ひふみお香アカデミー認定香司の
米山明子(マリーです)
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丁子 (ちょうじ)
丁子(ちょうじ)はフトモモ科の木である
チョウジノキの開花前の蕾を乾燥させたもの
その形状が「釘(くぎ)」に似ていることから
「丁子」という名が付けられました
「丁字」とも書きます
原産地はインドネシアのモルッカ諸島
現在ではザンジバルも
主要な生産地となっています
強い甘い香りと舌に
ピリッとするような酸味と
辛味の刺激が特徴で
丁子というよりも
クローブの呼び名はスパイスとして
なじみがあるでしょう
14~16世紀の
大航海時代のヨーロッパでは
コショウ・シナモンと
並ぶ香辛料貿易で
様々な国が覇権をめぐり
歴史を動かすほどの争奪戦がありました
紀元前よりインドや中国で
殺菌・消毒剤として使われ
漢方では抗酸化作用で老化を防止
風邪の予防・低血圧の改善
また歯痛止めにも使われる
日本でも丁子は古くから親しまれ、
「源氏物語」の中には
染料として絹を染めあげた
「丁子染」という記述があり
江戸時代には香料として
丁子を利用した鬢(びん)付け油の
「伽羅の油」が
庶民の間で大流行となりました
(実際は伽羅の油には本物の伽羅は使われておりません)
そのほか様々な用途で使われ
日本人の生活において
非常に馴染み深いものです
ちなみに種類は違うが
こちらは「丁子草(ちょうじそう)」
生育の場が少なくなってるそうです
生育環境
見守っていきたいですね
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