【3月の相談件数】
3月の相談件数は2.448件で対前月比14.5%の増加、対前年同月比は11.1%の増加であった。
<商品・役務別分類>
第1位➜商品一般 第2位➜賃貸アパート 第3位➜役務その他のサービスとなっている。
商品・役務別の増加率の上位でみると、第5位のフリーローン・サラ金が159.3%激増している。これは例年の傾向であるが、3
月4・5日に特別相談多重債務110番と実施した影響と思われ「消費者金融2社とクレジットカード会社2社から合計100万円ほど
借金してしまい、半年前から滞納している。弁護士から督促の電話があったが、収入は給料のみで約15万円で返済が厳しい、ど
うしたらよいか」といった相談が寄せられた。
第3位の役務その他のサービス39.4%も大きく増加している。「パソコンでネットサーフィンをしていたところ突然、コンピュ
ーターウイルスに感染したと警告表示が出た。表示にあった電話番号に連絡したところ、片言の日本語で話す人が出たので何も
言わず切電した。今後、気をつけることを教えてほしい」といった相談などが寄せられた。
第6位の移動通信サービス38.6%も大きく増加している。「光回線とスマホのセット契約で月額料金が安くなると言われ契約し
た。ところが、適用除外にあたるケースと言われ安くならなかった。契約の際に説明されなかったので契約無効としたい」など
の相談が寄せられた。
<架空・不当請求に関する相談>
架空・不当請求に関する相談は96件で対前月比11.6%の増加で、対前年同月比は43.3%の増加であった。
<高齢者の相談>
高齢者の相談は811件で対前月比20.3%の増加で、対前年同月比は17.7%の増加であった。
<若者の相談>
若者の相談は324件で対前月比12.5%の増加で、対前年同月比は1.6%の増加であった。
<多重債務に関する相談>
多重債務に関する相談は93件で対前月比138.5%の増加で、対前年同月比は20.8%の増加であった。
【令和5年度の相談傾向】
令和5年度の相談件数は26.641件であり、前年度と比べて4.0%の増加となった。
<架空・不当請求に関する相談>
架空・不当請求に関する相談は1.125件となり、前年度と比べて6.8%の増加となった。
<多重債務に関する相談>
多重債務に関する相談は480件となり、前年度と比べて19.1%の増加となった。
<契約当事者の年代別件数>
令和5年度に寄せられた相談について契約当事者の年代別相談件数を見ると、70歳以上が最も多く4.907件/50歳代/4.222件/40
歳代3.407件の順となっている。前年度と比較すると、70歳以上の世代が10.5%増と最も増加している。
<商品・役務別分類>
商品・役務別では賃貸アパート・賃貸マンションの修理費や敷金の返還などのトラブルに関する、レンタル・リース・賃借の相
談1.974件が最も多い。
商品・役務別の増加率でみると医療、前年度比29.9%増が最も大きく増加している。これは医療脱毛や歯科矯正の一部の事業者
で破産手続きを開始したなどの報道があったことにより、解約・返金のトラブルの相談が多く寄せられたことによるものであ
る。
その他、トイレの詰まり・エアコンの修理などのトラブルが多い修理・補修、定期購入に関するトラブルが多い健康食品も大き
く増加している。
(東京くらしweb抜粋)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240613/16/jmbsyadan/a9/10/g/o0180021915451013072.gif?caw=800)