逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの整体治療
患者Mさん=43才-女性・主婦/会社員の症例

 

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①    Mさんの病歴・・・妊婦さんの様な下腹部
患者Mさんは、半年前から胃痛と胸やけが続くとの事で近医を受診したところ、逆流性食道炎に食道裂孔ヘルニアが合併している、との診断を受けたそうです。さらに軽度の慢性胃炎もあるそうです。制酸剤を処方されましたが、”それを服用しても胃酸の分泌がゼロになるのではなく少量でも胃酸が逆流しているのでは良くない”とMさんは思われいて、今では服用していないそうです。その代わりに、食道裂孔ヘルニアを改善する体操などをしているそうですが、根本的に改善したいとの事で、当院に来院されました。

 



②    Mさんの診察
・来院時の顔色はすぐれず、顔-首-デコルトが日焼け時の様に均一に茶色にくすんで見えました。発疹はありませんでした。やや顔面全体が浮腫み傾向で、特に両下眼瞼が浮腫んでいて”くま”がありました。舌に変色や腫脹などはありませんでした。
・甲状腺の腫脹や萎縮はなく、気管は正中にありました。しかし頸部全般がやや太く感じました(特に右側)。呼吸困難は無いそうです。
・胸やけの部位は剣状突起から胸骨体にかけてで、胃痛の部位はみぞおち全般だそうです。胸やけは一日に数回程度だそうですが、胃痛(または違和感)は常時あるそうです。呑酸やゲップはほとんど無いそうです。また、背中痛もあるそうです(T10-12左側付近)。
・半年前の胃カメラ検査ではバレット食道は無かったそうです。また、血液検査では軽度の貧血があるそうですが、特段の治療は必要ないレベルだそうです。血圧は大体90/60mmHgくらいだそうです。3年前に胃カメラ検査した時には食道炎や裂孔ヘルニアは無かったそうですが、検査前夜から食事をしていないにも関わらず、胃カメラ時に少し食物残差が胃内に残っている、との指摘を受けたそうです(☚胃粘膜や胃体・噴門・幽門部等に特段の所見は無し)。
・身長は159cmで体重は46Kgだそうです。体温は36.0度だそうです。
・生来健康で食欲も旺盛で何でも食べ”大食い-早食い”だったそうです(今は控えているそうです)。しかし、30代に入ってから菜食主義に転じていたそうで、それを40才くらいまで続けていたそうですが、この数年は普通食に戻しているそうです。ただ、牛乳と卵を食べると、下痢にはならないのですが、身体が重く感じてだるくなるそうです(幼少期~思春期は普通に食べていたそうです)。
・二日に一度の排便ペースですが、便秘薬は服用していないそうです。便はここ数年便器内に浮く事が多かったそうです。
・逆流性食道炎など以外に無月経・飛蚊症・足首痛・不眠症・頻尿等もあるそうです。
・初潮は11才で、生理痛や排卵痛の経験はほとんど無いそうです。陰毛や腋毛は元々濃い方だそうです。また、陰毛や腋毛の増減-変化は無いそうです。
・足に浮腫みは無く、体温もありました。しかし下腿や上肢など、視診・触診できる範囲の皮膚部位は乾燥していてカサカサ状態でした。Mさんに聞くと、ひどい時は服を脱いだりする時に”フケ”の様に皮膚表面がカサカサと剥げ落ちるそうです。
・腹部聴診上、血管雑音は聴取されず、グル音はやや減弱している程度でした。
・胸部触診上、胸骨左縁(R4~7)に著明な圧痛がありました。
・腹部触診上、心窩部全般と左季肋部に著明に緊張と圧痛がありました。肝脾腫はありませんでした。しかし肝臓部と胃-脾臓部の叩打痛があり、肝臓の場合右頸部まで胃-脾臓部の場合左頸部まで叩打痛~放散痛がありました。

 



③    治療目標と整体治療
  ⑴    下部食道括約筋の疲労を回復し筋力を戻して胃酸の逆流を防ぐ
  ⑵    胃体~十二指腸~小・大腸の平滑筋の疲労を回復し筋力を戻す
  ⑶    上記⑴~⑵の臓器への血流を回復し、細胞修復機能を向上させる

・下部食道括約筋解放テクニック
・胃~腸平滑筋テクニック
・十二指腸空腸曲解放テクニック
・腹腔動静脈~上下腸間膜動静脈解放テクニック
・横隔膜(脚)解放テクニック

 

 




④    経過と結果・・・
・2診目来院時、「この三日間、胃痛、胃もたれはありませんでした。でも、胸やけは毎食後に1度くらいありました。」と仰っていました。


・その後順調に回復し、胃痛、胃もたれがほとんど無い状態が続いていましたが、5診目来院時に胃痛と胸やけが悪化していました。来院の数日前に嘔吐があったそうです。暴飲暴食など、悪化する心当たりを尋ねましたが「それはありません」と仰っていました。ただ、Mさんが整体治療を終えて当院を帰宅する直前に「数日前にホルモン剤の投与をしていて(☚無月経の治療)、それが吐き気や嘔吐の原因かもしれません」と仰っていました。

 

・6診目来院時、「前回の治療から少しずつましになってきています」と仰っていました。


・その後、二度か三度ほど呑酸と胸やけがあったそうですが、胃痛や胃もたれはほとんど解消していて、その状況が12診目まで続いていました。本来であれば、症状がほぼ解消しているこの段階でそろそろ治療を終了して、様子をみてもらってもいいかもしれません。その旨をMさんに伝えると「裂孔ヘルニアがあるので、心配です。もう少し通院して、治しておきたいのですが」との事でした。
 

・結局、その後も整体治療を続け、最終20診に届いたところで総括しました。この間、胃痛や胃もたれ、胸やけはほぼゼロでしたが、1週間に一度くらい、呑酸がある程度でした。これくらいなら、正常な人でも食べ過ぎた時など呑酸の一度や二度はありますから、これで整体治療を終了する事にしました。そしていずれ機会を見て、逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの状況を精査して頂くことをお勧めして、終わりました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
・どの様な患者さんでも、その治療を始めるのは簡単です。
  初診患者…「●●が痛みます、、、。」
  治療家…「いつからですか、、、等々」
といった感じで診察を始めればOKです。

 

・ところが、治療を終了するのは非常に難しいのです。もし、完治前に治療を終了するとその病態がぶり返し、元の悪い状態に戻ってしまうことが往々にしてあります。この場合、再度治療するのですが、患部がこじれてしまっている可能性があり、かえって治療に手間がかかり、治りにくく、あるいは治癒まで時間がかかってしまいます。
 

・逆に完治しているのにダラダラと治療を続けると、その患者さんにとって経済的にも時間的にも不利益になります。ですから、我々治療家はその治療終了に関して、意外と気を使っているものなんです。
 

・今回のMさんのケースもまあまあ順調に来た方で、12診目頃から、もうそろそろ治療を終了してもいいかも、といった感じでした。ただ逆食の炎症状況や裂孔ヘルニアなどがどれほど正常な位置に戻っているのか、、、それらは我々整体師では確認する手段がありません(おおよそは分かるのですが…)。それは専門医での精査が必要です。当然、その精査には患者さんの負担が必要です。ですから、一応は精査をお勧めするのですが、無理強いはしにくいのです。また、精査をお勧めして実際に専門医での精査をされる患者さんは、おそらく半数にも満たないと思います。

 


 

 

・精査の結果が分かれば、こちらとしても治療の目安が立ち、どのあたりで終了できるか、それがキッチリと分かります。しかし、前述の様に実際には簡単には精査できませんので、我々整体師の判断で「治療を続けるor終了する」を患者さんに提示し、今後の事を決めて頂かねばなりません。意外とこれは緊張の瞬間なんです。
 

・その点今回のMさんは、念のためということで12診から20診迄続けて頂けたので、その意味でこちらとしても余裕をもって施術でき、完治に近い状態にまで回復できたのでは、と思われる症例になりました。

 

 

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それではお大事にしてください。

 

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