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柏ディベートラウンジ(KDL)のブログ

柏市を主な活動拠点にした地域ディベート団体の活動を記録するブログです。(活動拠点:千葉県柏市、我孫子市、松戸市etc)

2014年&2015年の主な活動:審判派遣(CoDA新人大会、ディベート甲子園)、ブログを通じたオープンなディベート普及活動

ディベート甲子園が閉幕して、早一週間。

今回も歯応えのある論題で全国のディベーター(ジャッジ含む)は、ギリギリ脳内で汗をかいたことと思われます。

全国4000校(ディベート部の有無は問わず)の頂点に立った栄えある優勝校は、慶應義塾高校でした。

最近の慶應義塾のディベートを見てきた人たちからすると、多くの人が初優勝ということを意外に感じたのではないでしょうか。

個人的には、勢いがあり、かつ戦略的な反駁を行っていて、見ていてディベート的に気持ちがいいチームだと認識しています。

初優勝、大変におめでとうございます!

というわけで、
今回は、関東予選からの軌跡を一気に追いかけてみたいと思います。

①関東予選初日
対 ○都立青山高3-0
対 ○渋谷幕張高2-1
対 ×渋谷幕張高0-3

②関東予選2日目、3日目
対 ○県立伊奈学園総合高3-0
☆トーナメント一回戦☆
対 ○渋谷幕張高3-2
☆3位決定戦☆
対 ○創価高3-2

→関東甲信越地区代表(3位)
※1位筑駒高、2位開成高

③ディベート甲子園(予選)
対 ×南山高女子部0-3
対 ○文徳高3-0
対 ○関西創価高3-0

④ディベート甲子園(決勝T)
☆決勝トーナメント一回戦☆
対 ○岡崎高2-1
☆準々決勝☆
対 ○北嶺高4-1
☆準決勝☆
対 ○桜蔭高3-2
☆決勝☆
対 ○筑波大附属駒場高3-2

関東甲信越予選、ディベート甲子園予選ともに、初日に負けていますが、そこから気合いを入れ直して巻き返しいくあたりに塾生としての矜持をビンビンに感じ取れますね!

対戦校についても、関東予選で渋谷幕張高に逆襲して、創価高を打ち破って3位まで順位をあげ、ディベート甲子園では、昨年の優勝校・岡崎高を含めて過去の優勝校を軒並み撃破(南山女子、北嶺)、そして、昨年の筑駒に並ぶ勢いを持ちながら関東予選、ディベート甲子園を通じて急成長を遂げた桜蔭高を破り、ラストに渋谷幕張高を負かしてきた関東最強・筑波大附属駒場に競り勝って優勝、と大変ドラマチックな展開になりました。


ディベートに取り組んだ青春、勝ち負けを超えて得られたことはきっとあるはず(by某)
選手、サポーター(試合に出られなかった生徒、保護者等)、運営、審判等々の皆さま、素晴らしい大会をありがとうございました!

久しぶりのモデルディベートつくり。

移動の合間にメモしたり、考えたり。

やはり楽しいものですね☆

 

紙に書いてみて、ある程度まとまってきているところですが、

ブログに書けるところまでまとめるのは、もう少しかかりそうです。

 

というわけで、

今回は、コツ、というか、自分なりの考え方をまとめてみました。

 

○(自分にとって)有益なモデルディベートの作り方のコツ

 ①主にディベート初心者を想定して、見ていて面白い試合をつくることを目指す。

  →できる限り勝敗がわからないような試合展開にする。

どちらかに偏ってしまうと、面白くない。イーブンになるように頑張って考える。

  →見せ場となる主戦場を意識的に作る。

メリット、デメリット1つずつが目安。

(2つ以上になると、見学者が把握できなくなるし、議論量が分散してしまうから)

   なるべく議論がかみ合うようにメリット、デメリットを設定する。

   主戦場の議論は、質疑~第一反駁~第二反駁とつなげていく。

水掛け論にならないように、なるべく優位性を示すことを意識する。

  →肯定側、否定側ともに、あえてスタンスを示す。

どのような立場で議論を主張しているかについて、見学者に前振りして予測可能性を与える。

スタンスに沿って、解決性、重要性を構築していく。

  →自分がジャッジだったら、と考えて、試合展開を構築していく。

 

 ②プラン後の世界(解決性)から考える。

  →現状分析(内因性)から考えると、情報量が多くて、まとまりが悪くなる。

   プラン後にどうなるのかを具体的に考えることで、省エネで議論をつくることができる。

  →ありがちなのが、内因性は丁寧に分析して立証しているが、解決性は「プラン導入するので解決します。」程度で、立証が薄いというもの。これでは、試合中に立証がないため、ジャッジ任せになってしまう。ジャッジに自分たちの議論を理解させるためにどうすればいいか、という視点で構築していく。

  →現状とプラン後の差分をどう見せるか、が肝心。

   一言でいうと、「現状は良いのか?悪いのか?」、「プラン後は良いのか?悪いのか?」というシンプルな視点で議論を整理していく。

  

 

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以下、論題解説を参考に抜き書きしたメモです。

実際には、これをベースにするというよりも、

試合展開を考えながら作り直していく、という作業が延々と続くことになります。

 

(原案)

メリット「雇用の増加」

内因性:だめ

解決性:雇用ふえる

重要性:雇用ふえるの良いこと

スタンス:国は、社会全体の雇用つくるべき

 

デメリット「雇用の減少」

内因性:よい

解決性:プラン後に解雇されて困る人が出てくる

深刻性:再雇用できなくて生活レベルダウン、格差固定、自殺

スタンス:国は、困る人を優先的に守るべき

 

早速、つくってみましょう。
まずは、手順から。

①論題解説から、立論をつくる(立論)
②立論への反駁を考える(第一反駁、質疑)
③反駁への再反駁を考える(第二反駁)
④立論から第二反駁までのストラテジー(戦略)を考える
⑤叩き台をつくったら、①~④を繰り返して、議論の質や流れをブラッシュアップする
⑥それぞれ原稿にする

なんか簡単そうですね!

次回に続く。