「月に一度は劇場で映画観賞」を始めて6年目の2024年度、その掉尾を飾る3月分として、イオンシネマ西風新都にて『きみといた世界』を観賞。本作は全くのノーマークだったが、フォロワーのびっくぴゅあさんのブログに書いてあったレビューを観て観賞を決意した。思えば今まで何本、びっくぴゅあさんのブログ記事で観賞を決めた作品があっただろう……いつもお世話になってます(^-^;
しかしながら、広島での上映は上記の西風新都のみ、しかも平日1回の上映しかなく、更には今週で上映終了とあって、何とか都合をつけて、最終の今日、ギリギリのところで観賞した(;'∀')
さて本作は、今まで何本も観てきた、一言でいえば「高校生のラブストーリー」なんだけど、会場にいるのは、私のような”銀髪の青年”たちばかり。最終ということで、平日ながら30人以上は入ってたかな? 今までこの手の青春ラブストーリーは、そこにSF的要素があろうがなかろうが、劇場は決まって同世代の若者によって占められ、私一人場違いな感じでシートに縮こまって観賞するのが常だったのに……逆に若者の姿は垣間見られなかったなぁ……まあ、それもそのはず、現代の高校生を主人公にしながら、どこかノスタルジックな作りになっているのである。いささかチープな言い方をすれば、昭和40年代に放映されていた、往年の「NHK少年ドラマシリーズ」のテイストで描かれた作品だったと言えるだろうか。
冴えない(「のび太」のような)主人公と憧れのクラスのマドンナが、突然2人きりで同じ高校でありながら次元の異なる異空間に迷い込んでしまう。果たして2人は現世に戻れるのか? これが本作のあまりにもザックリ過ぎるあらすじだ。現世の学校シーンではマドンナの取り巻きの友人や先生といった登場人物に囲まれているが、物語のほぼ全編である異空間のシーンでは、基本主人公とマドンナ、そして異空間の「管理人」の3人しか登場しない。つまり中心の登場人物は極めて少ない。また、SF設定ではあるが、メインは主人公とマドンナとの心の揺らぎを追った、結局成長の物語。実は観賞しながら、妙に落ち着かない思いに駆られ始めた。それは、本作のノリが、かつて大林宣彦監督の『時をかける少女』に触発されて80年代に8ミリ映画を始めた昭和世代の自主映画人かこぞって撮っていたファンタジー映画の世界観を彷彿させたからだ。私なんかその世代にとっぷり浸かった自主映画人なんで、何とも青臭く、そして観ていて照れ臭くて仕方がなかった。冒頭過剰なまでに卑屈になる主人公、どこか遠慮しがちなマドンナの演出、深いようで意外と浅く(薄く)感じる登場人物設定、それぞれ成長はあるけれど、狭義な物語展開などなど……それに「交通事故」だとか「クライマックスで走る」といった劇中のポイントなど、まさに80年代のファンタジー系自主映画そのもの! 我々の世代が若い頃もがき苦しみ、その果てに何とか拵えていった、それ系の作品の甘く酸っぱい思い出を走馬灯のように観させられているような、何とも居心地よく且つ居心地悪いという二律背反する感情がずっとあふれ出ていた(;'∀')
これも以前、びっくぴゅあさんのブログ記事読んで観賞した『ビューティフルドリーマー』は現代劇ながら大学の研究室で8ミリ映画撮ってたウン10年前の”映画青年”だった頃を想起させる内容だったんだけど、それは当時を懐かしむ意味でのノスタルジックなストーリーだったが、今回の『きみといた世界』はその頃の自分の内面を想起させる内容だっただけに、あんな複雑な心境になってしまったのだろう(;^_^A 「自分の作品を魅せるということは全裸の自分を曝け出すに等しい」とは、かつて私を映画制作に誘ってくれた”師匠”の言葉だ(;'∀')
ところで、若い頃に8ミリで青臭い恋愛映画を撮りながら、今いい歳になって今の若者を熱狂させる当世風の高校生ラブストーリーをさらりと撮ってしまう、かつての「青臭い昭和の自主映画人」は映画業界にいっぱいいる。そんな中、決して若いとは言えない年齢ながら、少なくとも私よりも一回り下の世代の政成和慶監督が、こんな「昭和のエアポケット」に入ってしまったような映画を撮ったのは賞賛に値するし、「まだまだ『昭和』も捨てたもんじゃねぇなぁ」なんて、一回り上の世代としては嬉しくなってしまうのである。しかも彼は広島出身で、自作をウチ(イチヱンポッポフィルム)の上映会でも借りた、横川の「山小屋シアター」で公開してるってwikiで読んで、妙に親近感を覚えた。勿論彼はプロで、私なんざジジイの自主映画人に過ぎないんだから、「親近感」なんて書くのもおこがましいんだけどね(-_-;)
客層も含め、あの上映空間にだけ、80年代ファンタジー映画制作に明け暮れた広島の自主映画人が、公共施設の小さなスペースを借りて、8ミリ映写機を持ち込んで、下手すれば観客関係者合わせて10名足らずの中、手作りの上映会を行っていた、「あの時」が甦ったようだった。まさに「昭和」が企画し「平成」のタレントを有し「令和」の世に上映するっていった作品……ってこんなことついこの間書いたばかりだったぞ(;^_^A
結局、感想ばかりで全然レビューになってなかったなぁ……ヾ(- -;) そういえば、主人公役の髙橋改も、マドンナの中川可菜も、共に”二十世紀”の生まれだったようだね。でも、それを観賞後に買ったパンフレットを観るまで気が付かないくらい、劇中”普通に高校生”だった(;'∀') 中でも中川可菜に至っては1997年生まれだったらしい。そんな”アラサー”でありながら、あんな瑞々しいJKを演じられるなんて、素晴らしい! 当方の映画でも必ずしも女子高生役を”現役”が演じるとは限らないが、せめて20代前半までだ。どんないきさつで彼女がこの役に抜擢されたかは知らないが、見事に演じきっていたと思うよ。、まさにアンチエイジングだ! まあ”猟師”の東出昌大や往年の学園ドラマの石橋正次は置いといてヾ(- -;)

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