数年前から続く「めまい」と整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

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数年前から続く「めまい」と整体治療

4診目で改善していた症例の解説です。
患者Mさん=41才-女性の症例

 

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① Mさんの病歴・・・
患者Mさんは数年前から時折めまいを感じることがあったそうですが、たいした事が無かったので医療機関を受診することもなく、そのまま放置されていました。しかし数週間前からめまいが次第に増えて来て、今では毎日めまいがあり、一日に10回近くめまいをすることがあるそうです。Mさんは別件で来院されていましたが、この件でも相談を受け、めまいの治療をする事になりました。

 

 

 

② Mさんの診察
・めまいは回転性では無く、吐き気や嘔吐は伴わないそうです。頭の回転でめまいは誘発させませんでした。また、耳痛や難聴も無いそうです。
・色々な場面でめまいを感じるそうですが、一番多いのはパソコン仕事をされている時だそうです。立ちくらみはあまり無いそうです。
・3か月ほど前の定期検診では、血液検査や画像検査に異常は見当たらず、血圧はやや低めだそうです。
・動悸、不整脈、呼吸困難、咳や痰、喘息などは無いそうですが、喉のイガイガ感は以前からあるそうです。甲状腺の腫脹・腫瘤はありませんでした。気管は正中部で垂直にありました。眼球の位置も正常でした。
・歩行も正常で、手指のしびれ感や巧緻運動障害もありませんでした。
・聴診上、心音や呼吸音に異常はありませんでした。胸部の血管雑音も聴取出来ませんでした。
・胸部打診上、特段の所見はありませんでした。
・胸鎖乳突筋、斜角筋、頸長筋や後頭下筋群など、頚部の筋肉群全般に緊張と圧痛がありました。
・C1と後頭骨の間に軽度の浮腫感がありました。
・バレリーウ検査は正常でしたがアドソンテストは左側が陽性でした。

 

 

 

③ 治療目標と整体治療
     ⑴ 鎖骨下動脈の血流を回復させる
・鎖骨下動脈解放テクニック

 

 

 

④ 経過と結果・・・
・2診目来院時、めまいは半分程度まで回数が減少していました。
・4診目来院時、めまいは解消していました。

 

 

 

 

⑤  今回の症例の概説、、、
・今回のMさんの症例である「めまい」の原因は大変多くあり、中には心理的な原因から生命に関係する病態もありますので、その事を視野に入れながら診ていく必要がありました。しかし、今回は4度の整体治療でほぼ完治しているので、その可能性は低いと思われますが、しかし念の為にMさんに精査を勧めておきました。


・ところでMさんのめまいの原因ですが、一番可能性が高いものとして「鎖骨下動脈盗血症候群」的な機序が推定されました。本来、この症候群は動脈硬化-血栓症や血管炎などの内科的病因による鎖骨下動脈の血流不全が主因で、当然中高年に発症しやすい疾患です。しかしMさんの様な若い方でも(特に女性に多い)、頻繁にみられるようです。そしてその若い方の鎖骨下動脈の血流を途絶するのは内科的病因ではなく、その原因組織は「前-中斜角筋の緊張(=斜角筋症候群)」が関係している、と考えられます。

 

 


・同筋肉は頸椎から第一肋骨の前面に停止していますが、その斜角筋の停止部に鎖骨下動脈がクロスする様に走行している為、同筋肉の緊張により血管が圧迫されて血流が阻害される可能性が出てきます。その結果、鎖骨下動脈の枝動脈である椎骨動脈(☚脳に行く血管)から血液が鎖骨下動脈に逆流し、脳への血流が減少する為「めまい」が生じるのでは、と考えられます。


・斜角筋症候群は女性に圧倒的に多い病態ですから、上記機序による女性のめまい患者さんは大変な数に上る、と思いますし、事実、当院の患者さんの中でも上記整体治療でめまいが改善する症例はMさんの他にも多数あります。

 

 


注)-鎖骨下動脈盗血症候群と椎骨動脈
左右の鎖骨下動脈から各々分岐した左右の椎骨動脈は頸椎の後ろ側を上行して脳底で合流しています。
ところで大動脈弓からの枝動脈である鎖骨下動脈は、先述の椎骨動脈を脳に分岐した後に腋窩動脈となり上肢に血液を送ります。しかし、何らかの原因で「椎骨動脈が分岐される直前の鎖骨下動脈」で血流が阻害され、上肢への血流が減少することがあります。この時上肢を挙上or使用すると「上肢での血液需要増加-それによる血液供給不足」や「上肢挙上による上肢の血管静水圧低下」などにより上肢の血管内圧が低下して、「反対側の椎骨動脈から同側の椎骨動脈➡鎖骨下動脈➡腋窩動脈➡上肢筋肉」へと血液が逆流してしまいます。この現象は、鎖骨下動脈が本来脳へ流れるべき血液を盗んだ状態になる為「鎖骨下動脈盗血症候群」と命名され、その結果脳血流が減少するので「めまい」が生じ、ひどい場合は「失神」することもあります。

 

 

 

 

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