金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

金沢競馬、ゴールデンウィーク開催の後半戦が4日(土曜日)と6日(月曜日)におこなわれました。

 

4日(みどりの日)は素晴らしい晴天。いっぱいの青空のもと、場内ではイベントも数々おこなわれ、たくさんのお客さまでにぎわいました。

 

 

(パドック越しの河北潟方面。ご覧のように雲一つない晴天)

 

 

(肉眼では白山もよく見えましたが…ほんの少し霞んだ白山方面)

 

 

この日は【能登応援】能登グルメ屋台&能登物産展や、能登牛などが当たる抽選会がおこなわれました。

 

 

(「買って応援!能登の味覚」 能登グルメ屋台)

 

 

気温も上がり、

 

 

 

このように、ビールやかき氷に大勢のお客さまが行列をつくった他、場内売店は大にぎわい。

 

 

そして、お子さまたちのお目当ては、「爆上戦隊 ブンブンジャー ショー」(いわゆる戦隊ヒーローショー)で、これはもう、ヒーローの姿を見るのが大変なほど、大勢のお子さまとご家族に囲まれていました。わたしは音声だけ楽しませていただきました。

 

 

(この大勢のお客さまの向こうにヒーローがいるのです)

 

 

もちろん、競馬イベントも。

金沢競馬専門紙記者さんによる「青空競馬教室」は、文字通り青空のもと、記者さんの解説を聞き、予想を体験するゲーム形式とのことでしたが、これまた大勢のお客さまが集まっておられました。

 

(青空競馬教室で解説する中村記者も、お客さまの多さに力が入ったようです)

 

 

この競馬教室では、レース解説のみならず記者さんのお仕事についてなども聞くことができ、ファンのみなさんも興味深そうに聞き入っていました。

 

 

 

この4日、場内スタンド前ステージにて、吉原寛人騎手の地方競馬通算3000勝および地方競馬全場重賞制覇達成の表彰式・記念品授与式がおこなわれました。

 

 

(笑顔で表彰状を受け取る吉原騎手)

 

 

(地方全場重賞制覇記念のシルバーアートプレートを贈られ、高々と掲げる吉原騎手)

 

 

通算3000勝地方競馬全場重賞制覇達成

吉原寛人騎手談話

 

「(ゴールデンウィーク開催で)ホントにパドックから見てたんですけど、お客さんがたくさん来ていただいて、天気もいいし、競馬日和だなと思います。

 

(全場重賞制覇)今年の最後の姫路重賞チャンスだったので、キッチリ決めて達成できて、ホントにうれしいです。

 

(昨年大きなケガもありましたが)直近では、いたましい事故がありまして、レースに乗れることがホントにありがたいことだなと思っています。騎手仲間みんな一生懸命乗っていますので、温かい声援をお願いします。

 

今日のメインの利家盃、ハクサンアマゾネスの重賞22勝目を獲って、記録を更新したいと思います。ぜひ応援していただいて、盛り上げていただければと思います。

 

まだ能登の復興のほうも、金沢競馬は力入れて支援していきますので、そちらもあわせてお願いします。

 

(4月30日には地方競馬での収得賞金50億円突破)進上金5%、2億5千万円、どこに消えたんかなあって。

もっともっと稼ぎたいと思います。ありがとうございます!」

 

 

 

 

4月3日の川崎記念制覇も含め、偉業達成の相次ぐ吉原騎手。

次なる目標は!?と聞きたくなるのが人情というものですが、それについては、この日のメイン・第5回利家盃の表彰式で語ってくれました。

 

 

 

この日のメインレースは北國新聞杯第5回利家盃(百万石賞トライアル)。

 

圧倒的な支持を集めたハクサンアマゾネスがその人気に応え、圧勝。この競走4連覇で重賞22勝目をあげました。

 

好スタートの1番枠から逃げる形となったハクサンアマゾネスは、道中、ガムランのマークを受けましたが全く気にする様子もなく、手応え充分に後続を引き離すと、直線もほとんど鞍上の吉原騎手が手を動かすことなく2着に8馬身差をつけました。

 

 

(パドックでのハクサンアマゾネス)

 

 

2着にはエイシンアンヴァル、3着はベニスビーチ

 

(2着エイシンアンヴァル)

 

 

(3着ベニスビーチ)

 

 

表彰式での吉原騎手談話は次のとおり。

 

 

「負けられない一戦だったので、無事に記録もまた更新できて嬉しいですね。

 

すごくいい状態で今回をむかえられたので、あまり不安な材料もなく、まあ1枠というところだけ。

 

他の馬もやっぱり向こう正面から競ってきたりとか色々ある中でね、それでもアマゾネスの力をね、信じて乗ってました。やはり攻めてくるなと感じましたけど、まだ余裕もありましたから、逆に向こうのほうが苦しくなる展開じゃないかなと。

 

状態の良さとその感じがレースでもしっかり表れてくれてたので、ひとつ歳をとりましたけど今年も一生懸命走ってくれるなと。ホントに馬に感謝したいと思います。

 

(吉原騎手自身は地方重賞159勝目)重賞最多記録も狙いたいと思ってるので、今日の1勝も貴重な1勝だと思います。重賞最多記録目指してがんばります!

 

今日ホントにいい天気の中、アマゾネスの強いレースを見せることができて、ホントに良かったと思いますし、応援してくださったファンの皆さまのおかげです。

これからも百万石賞にむけて調教積んでいきますので、ぜひまた応援に来てください!」

 

 

(ハクサンアマゾネス越しの白山という写真を撮りたかったのですが、白山のほうは薄っすらと)

 

 

 

ハクサンアマゾネスは重賞22勝目。自身の重賞勝利数記録を更新中です。

 

そして吉原寛人騎手は地方重賞159勝目。

コメントにあったように、次なる目標は、安藤勝己騎手の持つ地方重賞198勝(地方所属騎手としての地方競馬成績)。並ぶまであと39勝です。

 

吉原騎手は今年重賞8勝目。

昨2023年は重賞20勝。2022年は13勝。このペースを続けるとしたら…近い内に安藤勝己騎手の記録が見えてきます。

 

 

次なる偉業達成への戦いを、見守りましょう。

 

 

 

金沢競馬、次週から県営第4回開催です。

次週は、

 

 

12日(日曜日)

14日(火曜日)

 

 

の開催です。

ぜひたくさんご参加ください!

こんにちは。
今週の担当は百瀬です。


4月28日(日)、3歳馬の重賞、
第32回北日本新聞杯が行われました。
 

6月9日に行われる
今年から"石川優駿"と改称された
金沢3歳頂点の前哨戦。


今年は11頭が出走しました。

単勝に人気は以下の通り。
 

 

1番人気:リメンバーアポロ(1.7倍)
2番人気:リケアマロン(3.6倍)
3番人気:ダブルアタック(7.9倍)
4番人気:ニキ(14.5倍)


レース映像はこちら

勝ったのは

大井の西啓太騎手騎乗
2番人気のリケアマロン。
 

序盤から積極的にレースを進め、
直線入り口後続を振り切り5馬身差の快勝!
 

2着はダブルアタック、3着ニキ。


この上位3頭が、

石川優駿の優先出走権を獲得しました。
 

なお1番人気のリメンバーアポロは、
向正面で競走を中止しました。


 

(優勝馬リケアマロン)

 

 

<第32回北日本新聞杯アラカルト>


優勝馬:リケアマロン
JRA未勝利から金沢へ移籍。
移籍後2戦2勝で重賞初制覇。
牝馬の勝利は23年スーパーバンタム以来、

2年ぶり14頭目。
 

勝利騎手:西啓太騎手
南関東・大井所属の西騎手は、
今最も勢いのある若手騎手の一人。
 

重賞はDG東京スプリント以来、

当月3勝目で通算5勝目。
所属する大井競馬場以外の

重賞勝利はこれが初。


さらに金沢所属以外の騎手が、
当該競走を勝利するのは史上初。
 

勝利調教師:加藤和義騎手
当該競走は19年スターキャデラック以来2勝目。
通算は昨年末にハクサンアマゾネスで勝利した、
金沢ファンセレクトカップ以来29勝目。

 

 

 

(口取り写真)

 

 

(写真は全てクシマシロウ様提供)

 

 


3歳重賞戦線に新たな

ヒロイン候補誕生となった
今年の北日本新聞杯。
 

近年牝馬の活躍が目立つ金沢競馬ですが、
今年の3歳重賞戦線も牝馬中心でしょうか。


そんな戦局の中で、密かに注目の1頭。
4月30日の6R

3歳A級3組(1500m)、
2着に2秒差をつけ圧勝した
ナミダノキス(牡3・金田一)。
 

移籍2連勝のレース内容には、

まだまだ余裕があり、
重賞戦線に駒を進めてくれば、
面白い一頭になると、個人的に注目しています。
 

 


金沢の3歳重賞戦線、
昨年はMRO金賞の距離が短縮され、
今年は兼六園スプリントが新設されるなど、
近年路線の再整備が行われています。


最後に3歳重賞の体系をまとめた表を
作成しましたので、今後の参考にして頂ければ幸いです。

 

 

(金沢競馬公式HPを参照し、著者作成)

 

 

金沢競馬次の開催は、

5月4日(土)、6日(月)、

この開催の後半戦が2日間が行われます!

 

次の開催日は土曜日です!

メインは古馬の重賞・第5回利家盃

 

 

ゴールデンウイークも終盤!

今週末も金沢競馬でお楽しみ下さい!

こんにちは、泉です。

金沢競馬は県営第二回の開催が終了。

 

 

まずは区切りの勝利の話題から。

4/21の8Rをリュウノチャチャで制した

加藤和義調教師が通算800勝達成!

この日は騎手変更で急遽ご子息の加藤翔馬騎手が

騎乗することに。たまたまなのか、運命なのか・・・

ちなみに加藤師ご本人は

 

「そんな運命とかドラマとか、ないない(笑)

通過点だからね、ここは。」

 

といつも通り飄々とした口ぶりでした。

ただ、その中にも『通過点』の言葉通り

まだまだ勝つぞ、という自信が見え隠れ。

(ご自分でプラカードを持つお茶目な加藤師)

 

800勝達成おめでとうございます!

 

 

 

ここからは重賞を振り返ります。

4/21に行われた金沢スプリングカップ。

出走は

①ソーラーフレア

 

②タイサイ

 

③フェイマスダンディ

 

④グランデラムジー

 

⑤エイシンアンヴァル

 

以上の5頭。

少数精鋭での一戦となりました。

 

 

レースはフェイマスダンディがハナを切って

他の各馬もあまり差がなく付いていき

グランデラムジーだけが離れる展開に。

 

レースが動いたのは3コーナー手前。

内に押し込まれるような位置取りだった

ソーラーフレアが内から先頭に躍り出ます。

他の馬が付いていこうとしますが

差は開く一方。

そのままソーラーフレアが突き放して

勝利を手にしました。

関係者の皆様おめでとうございます!

 

米倉騎手コメント

 

「1コーナーで窮屈になってしまい

どうなることかと思ったんですが

3コーナーぐらいからいい感じでハミを取ってくれたので

行っちゃおうと思って行きました。

 

(5頭だが)枠も出足も良くなくて窮屈になってしまい

危なかったですね。

馬のおかげで勝つことができました。

 

(2週連続中川調教師とコンビでの勝利に)

ありがたいことです。

 

あと何年乗れるか分からないですけど(笑)

(応援)よろしくお願いします。」

 

最後は冗談で締めくくった米倉騎手ですが

表彰式の前に米倉騎手と中川調教師で

「1コーナーきつかったな~」

と言葉を交わしていたので

4馬身差の完勝でありながら、その実

紙一重のレースであったという事でしょう。

 

それを好判断で勝利という結果に導いた米倉騎手。

ベテランおそるべし。(2週連続)

 

 

さて、次週も重賞が続きます。

4/28に北日本新聞杯が行われます。

既に枠順も発表されています。(枠順はこちら)

ぜひご期待ください。

 

そして今年度から

金沢競馬モーニングジョッキープレミアムワン

をテロップなどを付け見やすいよう編集して

YouTube金沢競馬公式チャンネルで公開中!

第一回の栗原騎手の動画が公開されています。

(リンクはこちら)

ぜひご覧ください。

 

 

こんにちは、泉です。

金沢競馬は県営第二回の前半戦が終了しました。

 

 

まずはファンの皆様にお詫び申し上げます。

金沢競馬において禁止薬物陽性馬が発生してしまいました。

金沢競馬公式HPへのリンク

ファンの皆様にご迷惑をおかけし申し訳ありません。

 

金沢競馬ではシーズン幕開けの重賞、ノトキリシマ賞が

行われました。

出走は

①ラシェンテ

 

②ハリウッドスマイル

 

③パープルビューティ

 

④サンヨウアカヘル

 

⑤スターマンモス

 

⑥レーヴァローゼ

 

⑦エムティトップ

 

⑧トルピード

 

⑨モモダンゴ

 

以上の9頭。

 

レースは序盤トルピードがハナを切ってハリウッドスマイルが

その内側の2番手に。

道中ではエムティトップが動いて前を追っていきますが

他の各馬はなかなか動けません。

3コーナーでハリウッドスマイルが先頭に躍り出て

4コーナー手前で逃げたトルピードが下がり

代わってエムティトップが2番手に。

しかし先頭を行くハリウッドスマイルは全くスピード衰えず

ほぼ差を詰めさせず完勝。強さ際立つ一戦となりました。

 

 

 

 

関係者の皆様、おめでとうございます!

 

米倉騎手コメント

「急遽の乗り替わりで緊張する暇もありませんでした(笑)

跨った感触は非常に良くて、以前のレースを参考にそれを

イメージして乗りました。

 

(他の馬が前にいても)全然大丈夫そうで、コース取りも

ここなら砂も深くないし、いけるかなと。

変に下げて外に出すよりは、ここでジッとした方が

いいと思いました。

 

(先頭に立つのは)このあたりだろう、というタイミングで。

強かったですね。

代打だったので(役目を果たせて)良かったです。

これからも頑張りますのでよろしくお願いします。」

 

 

状況的にはプレッシャーのかかるであろう騎乗で

何かそれを感じさせない、普段通りの米倉騎手

という印象でした。

ただ、その後管理する中川調教師に話を伺ったところ

 

「ちょっと道中で(馬が)ご機嫌斜めなところがあって

クビを横に向けちゃいそうなところがあったけど

そこで彼はグッとハミを掛けて上手く乗ってくれた。」

 

と教えていただいて、スムーズなレースに見えても

実はそういう難しい局面があったのかと。

改めて米倉騎手の技術と精神力に感心しました。

ベテランおそるべし。

 

 

さて、次週も重賞があります。

4/21に金沢スプリングカップが行われます。

 

次週は4/21,23の日曜・火曜の開催です。

ぜひご期待ください。

 

 

 

 

 

 


令和6年度第1回の開催が終了しました。

この開催ではメモリアル∨や、
この先注目の馬たちの出走がありました。

まずは4月2日の1R(=新年度のオープニングレース)
能登半島地震復興支援杯7(C1六・1400m)で、
マーブルミミが1着となり、
この馬を管理する藤田弘治調教師は
この勝利が厩舎開業初勝利となりました

(結果は→こちら



みんなと一緒に記念撮影

「僕が初勝利を狙ってたんですよ!」「俺も狙ってたのに〜!」と
松戸騎手と吉原騎手(4Rで藤田厩舎のスターマンモスに騎乗)。

ウィナーズサークルに集まったファンの皆様からも拍手が送られていました。
藤田弘治調教師、初勝利おめでとうございます!
これからどんどん活躍馬を送り出して下さいね。


4月3日の5R(3歳B2・1500m)では、
ナミダノキスが1着となり、この馬を管理する

金田一昌調教師は地方競馬通算2800勝達成です。
(結果は→こちら



みんなと一緒に記念撮影


みんなで「2800」ポーズ

金田一昌調教師、2800勝達成おめでとうございます!


4月2日の10Rは
泊まって応援 加賀温泉郷特別(3歳A1・1700m)。
勝ったのはハリウッドスマイルでした。
(結果は→こちら


これで金沢では3勝目。
重賞戦線でもいいレースを見せてくれそうです。


4月9日の11Rに行われた
スマホからポイントで投票!楽天競馬特別(A1二・1700m)。

 

今年初戦となるハクサンアマゾネスが登場。
2着ガムランに7馬身差をつける圧勝で今年初戦を勝利で飾りました。
(結果は→こちら


これで通算成績は37戦26勝。
今年も女王の進撃は続くのか!?待ったをかける馬は現れるのか!?
前日に勝ったオヌシナニモノとの再戦は見られるのか?
重賞戦線を楽しみに見ていきましょう!


場内には地方競馬全場での重賞制覇を達成した

吉原寛人騎手を称えるポスターが掲示されています。


前半戦の2日・3日には、西田茂弘アナウンサーが登場。

実況・パドック解説とお手伝いいただきました。



 

次回の金沢競馬本場開催は
4/15(月)・16(火)の2日間です。
16日には第5回ノトキリシマ賞が行われます!

今年最初の重賞競走ですよ。

重賞日には今年もあります!モーニングジョッキープレミアム1!
今回は栗原大河騎手をお迎えして放送予定です。

お楽しみに!!