ミッドポイント最近流行ってますよねぇなんて言われて「へぇ」ってなった私ですが、ミッドポイントとはその人の「経験はないけれど未来の可能性がある特性」…ではありません。
経験はないけれどって何だ。
簡単に言えばその人の特性、ポテンシャルです。未来のでもなんでもなくて、別に3歳児とかでも出る人は出ます。
なぜかって、その人のポテンシャルだからです。
ただ、どれもこれもぜーんぶいっぺんに出るか?と言われればそうではなく、やはり本人の身を置いてきた環境によっては出ていないもの、アクティベートされていないものはあります。だけどそれでいいと思うんですよ。
天体に年齢域があって、特に土星などは大人にならないと苦手意識がなかなかなくならないものでもありますが、そういう感じである程度年齢を重ねたからこそ、とか、環境を自分で選べるようになったからこそ発揮されるミッドポイントはあります。
逆にミッドポイント自体がその人の置かれている環境として見る向きもありますが、これも必ずしも正解ではないなと、鑑定をしていて思います。例えば「良くない環境に身を置きがち」というミッドポイントがあったとしても、本人の4ハウスに金星や木星がある場合は当然この部分は出てきません。
何をおいてもネイタルチャートが一番効力として強いのであって、ミッドポイントはその補助にしかなりません。
ただ、ネイタルチャートのここが分からない、となった場合に、その天体が接触している軸は何か?を見ることによってその天体の理解が深まることが多いんですね。
例えば私は水星がノーアスな上に12ハウスですから、そこまで水星の主張が強くありません。
OOBしているわけでもないので、ごくごく普通の(普通って何なのか問題は置いておくとして)水星です。
しかしミッドポイントを出してみると、やたらと水星の接触が多いし、水星を含む軸への他の天体の関与が多いのです。
こういう場合、自分の水星がどこになら力を発揮するのかがミッドポイントを見ることで分かるし、間接的に他の天体からの影響を読めるということでもあります。
なので、「未来の」とかっていう時制の縛りがあるものではなく、生かそうと本人が思えばいつでも生かせる状態にあるもの、というような解釈をしてもらえると、ミッドポイントへの苦手意識も減るし、自分のネイタルチャートをより精密に読むことができるようになります。