10年前から続く耳管開放症の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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10年前から続く耳管開放症の整体治療
14診目で改善した症例の解説です。

患者Mさん=58才-女性-主婦/パートの症例

 

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① Mさんの病歴・・・「10年前からの自声強聴が悪化してます」
患者Mさんは、10年近く前から右耳に違和感や自声強聴があり、それが次第に酷くなってきたので1年前に耳鼻科を受診すると耳管開放症と診断され、治療されていたそうです。ただ効果は無く、他の耳鼻科や内科を始め、カイロプラクティックやマッサージなどを受診されましたが、ほとんど改善しなかったそうです。



② Mさんの診察
・右耳の違和感や自声強聴以外に、呼吸音や心臓の鼓動もよく聞こえるので、かなり不快だそうです。
・耳鳴りや難聴は無いそうです。
・血液検査は正常ですが、血圧は上が130mmHgで下が96mmHgと、特に下(拡張期血圧)が高めなので、内科医よりディオバン(アンギオテンシン変換酵素阻害剤)を処方されているそうです。
・身長は151cmで体重は44kgで、体重の変化は特に無いそうです。
・食欲は普通で、排便は毎日あるそうです。
・左右とも強度の近眼だそうです。眼圧は正常だそうです。眼裂は右に比べて左側が8割ほど狭い眼裂になっていました。
・鼻みず、後鼻漏、鼻閉などはなく、耳鼻科での副鼻腔の検査でも異常は指摘されていないそうです。
・現在虫歯はありませんが、昔から虫歯が多く、歯科医院によく通っていたそうです。
・ウェーバー検査は、左側で優位に聞こえるそうです。また、頭皮の各所での音叉検査でも、やはり左耳の方が強く聞こえるそうです。
・10年前から入眠障害タイプの不眠症があり、睡眠薬の処方を受けているそうです。睡眠薬を服用しなかった場合、明け方の4時くらいまで寝むれないそうです。また、睡眠薬を服用せずに4時頃に就寝して7時頃に起きても、昼間に眠気をもよおす事はめったに無かったそうです。不眠症の原因は不明だそうです。
・睡眠に関しては、子供の頃から浅かったそうで、周囲の人からは「神経質」と言われていたそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療・・・

  耳管軟骨を引っ張っている筋肉を解放する
   ⑴    耳管咽頭筋や口蓋帆張筋、口蓋帆挙筋の緊張を解放し、耳管軟骨の開放状態を解消する
   ⑵    耳管-耳管軟骨周囲の血流を改善し、代謝を改善する

・耳管咽頭筋解放テクニック
・口蓋帆張筋/口蓋帆挙筋解放テクニック
・耳神経節解放テクニック
・咽頭神経叢解放テクニック
・蝶口蓋&翼突管&上鼓室動静脈(顎動静脈)解放テクニック
・上行咽頭動脈解放テクニック
・上口蓋動静脈解放テクニック

 





④ 経過と結果・・・

 「飛行機に乗っても耳管開放の症状は出ませんでした!!」
・3診目来院時、

「鼓動など、耳に響く回数が減ってきています」と仰っていました。
 

・5診目来院時、

「(前回の治療から)この四日間は自声強聴などの(耳管開放症の)症状は無かったですが、今日から少し出ています。」と仰っていました。
 

・6診目来院時、

「自声強聴などの(耳管開放症の)症状は、たまにある程度で、ほとんど気にならなかったです。」と仰っていました。
 

・7診目来院時、

「今週は一度だけ自声強聴が二時間ほどありましたが、それ以外は何もなかったです」と仰っていました。
 

・8診目来院時、

「今週は一度だけ、それも30分程度だけ、自声強聴があった程度で、それ以外はスッキリしていました。こんな事はこの10年来無かった事です!!」とビックリしておられました。そして9診目来院時には、「今週は、(自声強聴などの耳管開放症は)一度もありませんでした。」と仰っていました。10診目来院時も同様に、一度も耳管開放症の症状は無かったそうですが、11診目来院時には、「一度だけ、30分ほど自声強聴がありましが、今週はそれだけでした」と仰っていました。


・12診目来院時、

「この一週間は、一度もありませんでした。」と仰っていました。
 

・13診目来院時、

「一二度だけ、(自声強聴などの症状が)出そうになりましたが、出ませんでした。」と仰っていました。
 

・14診目来院時、

「この二週間、一度も耳管開放症の症状が出なかったばかりか、先日海外旅行した時、”出るかな~”と内心怖かったですが、飛行機の離着時にも全く出ませんでした。」と仰っていました。以上の結果から、この数週間、耳管開放症の症状がほとんど出ず、非常に安定していたので、本件の治療を終了する事にしました。


・追記
Mさんは耳管開放症だけでなく、別件の治療で当院に引き続き来院されていました。ですから14診目で治療終了後も、耳管開放症の状況を適時確認する事が出来ました。その結果は、1か月後、2か月後および3か月後になっても、耳管開放症の症状の再発はありませんでした。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 耳管開放症は「体重(脂肪)減少」だけが主因ではない ?!
・耳管開放症は、自分の声が強く響く「自声強聴」をはじめ、ゴーゴーと息を吸ったりはいたりする音が聞こえる「呼吸音聴取」、あるいはエレベーターや飛行機で高さが急に変わった時に、耳に水がはいったような、あるいは耳が詰まったような「耳閉塞感」などが生じる、非常に不快な疾患です。そしてその原因は、急激な体重減少による耳管周囲の脂肪減少により、耳管を圧することが出来なくなる事によって、耳管が解放しっぱなしになる、といった説明が主になされています。


・しかし実際には、本症例のMさんの様に、体重の変動が無くとも(逆にぽっちゃりと小太り傾向であっても)、耳管開放症になる方は大変多く、その意味でも耳管開放症は、上記説明では説明のつかない疾患だと思います。そこで当院では、別の切り口から耳管開放症の治療を考えています。

 

鼓室(中耳)の内圧と大気圧の差を調整するトンネル=耳管

 

 


◆ 耳管開放症の別の原因とは…三つの筋肉の過緊張が原因 ?!
・当院では耳管開放症について単純-率直に考えています。それは耳管を閉塞する役目を担っている耳管軟骨が”何らかの要因”によって引っ張られ、その結果耳管が開きっぱなしになり、耳管開放症が生じているのでは、と考えています。そしてその”何らかの要因”とは、嚥下などの際に耳管を開ける筋肉である「口蓋帆挙筋、口蓋帆張筋、耳管咽頭筋」の慢性的な過緊張にあるのでは、と考えています。ちなみに上記三つの筋肉の神経支配は、前二者が咽頭神経叢(舌咽、迷走、副、交感神経)の支配で、後一者が三叉神経(耳神経節)の支配です。

 

口蓋帆挙筋や口蓋帆張筋は耳管軟骨に起始している

 

 


口蓋帆挙筋、口蓋帆張筋、耳管咽頭筋による耳管の開閉のしくみ

 

 

◆ 耳管咽頭筋、口蓋帆挙筋、口蓋帆張筋の過緊張を解放する整体治療…8診目で緩解 !!
・以上の事から、耳管開放症については、耳管(軟骨)を解放する三つの筋肉の過緊張を想定し、そしてその筋肉群の緊張を緩めて耳管軟骨の開放状態を解消する整体治療目標を設定しています。つまり、これらの筋肉群への整体手技と(但し口蓋帆張筋と口蓋帆挙筋への直接施術は難しいので、介達的な整体手技を施術)、その支配神経である咽頭神経叢耳神経節の緊張を緩和する整体手技を取り入れています

 

    

咽頭神経叢と交感神経幹および迷走神経

 

 

耳神経節

 

 

・そしてそれに加えて、これらの筋肉群や耳管周囲の組織の代謝改善を図るべく、同部位への血流を改善する整体治療も加える事で、より早くの治癒を期待しています。

 


 

 

・今回のMさんの症例では、比較的上記仮説に基づく整体治療が順調に進み、8診目以降は事実上寛解状態になり、14診目には、飛行機に乗っても耳管開放症の症状が全く出ませんでしたさらに一か月後、二か月後そして三か月後の来院時においても耳管開放症の症状はありませんでしたので、結果的に上記仮説で概ね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

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上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

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