冥王星が通るのに「ニコニコしときましょう」は無理だと思う件について

ツイッタランド(ところでこれ、Xになってから代替の言葉はあるの？)にて、

アングルを冥王星が通る時には落ち込むようなことも起こるけど、対策としては常に笑顔でいることです。

後ろ向きにならないこと。

って書いてあって宇宙猫になっちゃったんですけど。

そもそも後ろ向きになることは悪いことじゃないでしょ。

後ろを向かなきゃ分析も出来んでしょうが。

私はまだ占い師としてキャリアが浅いのでそんなにたくさんの方の鑑定をしてきたわけではありませんが、やはりアングルを冥王星が通過していくときは、何か起こるか何も起こらないかの両極端で、そして「何か」起こる時は大抵、どうしようもないことというか、でも巻き込まれてご本人は大変…ということです。

なので、そもそも対策の取りようもないし、ニコニコしてりゃ勝手に過ぎ去ってくれるってそんな簡単な話ではないんですよね。まぁもちろんそういうときでも笑顔でいられる強靭な胆力がある人はいいかもしれませんが、そんな人はそもそも占いに来ないしね。

何回も言ってるので聞き飽きた人もいるかもしれませんが、私のアセンダントを冥王星が通過したときは死にかけたし、母のアセンダントを冥王星が通過したころは弟(私にとっての叔父)が転んで頭を打って救急車で運ばれたらしいのですが、その時の出血がひどくて今でもその光景に近いものを見るとぞっとすると言います。雨の日の階段、危険。

ついでに母の場合、ICも冥王星が通過していますが、この頃は自分でマンションを買ってましたね。中古といえども介護の安月給で働いたお金でほとんどローンを組まずに(というか組めなかったのかもしれない)急にドーン！と買ったので、私はびっくりすると同時に「夢あるわぁ」と思いましたけども。

祖母の場合はICを冥王星が通過したころに夫(私にとっての祖父)を亡くしました。

年齢によってももちろん事象は変わりますが、ニコニコしてれば対策できる、と言えるような事象でしょうか？

身の回りだけでもこうなんで、鑑定に来るお客様の中にはもっと凄惨なというか、「うわぁそれは…」と絶句したくなるような(絶句はしません。天性のおしゃべりなのでｗ)事象を経験した方もいらっしゃるんですよ。

そんな人に向かって、ニコニコとは(宇宙猫再び後輪

ただ、もちろん何もない人もいます。

祖母のアセンダント通過時や、母のアセンダント通過時も別に本人に何かあったわけではありません。それが強烈に心の中に残るということはあっても、自分の身に何か起こることだけではないのです。

ちなみに私が死にそうになったのは高校生の時ですが、母の星には特に何もありません。それは、母が私がそうなった現場を見ていないからです。もちろんその後数日間にわたる入院で毎日病院に来て大変だったとは思いますが、それだけなので冥王星ではありません。

ただ、いずれにせよニコニコしてりゃどうにかなるというような、そんな生半可なものを与えてくる天体でないことはお分かりかと思います。だからこそみんなが怖がるんだと思うんですけど、「怖がらなくていいですよ」の一環としてそういうアドバイスしかできないのなら、単純に言葉が足りないと言わざるを得ません。

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