不倫の原因、関係依存の正体 | 日本心理教育院 www.jip.ac

 

不倫の原因は心理障害の関係依存です。その関係依存について説明をしたいと思います。

 

まず心理障害にはうつ病、パニック障害、拒食症、過食症などの摂食障害、依存症など様々な障害があります。ここで心理とは、外部の情報を五感をとおして取り入れる認識、これらの情報を記憶に保存する記憶、自分の心が作用した結果を外部に言葉、表情、行動で表す表現があります。つまり心理は認識、記憶、表現です。この3つの中で一つに障害が起こることもあり、2つに障害が起こることもあり、3つとも障害が起こることもあります。

 

認識障害の代表的なものはパニック障害ですが、一般に人は何とも思わない環境や状況がパニック障害の人には大変なストレスとして認識されて、そのストレスに耐えられずに発作を起こします。つまり認識の心理が故障しているものです。記憶障害の代表的なものはうつ病ですが、ネガティブの感情だけが記憶されてそのネガティブの感情の作用が続いているものです。どうして自分が憂鬱なのかそれが分からないのにいつも憂うつで無気力の現象が現れるものです。つまり記憶に障害起こったものがうつ病です。最後の表現に障害が起こったものの代表的なものが依存症です。アルコール依存、ギャンブル依存、薬物依存などの依存症は基本的に強迫が無意識に形成されている状態で、自分の意識では酒を飲んではいけない、ギャンブルをしてはいけないと意識では分かっていてもこの強迫によってそれをせずにはいられないものが依存症です。このように心理に障害は発生しているときは、自分が努力をするから、意識で分かっているからといってその障害が回復できるものではなく、必ず治療が必要なものです。

 

 

では不倫の原因である関係依存というのは言葉がついているように基本的には依存症です。男性の不倫の場合は、相手女性の反応に依存しているもので、女性の不倫は相手男性が与えてくれる関心に依存しているものです。その相手が重要なのではなく、反応と関心に強迫が形成されているものなので、極端な話、男性の場合は反応してくれる女なら誰でもよく、女性の場合は自分に関心を与えてくれる男性なら誰でも良いのです。ただ一般の依存症と異なる点は、一般の依存症の場合は一つの心理、表現に障害が発生しているものですが、関係依存の場合は表現障害に加えて、男性の場合は認識障害も同時に発生しており、女性の場合は記憶障害も同時に発生しています。つまり心理の側面で見れば一般的な心理障害のよりも悪化されている状態だと見ることができます。それで男性の場合は関係依存が悪化されると些細なストレスにみ耐えられなくなって憤怒調節障害が現われたり、女性の場合は記憶障害によってネガティブ感情が込み上げてくるとヒステリー症状が伴われます。この憤怒調節障害やヒステリーによって事件や事故なども怒り、不倫によって犯罪事件などもしばしば発生しているのです。

 

不倫について大したことないと思ったり、単なる遊びだと思ったり、いつでもやめられると思ったり容易に考える人もたくさんいますが、心理的にはこのような怖さを孕んでいるのが不倫の心理であり、自分自分で関係依存を治療することは難しく治療が必要なものです。不倫が例えば配偶者に発覚されて一時期止まることはあっても、不倫をしていないから関係依存の心理障害が治療されているのでないので、いつでも不倫が再発する可能性があり、不倫が一度で終わることなく繰り返される理由でもあります。そして不倫が繰り返されれば繰り返されるほど関係依存はますます悪化されて最終的には自分も不幸になりますが、家族も子供も周りの人間関係から不幸に陥れていくのが不倫だということを知らなければならないと思います。

 

ではそうして人は相手の反応と関心に依存するようになるのでしょうか。男性の場合はストレスが原因です。男性は会社であれ、家庭であれ、何であれストレスを受けない人はいません。ただこのストレスを自分自身でヒーリングできる能力があるのかないのかによって大きな差があります。ストレスを受けたときに自分の中でうまくストレスを処理してヒーリングできる能力がある人は相手女性の反応に依存する理由がありません。自分の中でヒーリングできないストレスがあるときに、ある女性の反応を見て「あ、楽しいな」と、その反応によって自分のストレスがヒーリングされたかのように錯覚をする瞬間反応に依存するようになります。また女性の場合は心の傷です。女性の場合も家族であれ何であれ常に心の傷をつくっています。傷がない女性はいません。これも傷を自ずと治療できる能力がある人は相手男性の関心は必要ありません。相手男性から慰められたり、共感してもらったり、労ってもらったりしたときに自分の傷が治療されたと錯覚する瞬間関心に依存するようになります。

 

日本心理教育院の不倫の関係依存の治療というのはこのストレスのヒーリング能力、傷のヒーリング能力をつけることでもあります。不倫相手の反応と関心が自分のストレスと傷を治療してくれているかのように感じますが、実際には不倫期間が続けば続くほど中ではストレスと傷がより大きくなって憤怒調節障害とヒステリーが現れるということも忘れてはならない部分です。不倫の弊害は夫婦関係の破綻、家庭の破綻、子供のたちに与える被害、ひいては事件・事故にまで発展します。決して容易に考えてはならないものだということを参考にしていただきたいと思います。

 

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