからず、挫折する方も多いのではないかと感じました。


以上、もみじ君の場合 でした!!


㉟のつづき

 

150分の死闘を終え、すっかり虚脱状態のもみじ君。 

 

しかし、今は燃え尽きている場合ではないのです。すべき事があるのです。 

 

それは、「解答内容の復元」です。 

 

難しい事ではありません。

試験直後、喫茶店に飛び込み、択一から記述まで記憶にある限り全ての回答内容をメモするだけです。 

もみじ君は択一と、土地で算出した座標値は問題用紙(持って帰って良い)に書き込むことにしていた為、それら以外の部分だけメモればいいので、20分程度でできました。

 

なぜこのようなメモが必用なのでしょうか?

 

各予備校は、試験日から数日で解答例を示し、さらに数週後に予想基準点・予想合格点を公開します。

一方の法務省は、11月25日に基準点を開示、翌令和5年1月11日に筆記試験の結果発表を行います。 

 

つまり試験日から合否がわかるまで3か月程度間がある訳です。 

 

3か月。

 

試験から開放され、酒とバラの日々に戻るか・・・

いやイカン。なぜ調査士試験を受けたんだ?

 

ゆくゆくは独立して土地家屋調査士として生きていきたいからだろう?

 

しかも、合否が決まった訳でもない今、これまで積み上げてきた学習ルーティンをやめてしまっては危険、とも考えました。 

 

なので、試験直後に「解答内容の復元」をしておき、後日、各予備校の解答例に照らし合わせ、自分が何点くらい取れているのか、予想基準点・予想合格点に対し安全圏なのか、ギリギリなのか、絶望的なのか推測することにしました。 

 

その結果によって、これまで学習ルーティンに割り当てた時間について、今まで通り学習を続けてゆくべきなのか、あるいは補助者として修行する為の準備をするのか、はたまたその中間かを思案したのです。(自己採点の結果についてはここでは省略します。) 

 

また、人の記憶は曖昧なもので、試験後数日も経つと

 

登記の目的は適切に書けたっけ? 

穴埋めはどうだったかな? 

座標値は正しく算出しただろうか? 

 

不安になってきます。

 

そんな時、「解答内容の復元メモ」を見て再確認するもみじ君なのでした。 

 

 

㊲につづく

 

 

㉞のつづき 

 

なんとか全ての回答を書き切ったもみじ君。 

 

試験終了と同時に集中力の限界を迎えました。 

 

会場では、試験官の方から解答用紙を回収する旨説明があり、係の方が粛々と作業を進められます。 

 

もみじ君はというと、虚脱状態。 

 

なんとか完投できたな~って位しか考えられませんでした。 

 

ふと気付けば、会場一杯の受験生は誰もが退出していました。 

 

試験官の方たちも所在なさそうに整理された答案用紙を触ったりされています。 

 

それでもサッサと動く気がせず、緩慢な動作で筆記用具を片付け、鞄に仕舞いました。 

 

最期にがらんとした会場を眺てから、試験官の方たちに 

 

「ありがとうございました」 

 

と深々と頭を下げ、会場を後にしたのでした。 

 

お わ り  ません。

 

 

 

「受験までの」ドキュメンタリーと銘打っているので、当ブログはここで終わりにしよう考えていました。 

 

しかし、ドキュメンタリーたるもの、やはり結果まで晒すのがスジかと思い直しましたので、令和5年1月11日の筆記試験の結果発表を確認次第、当ブログにて記します。 

もし筆記試験に合格していた場合は、その後の口述試験の顛末まで含め、令和5年2月17日の最終合格者発表までを当ブログに記します。 

 

もうしばらくの間、当ブログにお付き合いください。

 

㉝のつづき 

 

「それでは、試験を開始して下さい!」 

 

試験官の声で、すばやく問題用紙をめくるもみじ君。 

 

計画していた時間配分は以下の通り。 

※普段の演習時から、構成用紙の右上に時間割をメモし、逐一チェックできるようにしていました。 

 

択一  13:00~13:30(30分) 

 

建物  13:30~14:20(50分) 

 

土地  14:20~15:10(50分) 

 

見直し 15:10~15:30(20分) 

 

択一については普段は40分かかっていたのですが、これだと建物・土地で時間がかかった際に危ないと考えました。 

なので、大胆に消去法を用いてスピード重視で進め、怪しい肢に△マークをしておいて、見直し時間に最終チェックしようと計画したのです。 

 

択一を進めます。 

う~ん・・・難しい、のか? 

 

もみじ君の場合、択一では手ごたえ感じられない事がほとんどです。

本試験でも、簡単なのやら難しいのやらは分かりませんでした。 

 

とにかく、大きく悩んだり引っかかったりする事はなく、予定通り13:30一応完了。 

 

つぎに建物。 

 

ふむふむ、なるほど。既存の主従建物の間を増築で繋いだのね・・・ってコレ!! 

 

主従の関係にある1個の建物の合体!? 

驚いたのには訳があります。 

もみじ君がずっと取り組んできた学習3本の柱の一つ「登記申請書例」において、お示しした周回管理表に最後の最後まで赤くチェックが入っていた(つまり間違え続けた)問題が、これだったのです!! 

 

つい40分前まで確認していた設問がいま、本試験問題として目の前に!!! 

 

瞼を閉じるとそこには登記原因その日付がくっきりと映っていました。 

 

一気呵成に登記申請書を書きまくる!! 

 

ん?

 

新築した付属建物2の求積で手が止まります。 

 

鉄骨・・胴縁・・この場合、どこで求積するんだっけ? 

 

テキストに載っていましたが、内容は覚えていません。 

 

しかし、ここまで非常にいい手ごたえを感じていたので、悩む時間がもったいないと、胴縁の芯で求積しました。(誤っていますので真似しないでください) 

 

時計を確かめると14:10!! 

 

いい感じだ。10分で建物図面・各階平面図を描き上げた!! 

 

そして14:20土地へ。 

 

調査図素図をみて、側溝のところに点が二つ拡大してある。 

 

R3でもこういう表現あったよな。 

 

R3の過去問、初見の時は戸惑いましたが、何度も繰り返し解いたのでこういう表現もあるとわかっています。 

 

割と淡々と読み進めました。 

 

旧土地台帳附属地図や地図に準ずる図面についても、ははあ、なるほど。といった感じ。 

 

そして読了。一部地目変更しての3筆分筆か。おもむろに時計を確認。 

 

えっ??  15:10???? 

 

割とサクサクと解き方が理解できたつもりが、文字数・資料数共に多く、読解に思わぬ時間を要していたのです!! 

 

焦りました。

 

しかし進めるしかない。 

 

見直し時間が取れなくても、土地を最後まで書き切る!! 

 

平常心を保とうとファンタグレープを一飲みし、座標計算に移ります。 

問われている点は少なく、交点計算も複雑ではない。しかし、やはり焦っていたのか何度か誤った座標値を算出してしまい。修正計算が終わったのが15:13

 

やばいあと15分強!!!!!! 

 

猛スピードで申請書を書き上げ、地積測量図に突入。 

 

間に合わないかもしれない(涙) 

 

いや、間に合わせる!!!! 

 

そして・・・ 

 

(単位:m) 

 

と最後に記した瞬間 

 

「試験終了です。筆記用具を置いてください」 

 

ゲームセットです。 

 

筆記用具を置いてからも、解答用紙は眺められます。 

 

必死に目でチェックしますが、もはや集中力の限界。あまり頭に入ってきませんでした。 

 

 

㉟につづく 

㉜のつづき 

 

 試験会場に到着したもみじ君、自席に着いて周りを見回してみます。 

 

清潔なオフィスビルの会議室といった感じです。 

 

試験官やその助手のと思しき3人の方々(法務省の職員さんと思われる)が、配布する諸々の文書類を扱っておられます。 

 

若い・・・。 

 

いや、自分が年を取っただけか。 

 

縦長の部屋に長机が3列。 

 

もみじ君は中央の長机でしたが、中央だけ二人席。両サイドは一人席でした。 

 

後から入ってこられた受験生の方は、中央の席である自席を確認するなり 

 

「あ~っ今年は不利な席かああ・・・。狭い狭い・・・」 

 

とブツブツ呟かれて居ました。 

 

なるほど、よく自席を確認すると、右側にもうひと椅子あり、そこに人が来られたら狭そう。 

 

そうか、こういう運要素もあるのだなと思いました。 

 

おもむろに文具の準備を開始。 

 

心配性なので関数電卓から消しゴム、シャー芯まで全て2つもってきたのです。 

 

殆ど強迫観念ですねえ。 

 

それらを自席右側にバリゲートのごとく配備し、隣人の来場に備えます。 

 

すると、前の席にいかにもベテラン然とした受験生が座ります。その方、ささっと手早く文具を並べ、ボールペンを試し書き。 

 

「ん?今日はインクのノリが悪いな…ならこいつで勝負するとするか…」 

 

なんて呟いておられる!!! 

 

もみじ君は大いにビビりました。 

 

当日のインクのノリでボールペンをセレクトするなんて!

こんな百戦錬磨の猛者がいらっしゃる試験を勝ち抜けるのか…?

 

イカン!邪念が!! 

 

気を取り直して自分のことに集中します。 

 

試験官の方が説明を開始されるまで、とチョコレートや森永ラムネをアテにファンタグレープをグビり。 

ブドウ糖を存分に補給します。 

 

やがて、試験官のお話しの後、解答用紙が配られました。 

 

解答用紙には様々な情報が記されているから、開始前に頭の体操としてあれこれ思考をめぐらします。 

 

うん?穴埋め多くない?? 

 

解答用紙にはそれ以外、近年にない特殊な点は見当たらず、建物が区分建物でない事もわかりました。 

 

試験官に促され、各解答用紙に受験地や受験番号、氏名をカキカキ・・・。 

 

そうこうしていると、あっという間に試験開始の時間になりました。 

 

 

㉞につづく