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柏ディベートラウンジ(KDL)のブログ

柏市を主な活動拠点にした地域ディベート団体の活動を記録するブログです。(活動拠点:千葉県柏市、我孫子市、松戸市etc)

2014年&2015年の主な活動:審判派遣(CoDA新人大会、ディベート甲子園)、ブログを通じたオープンなディベート普及活動

久しぶりにみてみたら、ブログのアクセス数が伸びていて、ビックリしました。

というわけで、今回の論題でジャッジして思ったことの追記です。あるジャッジの講評の大意を紹介します。参考になれば幸いです。
(ブログ用に行間を埋めながら書いてるので、実際とずれている場合は筆者の責任です。)

「ディベートにおいては、論題を導入するために、論題で明文化しなくても憲法を改正する必要があれば改正して導入することになります。例えば、今回の高校論題も憲法改正しないと導入することができません。つまり、ディベートでは、憲法イコール最高規範を必ずしも意味しない世界があるわけです。

重要性で憲法が大事(違反は許されない場合も含む)という議論を行う場合には、それだけでは説得力が足りているとはいえなくて、なぜ憲法を守ることが大事なのかまでを合わせて主張、証明していかないといけないわけです。

正直に言えば、内容によることは勿論として、憲法の議論はディベート的には筋悪とまではいかないものの、筋が良いとまではいえないと言えるでしょう。」

私も同じ意見です。
特に大学ディベート出身者は、同じような考え方をもつ割合がそれなりに多いのではないでしょうか。

では、どうすればよいか?
そこは、過去の当ブログの記事を参考にするとか笑、指導者に相談してみてくださいね。

今年も関東地区予選のジャッジをさせていただきました。
全国大会に進めた学校は更なるご活躍を期待しています。
また、残念ながら全国に進めなかった学校は、負けた試合の勝ち筋を検討するなどして、力をつけて、ぜひ来年のリベンジに向けて、悔いの残らない青春を送っていただければと思います。
(まだまだやりたりないよ!という人は、ぜひ大学でチャレンジしてみてください。私もそうですが、大学で経験を積んでディベート甲子園にジャッジとして帰ってくるという選択肢もでてきます。)

というわけで、
地区予選のジャッジをしてみた感想をメモに残しておきたいと思います。どの試合のどの議論とかではないので、抽象的かもしれませんが、ご参考になれば幸いです。

○内因性を深く分析している学校は多いと思ったが、それがプラン導入により解決するという見せ方だけでは、どの程度解決性が発生するかジャッジまかせになり、安定的な勝ち筋をつけることが難しい場合がある。解決性についても、プラン後の世界で、どのように発生するかを具体的に、証拠資料をつけて立証するようにした方が説得力が増すと思う。

○自分たちの立論への反駁について、一反で触れない試合が多かったように思う。解決性や重要性を否定する反駁については、できれば証拠資料付きで、それが難しい場合は、ダウトや当たってない(ずれている)ことを説明するなどして、一反までに触れておかないと、二反での反駁が難しくなり、その結果、評価がジャッジまかせとなり、自分たちの思っている以上にジャッジが大きく評価して、メリット・デメリットが削られる危険が残る。反駁の内容にもよるし、時間の都合上優先順位をつけるのは当然として、基本的には相手の反駁は全て返すという意識づけと実践が大事だと思う。たとえば、試合が終わったあとに、どうすれば議論を返せるか検討して、それを踏まえて、証拠資料付きだと全部反論するのにどれくらい時間がかかるか計る、その上でスピーチの時間内に返すために優先順位づけを考えるという練習方法が有効だと思う。

○ディベート甲子園はメリットとデメリットの差分により判定するのがルール。ジャッジも、どれくらい差があるか、毎度思考をめぐらせている。練習段階から、典型的なメリットとデメリットを比較して、どういう部分で差があって、どうしてメリット又はデメリットが勝っているか準備しておく必要がある。できれば原稿化が望ましい。

○ディベートは第三者を説得する競技なので、自分たちの主張をジャッジにどのようにとらせるかという視点で、準備し、試合に望むことがとても重要。普段の練習でジャッジをしてみるなどして、ジャッジ目線で考えるくせをつけるようにするとよいと思う。
先週の関東春季ディベート大会、選手、スタッフ、ジャッジの皆様、大変にお疲れ様でした。

大御所のお祝い事の翌日でしたが、頭を切り替えてジャッジしてきました。

論題発表から1ヶ月弱でしたが、しっかり準備をしてきた試合をみられて、中高生ディベーター恐るべし、というのが素直な感想です。
特に開成中学の否定側立論には脱帽でした。

さて、というわけで、この時期ですから、あまり細々とした解説ではなく、印象として残ったことをメモレベルで残しておきたいと思います。なかなか講評では伝えにくい選手目線で思ったことも残してみたいと思います。

○中学論題
「飲食店における店内全面禁煙の義務化」

・決勝否定立論の質疑で、他の代替手段は肯定側が立証すべきと回答していたが、否定側立論の深刻性の証拠資料で、代替案を述べているので、この対策が限界ラインである旨の主張をして、そこよりも規制が強いプランは受容側の限度を超えているみたいな話を展開しても面白かったように思う。その方がジャッジに否定側の考え方や今後の議論展開の方向性を明示することができて、二反につながりやすいように感じた。

・憲法を用いた議論について、人権は一部を除き、他の権利との調整のため公共の福祉により制限を受けるという議論があった。正直、試合中に決着をつけるのは難しいと思うが(水掛け論になりがち)、憲法を根拠にしたら、この点を回避することはできないので、ディフェンス程度でいいから準備した方がよいと思う。比較の議論にはねてくる。
あと、余談だが、憲法自体が守られるべきだから重要という議論展開はトートロジーに陥りやすく、ジャッジにとらせにくい場合があるので組み立てを気を付ける必要がある。例えば、法学的なアプローチのほかに、経済的アプローチ(コスト算出とか)や歴史的アプローチ(過去に制限されてきた過去があるとか)を用いることにより、多様な視点で意義付けされると議論の深みが増して、ジャッジへの説得力が増す方法が考えられる。

・受動喫煙の因果関係の議論については、様々なアプローチがあるが、全くないことを立証することは極めて難しいだろう。とすると、ジャッジアダプテーションを意識した組み立てが沙羅に重要になるように思う。例えば、ジャッジの属性…喫煙、非喫煙により、同じ証拠資料でも心証形成の度合いは変わると思われ、特に今回の論題はそれが大きいと思う。

○高校論題
「一院制の廃止」

・重要性の議論で、どこまで議論すれば十分といえるかについて、肯定側は衆議院(委員会審議含む)で足りる、否定側はそれだけでは不十分だから参議院(言い方を変えれば、衆議院とは別の機関)での議論まで必要ということに軸足を置いて主張する必要があるのではないか。

・参議院の役割について、ねじれ国会時とそうでない場合で分けるなど、どの場合における主張なのかがわかるよう、場合分けに留意する必要があるように感じる。

(試合の中では、なかなか難しいと思うが、サインポスティングの言い方を工夫するなど、やり方は、あるのではないか)