【デジタルタトゥーってなに?】
自分の情報にせよ他人の情報にせよ、投稿者がインターネット上にアップロードした情報を完全に回収することはほぼ不可能です。一度インターネット上に不適切な情報がアップロードされてしまうと「デジタルタトゥー」(電磁的入れ墨)と言われる深い消えない傷が残され、本人、相手方及びそれらの家族にも大きな不安や不利益を残すことになりかねません。
【まず自分を守ろう】
まず、自分がトラブルの被害者にならないよう氏名・住所などの個人情報はSNSで開示してはいけません。投稿者本人は個人情報をアップロードしているつもりがなくても、学校の制服・自宅・最寄駅・住所表示のある電柱・店舗の看板などが写り込んだ写真などをアップロードしていると、これらをヒントに生活範囲が特定されストーカー行為に遭うなどの危険があります。また、近年ではカメラがより高性能・高画質になっているので、自分の指紋が識別可能な程度に写り込むなどの危険姓があるので撮影・投稿には、より一層の注意が必要です。
【加害者にならないために】
次に投稿に際しては非公開設定をするなど公開範囲を考え、非公開や短期間の投稿でもその投稿が他人を加害するような不適切なものではないか、投稿前によくチェックしてから投稿するようにしましょう。 投稿者が飲食店の客席にある調味料や皿を舐めるなど悪ふざけの動画をSNSに投稿したりアルバイト先で同様のことをしたりすれば、飲食店から損害賠償請求されたり業務妨害罪で刑事責任を負うなど投稿者自身の傷になるだけではなく、他人の権利の侵害になります。また、そのような投稿を見ても面白がって安易に拡散する行動は、被害を拡大することになりかねないのでやめましょう。
また、投稿者が友人らを撮影した写真や動画を承諾を得ないまま勝手にSNSで投稿すれば、友人らの肖像権やプライバシー権の侵害になるのでこのような無断での投稿もやめましょう。また、友達が無断でこのような投稿をしようとしているときは、止めるよう注意してあげましょう。
【違法な書き込みをされたときは】
SNSの利用者の中にはSNSの匿名性の陰に潜み、他人の名誉などを傷つける違法な書き込みをしたり、安易にこれを拡散したりする投稿者もいます。しかしこのような投稿記事は、SNSの運営ルールや訴訟手続により削除を求めることができます。また、法的手続によりSNS事業者や通信事業者(プロバイダ)に投稿者に関する情報を開示させて投稿者を割り出し、最終的に投稿者に損害賠償を求めたり、名誉毀損については警察に刑事告訴することも可能です。また違法な書き込みがされたときは、一人で悩まず相談や通報できる窓口があるのでぜひ利用しましょう。
(東京くらしWEB抜粋)