歯間ブラシの破損・誤飲に注意! | 一般社団法人 日本医療・美容研究協会 (JMB)

 歯間ブラシを使用中に「先端のブラシが取れた/折れた製品を飲み込んでしまった」などの情報が寄せられています。そこで東京都は事故を防止するため、アンケートによる消費者の使用実態調査と安全性に関する試験を実施しましたビックリマーク

 

 【アンケート結果】

 都内歯科診療所の受診者などのアンケートを実施したところ、歯間ブラシを使用したことのある253人の約半数が「歯茎を傷つけた/ブラシが折れた」など何らかの危険な経験をしており、折れたブラシを飲み込んでしまった人もいました。特にワイヤー型の歯間ブラシ利用者にこのような事故がみられました。

 

 【安全性に関する試験】

 ワイヤー型の中からドラッグストアなどでの入手が容易な5商品を選び、使用による破損を想定した試験を実施しました。

 ●往復距離⇒10mm

 ●速度⇒150往復/分 (総往復回数4.500回)

 ●試験時間⇒1検体あたり10分/方向×3方向

 (垂直に挿入した際は破損はみられませんでしたが、その後45°またはー45°の方向で挿入した際に、一部の検体で破損がみられました)

 

 【消費者へのアドバイス】

*歯間ブラシは歯茎を傷つけないように歯間部に垂直にゆっくり挿入し、細かく前後に動かして使用するものです。歯間のサイズに合わない太いものは入れにくいだけでなく、歯茎を傷めたり破損の原因をなります。適切なサイズを選択し、入らない場合は無理に挿入せずデンタルフロスなどを利用しましょう。

*歯間ブラシの金属部分を折り曲げて使用すると破損につながります。奥歯に使用するときは、プラスチックの部分から指で折り曲げて使用しましょう。また金属部分が曲がってしまった場合は、速やかに交換し破損による歯間への詰まりや誤飲をよぼうしましょう。

*上記の注意点を含め製品に記載されている注意書きは使用前に必ず読んで、事故が起きないよう心がけましょう。また長期間使用するとブラシの毛が摩耗し洗浄能力の低下が懸念されるので、1週間から10日を目安に歯間ブラシを定期的に交換するともに、使用上の不安を感じた場合は歯科医師などに相談しましょう。

(東京くらしweb抜粋)