改革はこういうところから潰れるー高橋洋一さんの逮捕
今日は悲しいニュースがあった。大蔵省をやめて麻生政権の批判や「埋蔵金」論争に火をつけた高橋さんが窃盗で逮捕された。何でそんなことをしたのか、不明だが、高橋さんはまっとうなことを言っていたので、その正論がこんなことで頓挫することは誠に残念だ。反高橋派(官僚や政治家など)はほくそ笑んでいるのではないか。
日本では、いくら正しいことを言っても、不祥事を起こした時点で誰もその人の言うことを信用しなくなる傾向がある。植草一秀さんの例が記憶に新しい。植草さんには私も経団連時代にお話を伺ったことがあるが、全く説得力がある理論を持っていた。それが痴漢の常習者であったことが分かった時点で、誰も彼の理論には耳を傾けなくなった。
アメリカでは、クリントンが相当ひどいセクハラ事件を起こしても、アメリカ国民は「彼は政治家としては優秀なので大統領を続けてもらう」という意見が過半だったということだ。日米の文化の違いを示す顕著な例だ。
ともかく、特に日本では改革や新しいことをする人は、既得権益を持っている人にとっては 目の上のタンコブと見られる。少しでも隙を見せたら反対派から潰される。
私も日本では全く新しいことを始め、既存の組織を批判(お客様の方を向いていない、など)しているので、
まあ小物ながらも些細なことでも悪いことはしないように、気を引き締めた。
最新の「婚活」事情(その3)-紹介はやめろとこの道の権威に言われる
最近の若者は結婚をしなくなったとよく言われるが、当人にきくと「結婚したくない」という人はあまりおらず、
「相手がいない、紹介してくれる人もいない」とこたえる。確かに、紹介してくれる人はめっきり減った。一つには
人の紹介は何かとややこしいし、その後トラブルが起きることも多いからだ。
私のゼミの先生(故人)に昔伺ったところ、数百という釣書は秘書がもらっているが、本人を知らないのでとても
恐くて紹介などできない。後でトラブルが起きて、自分にいろいろと言われても困るし。。。ということだった。
これが正直なところだろう。
昔は今日でいう「セレブ」、良家の子女を集めたパーティもいくつかあったらしい。現在では私の知るところ、一つも残っていない。時代の変化だろうか。でも需要はある。なくなった原因は主宰者側が年齢的にできなくなったことによるものだ。
そのうちの最も有名な会である、仮にT会としよう。主宰者の仮にTさんは、私も知っており、数年前までT会を運営していた。現在は80代後半だが、まだまだ頭脳明晰だ。お体はさすがに動かなくなってきているようだが。
私がファミリーオフィスを始める時に、電話でTさんにファミリーオフィスの一つの業務としてお客様のご子弟の結婚紹介がある、と言ったら即座に「やめさない」と言ったのだ。
その理由は、全てを知っている人同士を紹介するのならいざ知らず、そんなことは実際にはないので、後で必ず問題が起きる。その時にあなたはそのお客さんを失うことになる、ということだ。確かにその通りであり、金融機関のPB部の人が顧客からそういう話を持ち込まれても尻ごみをするのは、当然そういう理由だ。
でもファミリーオフィスは本当に「お客様の立場」から仕事をするのが最大の特長で、その点は既存の金融機関その他との最大の違いだ。お客様の本当にニーズのあることは、尻ごみせずにやらねばならない。
この問題をどうするかは永遠の課題だが、ともかくお客様にも納得してもらっての紹介を心がけるように
細心の注意を払っているところだ。
最新の「婚活」事情(その2)-今は上司の紹介なんてない
日本の金融機関も昨年あたりプライベートバンキング(PB)部のブームに乗り、多くの会社がPB部をつくった。外資系金融は一度ほとんどが撤退したが、また昨年あたりから富裕層分野に参入しPB部門をつくっている。でもなかなか苦戦しているようだ。
その原因の一つが「お客様のニーズをつかんでいない」ことではないか。あるいは彼らもプロなのでニーズはつかんでいるものの、組織では対応できないという実態もあろう。
ある親しい国内大手金融機関のPB部の担当役員と話すと「相山君はお客さんからの結婚の相談はどうしてる?」と困った顔をして聞いてくる。
私の方は、ぼちぼちやっていますよと答えると、その役員は女性の写真やら身上書らしきものの「塊」を見せてくる(もちろん中味は見せないが)。20人くらいいる。もちろん、これは「書類」を出したお客さんのご令嬢であって、口頭で頼まれたのを入れるとかなりの数だろう。
その担当役員は「でも恐ろしくてとても男性を見つけ会わせることはできない」という。相手のご令嬢に会ったこともないからだ。当然の話だ。でもお客さんから何度も押し込まれると、いつまでも「できません」とは言えず誰か会わせるようだが、まあ仕事で会わされた男性の方も迷惑だろう(相手がよければいいが、そういうのは例外のようだ)。
ことほどさように、今は会社のお偉方にお願いしても、昔ほど会社での人間関係が濃くないので、上司も部下のことを知らないので紹介もしてくれない、いやできないのだ。また、昔はよくいた「お見合いおばさん」などもめっきり陰をひそめた。やはり日本社会の人間関係がドライになってきたからだろうか。
今日の「婚活」ブームの背景にはそういう事情もあろう。でも超富裕層のファミリーは、次世代に富を引き継ぐためいい子孫を残したいというニーズは強くある。本格的なファミリーオフィスを標榜する弊社としては、ほっとけない。
次回はこの道のプロからの話を紹介したい。
最新の「婚活」事情(その1)―ファミリーオフィスの重要な業務
ファミリーオフィスの仕事をいろいろなところで説明すると、一番質問が
集中するのが「結婚」サポートの部分だ。まずは、「そんなことまでやるの」
ということだ。つぎに「なぜやるの、それでお金がとれるの」という質問。相手が金融機関のプライベートバンキング部門の方だと「確かにお客さんと雑談しているとかならず「その話」は出るけど、そこまではできないよね」というものだ。
冷静に考えると、ファミリーオフィスとは「個人富裕層のニーズがあることを
ワンストップで請け負う」仕事だ。個人富裕層は、もう一生涯生活していくだけのお金はある。一般の方が一番意外らしいのだが、超富裕層には資産を増やすニーズはあまりない。むしろ、家族の健康とか子息の教育、結婚の関心が高い。弊社のお客様も皆そうだ。
中でも「結婚」は超富裕層の方々の最もニーズが高い分野だが、ファミリーオフィス側では最もやりたくない分野だ。相手が人間だからだ。紹介するにしてもその相手が100%わかるわけもなく、そこでトラブルが起きたら本体の仕事に影響が出るので、誰もやらない。特に組織では絶対にやらない。
次回はある大手金融機関のプライベートバンキング部の役員の話を紹介したい。
スイスのプライベートバンク(PB)もついに守秘義務放棄か?
スイスのPBといえば、「ゴルゴ13」も使っていることで今や誰もが知っている存在だ。危ない仕事をしている
ゴルゴ13の報酬はスイスのPBに振り込まれ、彼は税金も払うことなく蓄財できたわけだが、そうも言っていら
れなくなってきたようだ。アメリカ政府の圧力に最大手のUBSやスイス政府は情報開示をする方向だという。
やはりスイスのPBを活用した租税回避行為が、アメリカでは相当な額になっているらしい。どこの国でもこの
経済情勢では税収不足で、それを埋めるために今まではお目こぼしをしていた分野にもメスを入れてきた
のだろう。でも情報を開示したら、スイスの強みがなくなり、金融立国スイスはどうなるだろうか。
それよりも、日本の超富裕層も困るのではないか。直接スイスのPBに行って口座をつくっている日本人の超富裕層は意外に多いのだ。もちろんいいヘッジファンドがある(いやあった)ことは事実だが、何と言っても守秘義務
という言葉の響きは魅力だったろう。自分が犯罪を犯さない限り、銀行は自分の秘密も守ってくれるのだから。
超富裕層にとって、今後の世界は窮屈になることは間違いない。各国政府は、節税のテクニックをどんどんつぶしてきている。もちろん日本もその一つだ。オバマ政権も富裕層への課税を強化する方針だ。
でもこういう時代だからこそ、超富裕層のさまざまなニーズも出てきて、弊社のような富裕層向けの仕事の存在意義が出てくると感じている。
麻生総理の「株屋は信用できない」発言に思う
麻生総理がまた問題発言をしたようだ。「株屋は信用できない」というものだが、確かにここまではっきり言うのは
問題だろう。でも内容的には皆、賛同ではないか。だから、いくら政府が「貯蓄から投資へ」とか言っても、
日本ではいっこうに株式投資など広まらないのだ。
今株を持っている人は、皆ひどい目に合っている。20数年前の水準なのだから当然だ。一昨年の高いところで買った人が多いので、3分の一くらいに目減りしている人が多い。2年前にもし1億円株を買っていたら、今は3000万円程度になっていて(私の友人でもこういう人が多い)、大変な被害だ。中には某大手証券の営業マンから、
絶対に上がりますよ、などという証券取引法違反の勧誘を受けひどい目に会っている人もいる。でも、営業マン
との会話など録音している人はいないので、訴えもできない。泣き寝入りだ。このあたりが「株屋は信用できない」
という総理発言の背景にあるだろう。
アメリカなどはこの点は進んでいて、証券マンとの会話は録音している人が多い。だから証券マンも絶対に上がりますから、などというセリフは言わない。日本人も大事なお金の話などで、このくらいはやるべきだ。それが
今度は証券会社のためにもなるのだ。国民の信用を上げない限り、証券会社の将来もないのだ。
私がファミリーオフィスをつくり、さらにNPOの「日本ファミリーオフィス協会」をつくった背景には、証券会社をはじめ日本の金融機関が顧客寄りに変わらないと、この国は持たないと考えたからだ。日本が本当に金融立国を
考えるならば、金融機関が国民に信用されるようになることが、間違いなく第一歩だからだ。
今日の総理の「失言」は単なる失言で終わる話でなく、日本の将来を考える上でもキーになる内容を含んで
いると考えている。
ハーバード・スクール・オブ・デザイン(建築学部)-丹下健三や槙文彦も卒業
昨日はハーバードの建築学部の学部長が講演するハーバードクラブがあった。私はもちろん建築学部出身ではないが、案内を頂いたので出席したのだ。でも個人的にはど素人だが、建築には興味があり、ハーバード留学中には単に建築をみるため「だけ」にシカゴに行ったりしていた。多少の興味はあるのだ。
建築学部長の話は、非常に興味をそそられる内容だった。ハーバードの建物というのがまた凝ったものが多く、
見ているだけで楽しめるのだが、これを学術的に分析していたのだ。個人的にはエール大学の校舎がゴシック様式で非常に好きだった。オックスフォード大学の校舎を真似たものらしいが、ハーバードは基本的にケンブリッジ大学の校舎を真似てつくられたものらしい。
日本でもっとも有名な建築家である丹下健三さんもハーバードの建築学部卒だが、昨日はその息子さんが
来ていて、お話ができて嬉しかった。建築や設計をしていると聞くと、自分などは非常に固いオタクっぽい人の
集まりかなと思ったが、実際にはそんなことは全くなく(一部全くのオタクもいたが)、皆さん普通の方々だ。
だいたい東大の建築を出た人の集まりだった。相当頭は緻密で、理系人間ばかりだった。
こういう場は非常に刺激になる。また建築学部の集まりにも参加したいと強く感じた一時だった。
ハーバードの女性たちー同級生二人がネットブランドショップを開設
今日の朝、テレビを見ていたら、ネットで女性用ブランド服を売る「GILT」という会社が日本でも攻勢をかけている
というニュースが大々的に報じられていた。山本モナをモデルで使っているのは考えた戦略だろうが、それよりも、このショップを立ち上げた二人はハーバードの同級生で才色兼備という感じの女性だ。
一人はネットオークションの世界最大手「eBAY」の創業者の一人というからすごい。日本でも最近は才色兼備の
女性がたくさん出ているが、アメリカでは昔からこういう女性は多かったのだ。
私が最初にハーバードに行った1990年の夏、正直、ハーバードに行くような女性は勉強はできるがダサイ女性
だろうと勝手に想像していたが、実際には全く違っていて驚いたのだ。身長は175センチ以上でモデルでも通用するような女性がゴロゴロいたのだ。当然、同じ日本人の男と話をする時には「こちらの女性はすごいね」となるわけだ。
私は大学院の寮に住んでいたが、大学院の寮は個室で男女一緒だ。両隣はまさにそういうモデルのような女性がいた。もちろん、私などは(いや日本人などは)相手にされなかったが、そのせいか、よく夜などは向こうから
「議論しよう」とか行って部屋に入ってくるのだ。私などは(いや日本人などは)容姿でも負け、議論でも負けるというわけである。これではとても眠れない。。。
今日の朝のテレビを見て、ハーバードに留学経験のある男は、「ハーバードによくいるタイプの女性だな。参ったな」と思ったに違いない。
白洲次郎の薫陶を受けたⅠさんー本当のカレーの食べ方に驚き
週末は久々に軽井沢に一泊したが、現在テレビで白洲次郎のドラマが人気を博していることを思い出した。白洲次郎もよく軽井沢でゴルフをしたそうだが、軽井沢ゴルフクラブで白洲次郎の薫陶を受けた人がいる。私がよくお世話になっているⅠさんだ。
Ⅰさんと白洲次郎の接点がどこかは不明だが、多分、吉田茂つながりだと思われる。
ある日、Ⅰさんと白洲次郎が軽井沢ゴルフクラブで昼食をとっていたところ、政界の実力者の元首相が
カレーを食べていたという。それを見た白洲次郎が、あの男は田舎者だ、と言ったそうだ。Ⅰさんも俄にその
意味がわからなかったが、どうもその元首相がスプーンでカレーを食べていたのがいけなかったようだ。
カレーはイギリス紳士はフォークで食べるものらしい。これには驚いた。
どうも白洲次郎というのはイギリス生活が長かったせいか、本当の紳士を目指していたようだ。この一件から
だいたいその生活ぶりも想像できる。調布市鶴川で農業をしていたようだが、まあ本場イギリスのカントリージェントルマンとは環境も違い、ジェントルマンとはいいにくいが、実際には真の紳士の風貌があったようだ。
戦争に反対し、マッカーサーにも筋を唱えたイギリス育ちの日本人は、今見直されているが、やはりⅠさんのようにご本人にかわいがってもらった人からの生の情報は貴重だ。テレビドラマは当然のように本人を美化する
ものだから。
経団連会館がリニューアルへ
今はこれだけ景気が悪化したにも関わらず、都心は再開発ラッシュだ。2,3年前の不動産のバブルの時代に
計画されたものだが、大手町にも大きな再開発の計画がある。私が長年勤めた経団連会館も再開発の
中に入ることになった。1月には「さよなら経団連会館」という現役、OBが集まった会合が開かれた。
何と会合では、経団連会館の写真(前後から撮ったもの)が配られたのだ。
もう建設から40年以上も経っているので、そもそも建替えの時期でもあった。会館の設備自体も陳腐化して
おり、ちょうどいい話でもあった。しかし、この会館は会員(大企業中心に1400の企業、団体)向けの施設でも
あり、会員が会議室を借りるときには大手町にしてはとても安い。私自身も会合の時に使おうと思ったくらいだ。
大手町の駅の真上だし、参加する方もわかりやすいというメリットもある。
今日は、たまたまMITの日本同窓会があり、私も参加させてもらうが、経団連会館で行われることになっている。
やはり自分が大学を卒業し、経団連に就職してから、経団連会館でのできごとは思い出に多く詰まっている。
サラリーマンだと一日のほとんどを職場で過ごすので、どうしてもそうなのだが、テレビでしか見れないような
政治家(首相をはじめとする)や財界人が毎日経団連会館には来ているので、日常的にそういう方のお顔を
拝見する日々をすごしたというのは、やはりユニークなサラリーマン生活だったのだろう。
あの会館がなくなるまでに機会を見つけて、また思い出に浸ろうと考えている。もう中年かな。