金沢競馬は今年度の第2回金沢市営開催が終わりました。
7月26日から28日まで連続3日間の日程で、この開催の3~5日目のレースが実施されました。
この3日目(7月26日)から9月1日までは、
百万石かがやきナイター
での開催です(秋シーズンにも百万石かがやきナイターが数日間組まれています。詳しくは主催者公式サイトをご確認ください)。
真夏の夜のナイター競馬、日中の猛暑(酷暑?)もさすがに少し落ち着いて、夜空のもとおこなわれるレースは、日中のものとはまた一味違ったおもむきがあります。
ぜひ皆さま、夏の百万石かがやきナイターをお楽しみください(昼間が暑すぎるからなのか、最終レース後=午後9時前後になっても場内でセミが盛んに鳴いているのには驚かされます)。
7月26日は出走馬数の事情もあり、全7レースの実施となりました。
この日のメインレースは第5レース、
重賞・第2回能登復興祈念
百万石かがやきナイター賞
でした。

(メインレース発走時刻は19時15分でした。出走馬がパドックに出てくる前の空はこんな感じ。このあと暮れてきます)
圧倒的な支持を集めたのは、金沢移籍3戦目となるコンティノアール。移籍初戦の6月30日、続く7月14日のレースをそれぞれ完勝・圧勝で連勝したのもさることながら、なんと言ってもこの馬の実績は金沢所属馬の中でも群を抜いています。

(パドックのコンティノアール)
JRAオープンを2歳時と5歳時にそれぞれ1勝ずつ、3歳時にはサウジダービー5着・UAEダービー3着。これほどの実績馬が金沢へやってきた、そして金沢所属としてこの秋のJBCを目指してくれるというのは、実に嬉しく、ワクワクせずにいられません。
大きな期待と注目を集め、このレースではどんな勝ち方をしてくれるのか?と思われたのですが…。
勝ったのは、ハクサンパイオニアでした。好スタートからハナ、絶妙なラップを刻んで逃げ切り勝ち。

(パドックのハクサンパイオニア)
直線では内からコンティノアールが迫ってきましたが、1/2馬身差をつけて勝ち切りました。
第2回 能登復興祈念
百万石かがやきナイター賞
優勝 ハクサンパイオニア号 吉原寛人騎手
「ホントにこの暑い中、よく走ってくれました。
この馬に乗るのも久しぶりだったので、状態がどうかなと返し馬から思って乗りましたが、後ろの背中の使い方が良くなっていたのでチャンスあるなと思っていました。
何とか逃げ切れるようにと、馬のリズムを大事に道中は乗りました。
(直線ではコンティノアールが迫ってきましたが、相手は)力が一つ違うのかなという思いで乗っていたんですけど、その強い馬の追撃をしのぎ切ってくれたので、ホントにハクサンパイオニアもすごい馬だなと思います」
この吉原騎手のコメントからは、6歳にしてさらに進化しているハクサンパイオニアの成長と、底力を感じます。
強豪相手の完勝で、ハクサンパイオニア自身も弾みがついて、さらに強い走りを見せてくれるのではないでしょうか。期待がふくらみます。
2着 コンティノアール 栗原大河騎手
「枠順が出たときに展開を予想して、その通りのレースになりました(2番:コンティノアール、5番:ハクサンパイオニア、7番:トゥルーバローズ=2戦続けてコンティノアールより前でレースを進めて2着)。
あまりスローになるなら内からペースを上げて行こうと思ったんですが、手応えが前2走よりありませんでした。
夏場のオープン3連戦、この暑さですし一生懸命走る馬なのでもしかしたらダメージがあったかもしれません。もちろんもっと走れる馬だと思います」
栗原騎手はコンティノアールについて、決して力負けではなく、この馬本来のパフォーマンスができていないという分析でした。
内追走の展開については予想通りで、力通り走れれば、直線、どこを抜け出そうか選べるほどの余力があるハズだったのだけど…と振り返っています。
この2着コンティノアールに最後1/2馬身差まで詰め寄ったのが、後方から追い込んできたダイヤモンドライン。

(パドックのダイヤモンドライン)
3着 ダイヤモンドライン 魚住謙心騎手
「1400メートルは短くて届き切らないという考えで、出して行くぞと思ったのですが、結局後方に。もう少し前の位置が欲しかったんですが、レース間隔あけて走りが良くなっていました。内はさばける場所がなくて大外追込みになりました。1700メートルやせめて1500メートルなら届いたかもしれません。道中、ハミをとるようになってきています」
こちらは本来得意距離とは言えない1400メートル戦で強豪に肉薄したダイヤモンドライン、魚住騎手も「惜しかった、けどこの条件だとやはり厳しい」との分析で、馬の状態は良くなっているのでぜひもう一つタイトルを!と意気込んでいました。
さて、葛山晃平騎手が7月いっぱいで引退し、8月1日づけで調教師に転身しました。
28日が葛山騎手の最終騎乗日となり、
第1R :葛山晃平騎手ラストデイ賞
第9R :「葛山画伯」記念
第10R:ありがとう!葛山晃平騎手特別
と、葛山騎手への感謝とねぎらいの気持ちをこめたレースタイトルでおこなわれました。
その第1レースを葛山騎手が見事勝利。自身通算勝利数を887にのばして場内を沸かせました。
残念ながら豪雨の影響で第4・5レースが取りやめとなり、葛山騎手自身の騎乗も2鞍、減ってしまいました(かなり印の厚い馬も含まれていました)が、最終第10レースまで葛山騎手らしいガッツあふれる騎乗を見せてくれました。
7月28日がラスト騎乗 葛山晃平騎手
「(岩手で9年、金沢で17年)やり切ったと思っています。
ボクは、騎手ってカッコいい!と思って騎手を目指したんですよ。だからそのカッコいい騎手の皆さん、あこがれだった騎手の方々と一緒に仕事できたってことが本当に幸せでしたね。
武豊さんとか、本当にあこがれだったので、同じレースに騎乗できるなんて夢のようでしたよ。
好きな仕事をできたってことですね」
引退にあたり、合計26年間を振り返っていただいたのですが、葛山騎手らしい独特な表現をしてくれました。
現在は8月1日開業の厩舎運営の方に頭が切り替わって、この話を聞いた28日(引退当日)も、朝から割り当てられた厩舎建物付近の草刈りなどで大忙しだったそうです。
厩舎スタッフさんは8月に入ってから合流とのことで、7月中の作業は「葛山新調教師」お一人で、ということでした。
28日、最終レース後、葛山晃平騎手の引退セレモニーがおこなわれました。短時間ながら強い雨が通り過ぎるあいにくのコンディションでしたが、騎手仲間や調教師さんも参加して、にぎやかにとりおこなわれました。

(感謝状授与)

(なぜか水をかける)


(遅くまで残ってくれたファンの皆さまにサイン)
1997年10月、岩手県競馬所属としてデビューした葛山晃平騎手。岩手で約9年騎乗したあと一旦引退。ご実家のある関西に戻られましたが、当時金沢所属で騎乗していた粂川京利騎手に声をかけられ、カムバックを決意。
2010年から金沢所属として活躍。そのカムバック初年度に、第45回サラブレッド大賞典をナムラアンカーで制し、重賞初制覇。
2017年には第60回百万石賞をトウショウプライドで制するなど、重賞通算5勝。
地方・中央通算10500回騎乗、887勝
馬の背を離れれば、絵を描くのが得意な葛山騎手。沖騎手いわく「迷いのない」筆さばきで独特な味わいのイラストを描き出す姿から、ついたニックネームが「葛山画伯」。
ガッツある騎乗とユーモアあふれる人柄で、われわれを楽しませてくれました。
葛山晃平騎手、おつかれさまでした。たくさんの素晴らしい騎乗・レースをありがとうございました。
葛山調教師としての活動がすでに始まっています。
ぜひ葛山厩舎の活躍をご期待ください。
金沢競馬今週は
8月3日(月曜日)
8月4日(火曜日)
いずれも百万石かがやきナイターでおこなわれます!
引き続きたくさんご参加ください!!