全く同じことは二度と起こらない

講座で、ある方のブログを見る必要があって(？)ちょっと見てみたら、「トランジットの検証をしてもピンとこない。同じ天体のめぐり合わせでも同じことは起こらないではないか」というような意見が書いてあって、「これはまた過激な」と思ったわけですが。

いくら同じ天体が同じＮ天体に対して同じアスペクトをとったとしても、まず同じことが起こるわけではありません。

パターンとしてこっち系、というのはあります。

例えば木星で金運が上がるのか、それとも体の拡大かみたいな。

金星で恋愛に出るのか、それとも金運なのか、とか。

天王星で転職か、それとも引っ越しか、とかね。

だけど、それはあくまでも「癖」であって、石川源晃氏の言うように意図して「癖付け」を後からできるのであれば、むしろ同じことが起こるのはその人が成長していないことの検証にしかなりません。

しかも、それ単体だけを取り出せばもちろん同じアスペクト、同じ天体、ということになるかもしれませんが、ほかの星も動いているのだから全く同じことが起きようはずがないんですよね。

時代も変われば人間も変わるし、そして同じ星回りは生きているうちには二度と来ません。

それを如実に表すのがプログレスとの兼ね合いでもあると思います。

同じことが起こらないではないか、というのは、人間の成長や時間の経過を実は無視した発言だと言えます。

もちろん、これに同意するところもあります。

トランジットはもちろん見ますが、例えばこの満月はあなたにとってどういう意図があるか？みたいなものは、はっきり言ってエンタメにしかならないので、占いという観点からは少しずれると思います。

その満月は毎年同じ時期に起こるのでその人の大体同じハウスに来ます。

だからトランジットの個人天体、特に金星まではそんなに見ても仕方ないかなとは思うので、コントラストは考える必要があると思いますが、だからと言ってトランジットを使わなくて良いという話にはなりません。

この辺は自分で検証してみるほかないのですが、偏らずに過激にならずに、いろいろな手法を柔軟に取り入れるほうが(大変ではありますが)言われた方も納得するし言う方も自信を持って言えるのではないかなぁと思います。そしてその人の解決すべきことが見えやすいので、私は自分ができる手法はなるべく多めに使っています。

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