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金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

こんにちは、泉です。

金沢競馬は県営第五回の開催が終了しました。

 

まずは区切りの勝利の話題から。

加藤翔馬騎手が6/15の3Rをトゥーナマッシュで制し

通算100勝達成!

 

父である加藤和義調教師の管理馬での

メモリアルとなりました。おめでとうございます!

 

なお加藤騎手はこの後さらに勝ち星を伸ばし

6/20現在で104勝。従って減量騎手卒業となります。

デビューから約1年2カ月でのスピード卒業!

今後もますますの活躍を期待しましょう!

 

 

続いて重賞・日本海スプリントを振り返ります。

出走は

 

①イルティモーネ

 

②ベニスビーチ

 

③オヌシナニモノ

 

④マリンデュンデュン

 

⑤コパノフランシス

 

⑥ラスティネイル

 

⑦ガクチカキッズ

 

⑧サエチ

 

⑨フェイマスダンディ

 

⑩エイシンアンヴァル

 

⑪ソーラーフレア

 

以上の11頭。

 

 

レースは逃げるラスティネイルを番手でオヌシナニモノが

徹底マーク。

前2頭から少し離れて他の馬達は固まり加減の展開に。

 

3コーナーで早くもオヌシナニモノが馬なりで先頭に。

逃げていたラスティネイルは厳しくなって

他の各馬がオヌシナニモノを追いますが

なかなか差が詰まってきません。

 

結局そのままオヌシナニモノが堂々と押し切って完勝。

日本海スプリント連覇となりました。

昨年までは900m、今年からは1400mとなりましたが

昨年は持ち前のスピード能力を存分に生かした競馬

今年はピタリと折り合う上手な競馬と

それぞれ違う顔を見せた内容での連覇となりました。

 

(もっと佐藤先生と近い方が・・とでも言いたげに

佐藤師に顔を近づけるオヌシナニモノ)

 

関係者の皆様、おめでとうございます!

 

なお佐藤茂調教師によると

 

「この馬、暑い時期は本当に苦手なのでね。」

 

との事でオヌシナニモノ、夏は休養にあて

涼しくなってからの再始動を予定しているそうです。

 

まだまだそのスピードで金沢を沸かせてほしいと思います。

 

 

さて、次週も変則的な開催日程で

6/23、24日曜・月曜の開催です。

6/23には重賞・加賀友禅賞が行われます。

ぜひご期待ください。

 

 

 

 

 

 

金沢競馬担当日記、今週は鈴木が担当します。

 

県営第5回金沢競馬の前半戦が6月9日(日)、11日(火)に行われました。

この開催はなんといっても、3歳の頂上決戦・石川優駿が注目のレース。

 

全国的なダート競馬の体系整備により、今年から石川ダービーから名を改め「第8回石川優駿」として行われました。

 

距離は変わらず2000m戦。

 

馬場状態「良」のコンディション。

 

今年の出走メンバーは以下の通り

 

 

【①ダヴァンティ】

 

 

 

 

【②ハリウッドスマイル】

 

 

 

 

【③ダブルアタック】

 

 

 

 

【④ドンリュウスター】

 

 

 

 

【⑤エイシンノヴァ】

 

 

 

 

【⑥ナミダノキス】

 

 

 

 

【⑦ロックシティボーイ】

 

 

 

 

【➇カレンアイバーソン】

 

 

 

 

【⑨リケアマロン】

 

 

 

 

【⑩グルタチオンシード】

 

 

 

 

【⑪エムティトップ】

 

 

 

 

【⑫ニキ】

 

 

 

頂上決戦に名を連ねたのは以上の12頭でした。

 

人気は北日本新聞杯優勝馬であるリケアマロン。

 

鞍上配置は西啓太騎手から吉原騎手にバトンタッチということになり、先週はハクサンアマゾネスで百万石賞4連覇を達成したこの陣営が、直前では1番人気に。

 

続いたのは、金沢移籍後3連勝。

トライアルでも快勝で、この舞台に駒を進めたナミダノキス。

 

単勝式のオッズではこの2頭が10倍を切り、注目を集めました。

 

 

 

レースを振り返ります。

 

まずは、テンに速いダヴァンティとハリウッドスマイルが先行策。

 

その後の3番手集団の一角にリケアマロンも取り付いて、好位から進めていきます。

 

ナミダノキスはスタートがあまり良くなく後方から。

他馬のマークも厳しく、後方のインに押し込められるような序盤となりました。

 

向正面に入り、レースは動きます。

 

動かしたのはリケアマロンと吉原騎手。

 

一気の仕掛けで、3コーナーでは早くも先頭に立ちます。

 

一方で、ナミダノキスは、リケアマロンが先頭に替わったタイミングでようやく外に進路を求めることができ、この進路取りに大分苦労している様子が伺えました。

 

しかし、ナミダノキスの強さはここからで、前が開けると外々を通りながらも4コーナーでリケアマロンとの差を2馬身というところまで詰めていきます。

 

最後の直線では完全にリケアマロンとナミダノキスの一騎打ち。

 

熾烈な追い比べ…栄光を掴んだのは内で粘るリケアマロンに外から1馬身、身体半分、そして外から並び、最後に差し切ったナミダノキスの方でした。

 

レース映像はコチラ

 

レース結果はコチラ

 

 

 

ナミダノキスが4連勝で見事金沢3歳の頂点に輝きました。

 

序盤から中盤にかけてダヴァンティが飛ばしていった影響もあると思いますが、レースタイムは石川優駿レコードの2:08.8をマーク。

 

2022年のスーパーバンタムが記録した2:10.2を大きく上回る時計となりました。

 

鞍上の柴田勇真騎手は、当レース初制覇で、重賞自体も2020年の金沢シンデレラカップをマナバレンシアで制して以来、通算では2勝目。

 

管理する金田一昌調教師は過去

 

ヴィーナスアロー

アルファーティハ

ロンギングルック

アイバンホー

 

で制しており、今回が5度目の3歳頂上決戦制覇となりました。

 

 

柴田騎手の優勝騎手インタビューの様子は文字よりも、ぜひ動画でご覧いただきたいと思います。

 

 

 

(7:55:28~頃より)

 

 

 

この激闘から2日後、改めてナミダノキスの手綱を取った柴田勇真騎手にトライアル勝利からどういった心境で当日を迎えたのかなど、お話を伺いました。

 

‐まずはトライアルの内容から振り返って

 

「1900m戦ということで、本番の2000mを意識して騎乗しました。

 

本音を言うともっとじっくりタメを作って乗りたかったんですが、少し早く動いてしまって。

 

落とせないレースでしたし、力でねじ伏せるようなレースになってしまいましたね」

 

 

‐石川優駿、本番も手綱を託されたタイミングとその時の心境は

 

「1週前くらいに当日着ていた馬主服を渡されたので、その時に本番も騎乗できるのかなと思いました。

 

ここまで連勝していますし、そこからすごいプレッシャーは感じていましたね」

 

 

‐中間の様子などは?

 

「トライアルが終わってから少し疲れが出てしまったので、まずはそれをケアをしつつ。

 

状態が上がるに連れて、追いきりでピリピリするような面があるので、石川優駿まではがっつり仕上げすぎないように、造りすぎないイメージの調整でトライアルまでは厩務員さんと進めてきました。

 

今回に関しては、厩務員さんの話では9割のデキにあるということで、結構ギリギリまで攻め込んだと思います」

 

 

‐当日の様子は

 

「結構イレ込んでいたんじゃないかなと思います。

 

本場馬入場を終えて、ゲート後ろで待っているときもあまり良い挙動を見せてはいなかったんですが、まだ許容範囲かなあという感じでもありました」

 

 

‐改めてレースについては

 

「ゲート出るところでゴソゴソ…っとしてしまって。

 

本当は吉原さんマークでいきたかったんですけど、思っていたよりも後ろからになりました。

 

向正面で外に出せたときに吉原さんが遥か前にいて内心『めっちゃ前おるやんけ!まずい、ちょっと射程圏外かも』と正直思いました(苦笑)

 

4コーナーで追いついてはいましたが、まだ分からないなと。

 

こっちも伸びているけど、向こうも止まっていないしで。

ただ、直線半ばで鞭を何度か入れた時にまた反応があって、最後の伸びは本当にすごかったです」

 

 

‐石川優駿レコードを更新、強い馬ですよね

 

「ポテンシャルは『何だコレは⁉』と思うほどで。

 

初めて追い切りに乗ったときはとぼけていたのか、フワーっとしていてズブい馬かも?という印象も、2本目で変化を感じました。

 

ハミの取り方やエンジンのかかり方がすごい馬で、驚きましたし、レースに行っても強い内容で連勝していくので、絶対に負けられないという思いがあってプレッシャーでした」

 

 

‐優勝して周りからの反響はいかがでしたか?

 

「すごかったです。他場の騎手や関係者の方々からも連絡を沢山もらえて嬉しかったです!」

 

 

と終始にこやかに語ってくださいました。

 

実はトライアル前にお話を伺った際には「ここを勝っても本番では乗れるかわからない」とお話ししていた柴田騎手。

 

石川優駿当日の手綱を託された時から、やはり大きなプレッシャーとの闘いがあったようですが、それを跳ね除けての優駿競走制覇となりました。

 

 

この取材の様子を近くで見守っていた栗原大河騎手に同期の優駿競走制覇について、どんな思いがありますか?と伺うと

 

 

「そうですね…なんていうのかな…」

 

 

としばらく間をおいてから

 

「勇真はすごかったと思います。

 

力はあっても、それを力通りに走らせて勝たせるというのは本当に難しいことじゃないですか。

 

キッチリという感じで最後かわしていましたからね。

 

人気を集めている時に対抗の馬が吉原さんだとやっぱりいつも以上にプレッシャーがかかりますし(苦笑)

 

(ダブルアタックに騎乗していて)自分がかわされてから、ナミダノキスは吉原さんのリケアマロンに迫る勢いが違って見えていたので『あ、これは勇真勝ったな』と思っていました。

 

本当は僕が4人目のダービージョッキーになりたかったんですけどね。

 

来年に向けて5人目となれるようまた頑張りたいと思います!

 

 

しっかり言葉を選びながら、同期の大仕事を心から讃えていました。

 

ナミダノキスはこの後は休養を挟んで、秋のサラブレッド大賞典を次の目標にするようです。

 

3歳頂上決戦らしく、力の入るレースになったことには間違いありませんが、実況としては力が入りすぎる余り、ゴール前で声が想像以上に上ずってしまい、お恥ずかしい限り。

 

改めてまた一つ一つのレースに対し真剣に向き合うことで、大レースでもその緊張感に飲まれないよう取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

金沢競馬、次回開催は明日6月15日(土)、18日(火)の変則的な開催となります。

 

明日15日には、今年から1400m重賞となる日本海スプリントが行われます。

 

既に出走メンバーと枠も決まっています。

 

詳細は→コチラ

 

 

引き続き金沢競馬をお楽しみ下さい!

 

 

金沢競馬は第1回市営開催(通算第5回開催)が終わりました。

 

この開催の3日目(6月2日=日曜日)には、金沢競馬の上半期総決算・百万石賞がおこなわれ、圧倒的な支持を集めたハクサンアマゾネスが、圧勝でその人気に応えました。

 

 

好スタートですぐさま先頭に立ち、逃げるカタチになったハクサンアマゾネスは、全く危なげない走りで2着に7馬身差圧勝。

実況(百瀬和己アナウンサー)で

 

「全く付け入る隙のない走り」

 

と表現された通りの完勝で、自身の持つ重賞勝利数記録を23に伸ばしました

 

 

昨年・今年と好状態が長く続くハクサンアマゾネスの走りを見ていると、少なくとも地元・金沢で走っている限りは、敗れる姿を想像するのも難しいと思えてきます。

 

 

(百万石賞 優勝馬 ハクサンアマゾネス号 口取り

口取り写真は石川県競馬事業局様にご提供いただきました)

 

 

記録に残る名馬の走りを、ぜひとも目の前でご覧になり、記憶に残していただきたく思います。

 

 

 

第67回百万石賞

優勝 ハクサンアマゾネス

吉原寛人騎手インタビュー(表彰式にて)

 

 

「すごくいい走りができました!

 

またからんでくる馬がいるかなと思ったんですけど、けっこういいペース・マイペースで終始行けたので、最後まで走り切ってくれるなという感じでした。

 

(最後の直線は)ノーステッキで馬なりでしたね。またがってるだけでした。

 

(ハクサンアマゾネスは重賞23勝目で自身の記録更新)ここまでくるとだいぶプレッシャーもあって、(吉原騎手自身のこの日の騎乗が)第4レースから間があいてて、ちょっと待つ時間が長くて色んなこと考えちゃいましたけど、ホントに無事に走り切ってくれて勝てて良かったなと思います。

 

(プレッシャー感じる?)ちょっと今日は感じましたね〜。間があいてたんで。

 

(色んなことを考えたというのは、例えば)それこそスタートしてすぐゴロンといっちゃったりとか、そういう事故がなければいいなと思って、ホントに具合いい状態で使えたので自信は持ってたんですけど、そういう事故がないようにと思ってましたね。

 

(昨年・今年と、名古屋で一度敗れた以外は勝ち続け)ちょっと夏の過ごし方が難しくて、名古屋では人気に反してファンの皆さまにはご迷惑おかけしましたけど、そこからしっかり立て直して、いい状態で使えるように心がけてますので、ホントにこうやって結果を残せてホッとしてますね。

 

ちょっと馬券的には面白味がなかったかもしれないけですけど、ホントにいい走りをしてくれて、力強いハクサンアマゾネスを見せられて、衰え知らずでここまできてくれましたので、記録もまた更新しましたし、ホントにいい日になりました。ホントに応援ありがとうございました!」

 

 

さて、百万石賞が終わり、金沢競馬古馬戦線は一段落ですが、3歳戦線は次週がいよいよ大一番!

 

日曜日(9日)には第8回石川優駿がおこなわれます!

 

ぜひともご注目・ご参戦いただきたいのですが、今年の石川優駿に先んじて、早くも来年の石川優駿への戦いがスタートしました。

 

百万石賞当日の開催3日目、金沢競馬今年最初の新馬戦がおこなわれたのです。

 

この日の新馬戦は、「スーパードリーム」として2レース実施されました。

 

 

第3レースのスーパードリームでデビューしたのは以下のメンバー。

 

 

1.エムザックドリーム

 

 

 

2.ショウガマッタナシ

 

 

 

3.リュウノノーチラス

 

 

 

4.キタケープ

 

 

 

5.エムティドラゴン

 

 

 

5頭でおこなわれたこの新馬戦を制したのは、ショウガマッタナシ。ゲートを出てからのダッシュが速く、すんなり先頭に立つと、直線も手応えに余裕を持っての5馬身差。

900メートルの勝ち時計は56.2秒でした。

 

 

(スーパードリーム2歳新馬 優勝 ショウガマッタナシ

馬名意味は「賞が待ったなしで続々やってくる」)

 

 

 

続く第4レースの新馬戦でデビューしたのは以下の6頭。

 

 

 

1.チョウノヨウニマウ

 

 

 

2.ベストタンゴ

 

 

 

 

3.ツガルドマリ

 

 

 

4.モカチャン

 

 

 

5.キタノプリンセス

 

 

 

6.ファントムパンチ

 

 

 

こちらも距離は900メートル。

スタートは他に早い馬があったもののすぐさま巻き返してからのダッシュが良かったモカチャンが、55.7秒で2着に6馬身差の圧勝でした。

 

 

(スーパードリーム2歳新馬 優勝 モカチャン号)

 

 

 

この日の新馬戦はいずれも、スタートからダッシュよく逃げた馬が後続を突き放してデビュー勝ちをおさめました。

 

専門紙記者さんによると、この2つの新馬戦には、現段階で入厩している2歳馬の中でも高い評価を受けている馬が集まったそうで、敗れた馬たちもすぐに勝つ順番がまわってきそう。

 

1年後の石川優駿に向けて、これから続々デビューする新馬たち、どんどん成長する2歳馬たちの走りにご期待ください!!

 

 

 

金沢競馬県営第5回(通算第6回)開催前半戦は、

 

6月9日(日曜日) 石川優駿

6月11日(火曜日)

 

です。

 

 

たくさんのご参加お待ちしています!!

こんにちは、泉です。

金沢競馬は市営第一回の前半戦が終了。

 

5/27には兼六園スプリントトライアル特別が行われました。

出走は

①ピオニエーレ

 

②サンヨウアカヘル

 

③トルピード

 

④エザグランマ

 

⑤モモダンゴ

 

⑥フィンガーズクロス

 

⑦マイネルスピカ

 

⑧テルケンレンテル

 

⑨フレールサンク

 

⑩ミラクルカカオ

 

以上の10頭。

 

トルピード、フィンガーズクロス、マイネルスピカと

いったところが人気を集めました。

 

序盤はエザグランマ、フレールサンク、ピオニエーレなど

が先行し、トルピードやフィンガーズクロスは中団から。

 

3コーナーでレースが動いてトルピードが外から

フィンガーズクロスが内から上がっていきます。

 

直線の入り口で先頭に立ったトルピードが

そのまま押し切り完勝。

4コーナーから直線に向くあたりで若干捌くのに苦労した

フィンガーズクロスが2着。3着はマイネルスピカと

人気順で決着しました。

 

トルピードは今後に弾みのつくような勝ち方だったのでは。

兼六園スプリントに向けて期待したいところです。

関係者の皆様おめでとうございます。

 

 

トルピードに騎乗していたのは栗原騎手。

栗原騎手も地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップという

大舞台を迎えます。

5/30園田競馬場。枠順も発表されています。

特集ページはこちら

 

 

園田は2度目かな?と話していた栗原騎手。

 

「もちろん全力で乗るだけですね!」

 

と楽しむ準備は万端のようです。

 

栗原騎手にとっても全国の名手たちとのレースは

大いに刺激になるに違いありません。

騎手・栗原大河の一段の成長を、そして願わくば優勝を。

ぜひ応援してください。よろしくお願いします。

 

ところで園田の話をしていた時に栗原騎手から

 

「あれ?そういえば

 サンダーバードってまだありますよね??」

 

と何気ない一言が。

そうなんです。今年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸し

サンダーバードは金沢までは来なくなりました。

 

金沢から大阪方面へは、金沢から敦賀まで新幹線で進み

敦賀でサンダーバードに乗り換えるという形に変わりました。

ちなみに敦賀駅には大量に乗り換えを案内してくれる

誘導のスタッフがいたので迷うことはないはずですよ。

栗原騎手!安心して園田へ向かってください(笑)

 

 

そして次週は金沢でも大舞台を迎えます。

春の大一番・第67回百万石賞が行われます。

イベントも盛りだくさんのようですので

ぜひ競馬場へお越しください。

イベント情報はこちら

 

 

 

 

 

金沢競馬は県営第4回開催が終了。この日曜日・火曜日(19日・21日)は、開催3日目・4日目のレースがおこなわれました。

 

 

この春は気温の高い日が多く、北陸でも夏のような陽気が続いたりしましたが、今週日曜・火曜の金沢はお天気もあまり良くなく、気温が上がらず少しひんやりした2日間でした。

 

 

3日目の日曜日(19日)のメインレースは、重賞・北陸東海チャンピオンシップ2024 第5回お松の方賞

直前になって細かい雨も落ちてくる中、名古屋から2頭、笠松から4頭の遠征馬をむかえ、地元金沢勢は6頭、計12頭でおこなわれました。

 

 

人気の中心は、名古屋・セブンカラーズ

 

 

(お松の方賞パドックのセブンカラーズ)

 

 

デビューから負けなしの8戦8勝で昨年の東海ダービーを制したこの馬の、復帰4戦目が金沢のお松の方賞となりました。

 

東海ダービー以来8ヶ月ぶりのレースを笠松で勝ち、さすがの実力と思わせたセブンカラーズが、その後は2戦連続で敗れ、今回は初めての長距離遠征。

 

どんな走りを見せるのか、どれほど強いのか、あるいは地元の実力馬がセブンカラーズを破るシーンも見られるのか、興味の尽きない一戦でしたが…。

 

 

結果、セブンカラーズは実に強い勝ちっぷりでした!

 

 

地元金沢のアルカウンが逃げ、同じく地元金沢のエムティアンジェがこれをマークして二番手追走。

 

(アルカウン)

 

(エムティアンジェ)

 

 

セブンカラーズは三番手からレースをすすめました。

 

3コーナーでアルカウンが下がり、エムティアンジェが先頭に立ったあたりで後続も差を詰めて馬群は一団となりましたが、ここからセブンカラーズはすぐには抜け出さず、直線に向くのを待ちます。

 

4コーナーを回り切るや否や、一気に先頭に立ち抜け出したセブンカラーズは、余力たっぷりに後続を突き放しました。

 

2着につけた差は6馬身(1秒2)。

 

2・3着には笠松勢、エイシンヌウシペツヤンチャプリヒメ

 

単勝6番人気のエイシンヌウシペツと10番人気のヤンチャプリヒメが2・3着に入り、三連単は11万1570円と高配当になりました。

 

 

(2着 エイシンヌウシペツ)

 

 

(3着 ヤンチャプリヒメ)

 

 

 

あるいはセブンカラーズを破ることもあるかと期待された地元金沢勢の掲示板入りは、エムティアンジェの4着、ベニスビーチの5着でした。

 

(ベニスビーチ)

 

 

勝負どころの3コーナーから4コーナー手前あたりまでは、セブンカラーズより前にいたエムティアンジェや、コースロスなく上手く追い上げてきたベニスビーチにも勝機十分に見えたのですが、直線だけで突き放したセブンカラーズの実力は、一枚も二枚も上だったと言えそうです。

 

 

 

以下、セブンカラーズに騎乗した山田祥雄騎手と管理する川西毅調教師のレース後談話をご紹介します。この談話の取材には、名古屋・笠松の専門紙「競馬エース」矢部記者にご協力いただきました。

 

 

第5回お松の方賞 優勝 セブンカラーズ号

 

山田祥雄騎手

 

「(道中三番手の位置取りは)作戦通りです。

ペースがはやくなるのかなと思ったんですけど、まあそんなでもなかったかな。

 

(3コーナーあたりで馬群が密集したところから早く抜け出さないようにした?)直線まではガマンしたいなと思ってました。

この2戦がアレだったので…早くは行きたくないなと。

 

(勝っていたときでも直線は止まっていると話していたが?)今日は大丈夫でしたね。問題ない範囲でした。

 

(抜け出すのをガマンしたのは)もっと早く来られてればまた違ったかもしれないですけど。

 

最後も止まらずに走れたのは、成長したというより、今日のペースとかそういうことじゃないですか。距離も1500メートルくらいならまあいいかなという感じです。

 

今後については、体質的なことも考えると無理はしてほしくないですね。」

 

 

 

川西毅調教師

 

「(レースプランとして)アルカウンは追いかける予定じゃなかったです。ただ、アルカウンが逃げてその二番手でも逃げてるみたいになるから、それでいいかなと。深追いはするな、自分のペースで行けと指示しました。

 

前回の敗因として、フケの影響がかなりあったので、前回は仕方ないかなと、全くの度外視だったんですが。今回はフケの症状も止まっていたので大丈夫だと思っていました。発情は牝馬には重要な問題なのでね。

 

今回遠征するにあたって、このメンバーで負けたらイヤだなと正直思いましたね。

やっぱりスピードタイプなので、時計の出る馬場は得意なんですよ。ボクはこの馬は、砂の深い場、園田とか船橋とかを使うことは考えてないんですよ。この馬には力のいる馬場は合わないと思います。

 

今後は、一息入れて読売レディス杯に間に合えば…と思ってるけど、間に合わなければ地元の秋桜賞とかになると思います。

 

無理はさせないけど、遠征で勝ったということはすごく自信にもなったし、笠松遠征を一度やってるので、その経験が生きたかなと。

 

この2走続けて負けて…色々原因はあるんですよ。やっぱり長期休養明けで笠松のオープン(2月9日 プリマヴェーラカップ)を勝ったからって、心臓はまだまだできてないし、いいときのデキには及ばないし、それであの(3月14日 若草賞土古記念)4着というのは、ボクは内容としてはすごく良かったと思います。強い競馬だったと思うよ、あの地方全国交流の4着というのはね、ハナに行ってね。

 

内容的にはすごい強かった。その次の2着は余計やったけど、ボクとしては思いがあって、若草賞土古記念のあと直接ここに来たら、間があきすぎるんですよ。そこを攻め馬で消費するくらいならレース使って、そこで控える競馬やっておこうかなと。

 

今回仕上がりについてはスッキリ、必要なところには肉がついて仕上がったと思います。」

 

 

 

無敗で東海ダービーを制したセブンカラーズは、東海地区ばかりでなく、全国的にも注目を集める期待馬です。

この夏、ふたたび金沢で走る姿が見られるのを楽しみにお待ちください。

 

(もう一枚、セブンカラーズ)

 

今年の読売レディス杯は、8月6日(火曜日)におこなわれます。

 

 

金沢競馬、次週は第1回金沢市営開催前半戦です。

 

27日(月曜日)

28日(火曜日)

 

が開催日です。日程ご確認の上、引き続きたくさんご参加ください!