㉟のつづき
150分の死闘を終え、すっかり虚脱状態のもみじ君。
しかし、今は燃え尽きている場合ではないのです。すべき事があるのです。
それは、「解答内容の復元」です。
難しい事ではありません。
試験直後、喫茶店に飛び込み、択一から記述まで記憶にある限り全ての回答内容をメモするだけです。
もみじ君は択一と、土地で算出した座標値は問題用紙(持って帰って良い)に書き込むことにしていた為、それら以外の部分だけメモればいいので、20分程度でできました。
なぜこのようなメモが必用なのでしょうか?
各予備校は、試験日から数日で解答例を示し、さらに数週後に予想基準点・予想合格点を公開します。
一方の法務省は、11月25日に基準点を開示、翌令和5年1月11日に筆記試験の結果発表を行います。
つまり試験日から合否がわかるまで3か月程度間がある訳です。
3か月。
試験から開放され、酒とバラの日々に戻るか・・・
いやイカン。なぜ調査士試験を受けたんだ?
ゆくゆくは独立して土地家屋調査士として生きていきたいからだろう?
しかも、合否が決まった訳でもない今、これまで積み上げてきた学習ルーティンをやめてしまっては危険、とも考えました。
なので、試験直後に「解答内容の復元」をしておき、後日、各予備校の解答例に照らし合わせ、自分が何点くらい取れているのか、予想基準点・予想合格点に対し安全圏なのか、ギリギリなのか、絶望的なのか推測することにしました。
その結果によって、これまで学習ルーティンに割り当てた時間について、今まで通り学習を続けてゆくべきなのか、あるいは補助者として修行する為の準備をするのか、はたまたその中間かを思案したのです。(自己採点の結果についてはここでは省略します。)
また、人の記憶は曖昧なもので、試験後数日も経つと
登記の目的は適切に書けたっけ?
穴埋めはどうだったかな?
座標値は正しく算出しただろうか?
と不安になってきます。
そんな時、「解答内容の復元メモ」を見て再確認するもみじ君なのでした。
㊲につづく